悪ふざけ問題動画投稿者の心理と防ぐ方法~子供とスマホSNS教育親の責任はある?すき家くら寿司はま寿司コンビニ等

すき家・はま寿司・コンビニ・カラオケ店などの店員・アルバイトによる悪ふざけ動画投稿問題がニュースで話題になっています。今回のような問題動画の結末生じた損害賠償はいくら位なのか、親や家族の責任などはどうなるのか、
また、このような問題を起こさないようにするために親はSNSの利用について子供にどう教育したらよいのかご紹介いたします。
悪ふざけ問題動画投稿者の心理と防ぐ方法~子供とスマホSNS教育親の責任はある?すき家くら寿司はま寿司コンビニ等

スマホが普及し、手軽に動画が撮影・SNSに公開できるようになり問題が急増!

小学生高学年・中学生あたりから、子供はスマホを欲しがり、プレゼントしたり買い与える家庭も多いと思います。
塾やスポーツなどの習い事の送り迎え、子供の安全のために持たせるケースもあると思います。

最近2018年のデータによると小学生高学年で約半数、中学生では7~8割、高校生では95%近くが子供が自分のスマホを持っています。

アルバイトが可能になる年齢までに、しっかりとSNSとの関わり方について教育しておく必要があります。

アルバイトが可能になる年齢は?

労働基準法という法律では、

第五十六条
使用者は、児童が満十五歳に達した日以後の最初の三月三十一日が終了するまで、これを使用してはならない。


また、第六十一条の一項では、18歳未満の場合、22時~5時までの深夜のアルバイトはできないと定められています。

つまり15歳になっており4月1日以降であれば、高校生になっていなくても、
中学校を卒業した後の春休みのうちにアルバイトすることも可能なのです。

スマホを与える時に、危険性を伝える

★スマホやパソコンで送ったり、アップロード(投稿)した画像やコメントや動画はネット上に一生残る
(一瞬で削除した場合であっても、投稿した時点でネット上に残り出回る可能性)

★事件や問題が起きた時、誰が送ったのか、アップロード(投稿)したのか調べられる

★他人を傷つけたり、お店やお店のブランドなどに被害があると、多額のお金(損害賠償)を請求される

★冗談半分で脅迫したり、爆破予告・事件予告などをした場合、逮捕される場合もある

★ほかの人が作ったものを、作った人が許可していないのにコピーすると逮捕される場合もある

では、今まで、スマホやパソコンなどSNS悪ふざけ動画問題ではどんな事例があり、どうなってしまったのかご紹介します。

バカッター・バイトテロ・SNS悪ふざけ動画問題

バカッター・バイトテロ・SNS悪ふざけ動画問題

なぜ投稿してしまう?アルバイト・店員達の心理

悪ふざけ動画を投稿する考えられる、アルバイト・店員達の心理としては、

★暇だったから・暇つぶし
★楽しそうだから
★有名になりたい
★誰かにかまってほしい
★みんなに動画を見てほしい(再生数を増やしたい)
★動画をみてコメントやいいね・GOODなどの評価をしてほしい
★動画の広告収入を増やしたい
★お店の店長や店員などに恨みがある
★誰かに頼まれた(店をつぶしたがっているライバル店?)
★誰かに頼まれた(被害により株価を下げ収入を得るため)
★誰かに無理やりやらされた(店長・店員・同僚など)
★理由はないけれどなんとなく

などが考えられます。

悪ふざけ動画はどんな罪に問われる?

刑事責任は重い

もちろん、動画内で行われている行為にもよりますが、
刑事責任上は、

★威力業務妨害罪(刑法234条・お店の業務を妨害した)
3年以下の懲役または50万円以下の罰金

★名誉毀損罪(刑法230条1項・店やブランド等の信用・名誉を傷つけた)
3年以下の懲役もしくは禁錮または50万円以下の罰金

★器物損壊罪(刑法261条・お店の商品や什器などを破壊したり汚した)
3年以下の懲役又は30万円以下の罰金若しくは科料

などの罪に問われます。

逮捕・起訴されると、『前科歴』がついてしまいます。
就職などの際に大きく不利となります。

この前科を隠して就職した場合、ばれると懲戒免職・退職金をもらえない他、
詐欺罪・私文書偽造などに問われる可能性があります。

民事責任も重い

動画が撮影されたお店の信用が一気に落ち、
商品・サービスを買われなくなります。

お店だけでなくチェーン店であれば、ブランド全体のイメージの低下につながります。

お店が休店した場合の損害賠償請求

★直接的にお店の商品や什器などが破壊・汚された損害
★通常通り営業できるまでに要した費用(店長・店員の給料や清掃・消毒費など)
★該当商品を購入したお客様への、返品・交換・謝罪費用
★事件のせいで働けなくなったお店の従業員・アルバイトへの補償
★問題がなければお店が得られたであろう、利益の補償
★ブランドイメージを損ねたことによる、将来にわたる売り上げ減少の補償
★事件のせいで閉店した場合、お店を閉店したことによるテナント立退料様々な損害の補償

など

事件を起こした本人らへの影響・制裁

★名前や住所、学校名などが特定され、個人情報が流出
★学校名が特定されることにより、学校自体にも風評被害
★お店や企業による損害賠償請求
★前科による、社会的制裁
などがあります。

家族や親せきなどから縁を切られたり、
不仲になる可能性もありますし、

社会的に、事件を起こした奴として扱われ、
精神的にもダメージを負います。

親に法律的な責任はあるの?

結論から申し上げますと、最近騒がれている、アルバイトにより悪ふざけ問題では、
親の法的責任(法律的な責任)は刑事・民事ともにありません。

なぜかというと、
親は子供の問題動画・画像の投稿を一緒になって行ったり、アドバイスを行ったりしていないからです。
そのため、親が刑事責任を負うことはないのです。

また、民事責任(損害賠償責任)についても、
アルバイト・パート・社員として働くことができるということは、
自分で責任をとれる能力があると考えられるためです。

道徳的・常識的な親やきょうだいは、損害を負担する場合も

刑事・民事的に親やきょうだいなどに責任はなく、損害を負担する必要はありませんが、
道徳的・常識的考えから責任を感じ、親やきょうだいが損害の一部または全額を負担する場合もあります。

そば屋・すき家・くら寿司・はま寿司・コンビニでの悪ふざけ動画や画像のSNS投稿

そば屋・すき家・くら寿司・はま寿司・コンビニでの悪ふざけ動画や画像のSNS投稿
バカッター(主にツイッターでのバカによる投稿が多かったため)・バイトテロによる悪ふざけ動画のSNS投稿ですが、
どんな事件があったのか、ご紹介します。
現在はツイッターだけでなく、インスタやmixi、フェイスブック、ユーチューブなどのサービスでもよくアップロードされています。

★ローソンアイスケース寝そべり事件(2013年7月報道)
高知県のローソンにて、
アイスクリームなどを保冷する商品ケースの中に、店員が入り込み寝そべった写真画像をFacebookに投稿。
その店舗のフランチャイズ契約は解除となり、休店に追い込まれる

Yahoo「ローソン アイスケース事件」検索結果

★ファミリーマート、プライバシー侵害事件(2013年7月19日報道)
神奈川県のファミリーマートにて、
店員が、防犯カメラの動画映像をTwitterに投稿。
プロサッカー選手が自分が働いている店に来店したことを伝えたかったようである。
本来防犯用で設置されているカメラ映像ですから、大きく問題になりました。
Yahoo「ファミリーマート 神奈川 不適切動画」検索結果

★ブロンコビリー冷蔵庫事件(2013年8月5日報道)
東京都足立区のブロンコビリーにて、
本来人が入るべきではない、食品を保管するための冷蔵庫の中に入って悪ふざけを行った様子をTwitterに投稿。
結果、問題のあった店舗は閉店に追い込まれ、問題行為を行い、動画を撮影・投稿したアルバイト店員に損害賠償請求を
すると大きく報じられました。
正確な数字は示されていないが、最高で2000万円ほどの損害賠償請求がされると推定された。
最終的には裁判等にて決着する模様。

Yahoo「ブロンコビリー 冷蔵庫事件」検索結果

★そば屋(泰尚・たいしょう)倒産事件(2013年8月9日報道)
東京都多摩市のそば屋にて、
・そば屋の洗浄機の横に寝ころび、足や頭・頭などを洗浄機の中に突っ込む
・流し台に素足の足裏を乗せる
・器を、ブラジャーのような素肌の胸につける
などの行為を行い、写真などをTwitterに投稿。

地元では、おいしい!と愛されていたが、この事件をきっかけに営業停止となり、結局は閉店となりました。

Yahoo「泰尚 そば」検索結果

本事件では、アルバイト店員たちが200万円を店側に支払い和解成立。

★ピザハット、ピザ生地顔面貼り付け事件(2013年8月18日報道)
東京都のピザハットにて
店員が、ピザの生地を顔に張り付けた写真をTwitterに
「ピザって息できないんだな。お休み地球」とのコメントを添えて投稿。

★カスミ(スーパーマーケット)アイスケース寝そべり事件(2013年8月19日報道)
群馬県内のカスミ(スーパーマーケット)にて、店員ではなくお客がアイスケースに寝そべり、
その様子をTwitterに投稿。

★しまむらで、お客が店員に商品のクレームを言い、店員に土下座をさせる事件
Twitterに投稿。 強要罪・名誉棄損罪の容疑で送検。 お客は30万円の罰金となった。

★ピザ店で設置した、ネズミ取りにひかかったネズミの写真をTwitterに投稿
そのお店は営業停止に・・・

★ケンタッキーでゴキブリを揚げたとmixiに掲載
アルバイトが、自分のmixiの日記に文章を掲載した。

冗談だったということがわかるが、大きく問題になった。
学校の教員や、保護者が謝罪することとなった。

★スタバに爆竹を投げ込む事件

★はま寿司で、ハサミの天ぷらを作った画像をTwitterに投稿

★すき家で、お椀を地面にぶちまけてしまった様子の画像をTwitterに投稿

★ホテルにて、食器洗いに全裸で入る

★すき家、おたまを股間にあてる動画事件(2019年1月末)
アルバイトがふざけて、おたまを股間にあてている動画が拡散・問題となりました。

★くら寿司(2019年2月6日頃報道)
まな板にてさばいた魚を一度ゴミ箱に捨て、捨てた魚を拾い上げ、
まな板に上げる様子を映した動画をSNS(インスタグラム)に上げる事件が・・・

相次ぐ事件を受け、重く見た店側は、店員にたいして法的措置を検討。
多額の損害賠償を負う可能性が高いとの報道。

★ビッグエコー唐揚げ床へこすりつけ事件(2019年2月6日頃報道)
揚げる前の唐揚げを、床へこすりつけ、油で揚げる様子を映した動画を
インスタに投稿。
2018年12月に動画が公開されており、関連する事件の拡大を受け
2019年の2月にも、拡散した当時の動画が再投稿され話題になっている。

★ファミリーマートで、商品をなめる事件(2019年2月6日頃報道)
ファミリーマートにて袋詰めする際、商品をなめている動画を投稿。ネットで拡散する

★セブンイレブン、おでん吐き出し事件(2019年2月7日頃)
セブンイレブンで、おでんを食べ吐き出す動画を撮影し、動画投稿。
店員は解雇されているが、損害賠償責任を負う可能性も。

★セブンイレブン、おでんあっちっち事件(2019年2月13日頃)
セブンイレブンで、おでんをいったん口に入れ、鍋の中に吐き出す動画を撮影し、動画投稿。
セブンイレブン側は、店舗責任者と相談し、厳正に対処するとのこと。

★大戸屋(股間隠し・プリン吐出し等)・マクドナルド(バイクで信号無視)
など、続々と出てきています。


過去に投稿された動画も、今になって再拡散しているとのこと。
短時間でも一度投稿したら、とんでもないことに!

店舗側も、
汚い 入った 拡散希望 ○○店
といったキーワードでAIがネットに上がっていないか
監視する対策を行ったりしているところもあるそうです。

馬鹿なことで一生を棒に振らないように・・・

こういった事例があり、多額の損害賠償をされる可能性があることをお子さんに伝えてください。

楽しいからと言って、ふざけて撮影した動画や画像、コメントを公開してしまうことで、

★問題動画・画像・コメントは、消えずに残る可能性があること、
★個人名や住所・出身学校名などが特定され生活しづらくなること
★お店や従業員、企業、お客様などに迷惑がかかる
★多額の賠償金の支払う必要がある
★法律違反で前科が付く場合も

結果的に一生を台無しにする可能性があります。

ぜひともスマホを買い与える際や、アルバイトをする際などに
このようなリスクを十分言い聞かせてるようにしたほうがよさそうです。


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