2018年インフルエンザA型B型治療薬ゾフルーザ発売!耐性ウィルスも効く新薬!効果や仕組みやタミフル リレンザ イナビルとの違いや予防投与
2018年にインフルエンザA型B型治療薬ゾフルーザが発売!
タミフルなどから発生した耐性ウィルスにも効く新薬なのです!
効果や仕組みやタミフル リレンザ イナビルとの違いや予防投与の仕方をご紹介します。
★関連記事:
2019年子供がインフルエンザA型に!症状や検査可能時期・新薬ゾフルーザ
新薬インフルエンザA型B型治療薬ゾフルーザとは
2017年~2018年に猛威を振るった
インフルエンザa型・b型。
タミフル・リレンザ・イナビル
といった抗インフルエンザ薬が
使用され治療が行われていますが、
薬の仕組み的に、効果や効きが悪い・弱い
など問題点がありました。
そこで、ゾフルーザというインフルエンザ治療薬を皆さんご存知でしょうか?
タミフル耐性ウィルスにも効き、
注射不要の飲み薬で従来の薬と
仕組みや効果が全く違う新薬
なのです。
(ゾフルーザ耐性ウィルスに対しては、タミフルが有効です。)
この新薬ゾフルーザの販売日は、2018年3月14日で、
2018年末~2019年初旬の流行には間に合いました
各インフルエンザ薬に
仕組みや予防投与や費用、保険適用されるのかどうか
等について詳しく解説していきます。
従来の抗インフルエンザ薬の効果と仕組み
従来よく使用された
タミフル・リレンザ・イナビル
といった抗インフルエンザ薬は、
あくまで
【ウィルスが細胞から出るのを抑えるだけ】
でした。
インフルエンザウィルスは細胞内で増殖しますが、
従来の抗インフルエンザ薬は細胞内での増殖は抑えられない薬だったのです。
少しだけウィルスの増えるスピードを遅くするわけなので
最終的には自己免疫力に頼るしかありませんでした
そのため免疫力の弱い子供やお年寄りなどは、
思ったほど効果が出ていなかったのです。
ネット上でも、
●大きくて飲みにくい。
●飲み続けたけど効かない
●回数が多くて大変。
●うまく吸い込めない
●効果がない感じがする
●効くのが遅い
●使ったけれど再発した
●うまく吸い込めない
といった苦情を見かけました。
従来の抗インフルエンザ薬の服用方法
タミフル、リレンザ、イナビルの抗インフルエンザ薬の服用方法です。
◆タミフル
粉薬とカプセルタイプ。
1日2回、5日間飲む必要があります。
(新薬ゾフルーザは1回の服用で同等の効果)
◆リレンザ
パウダー状の粉を吸入するタイプ。
1日2回、一回あたり2吸入を5日間行います。
(新薬ゾフルーザは1回の服用)
◆イナビル
パウダー状の粉を吸入するタイプ。
1回だけで大丈夫です。
10歳未満は1回に1容器合計2回
10歳以上は1回に2容器合計4回
を吸入します。
抗インフルエンザ薬の予防投与
抗インフルエンザ薬を予防として投与できるのは、
高齢者や、呼吸器・腎臓などに疾患があり
重症化する恐れのある方と、
どうしても休めない受験・仕事等の時に
医師の判断で可能となります
予防投与は、約10日間で、
飲んでいる間の約10日間ほどしか効果が出ません。
また、自費診療で健康保険が効かず
約10日間分で、医療機関によって
異なりますが、
だいたい5000円~8000円程度
となります。
インフルエンザ新薬【ゾフルーザ】とは?
2018年2月23日に、
厚生労働省は、
インフル治療薬ゾフルーザの製造販売を承認しました。
厚生労働省が承認したので、
治験なども終わっており、一定の効果や安全性も認められた
というわけです。
そして、2018年3月14日に発売となりました。
1回飲むだけでよく、タミフルと同等の効果が得られる新薬として話題になっています。
ただし、まだ新薬であり未知の副作用が懸念されるため、
2018年-2019年は、子供へのソフルーザの投与を控える動きが出ています。
大人中心に処方されています。大人での安全性が確認されれば、
2019年-2020年のシーズンには、多くの子供にも処方されるかもしれません。
抗インフルエンザ薬【ゾフルーザ】の効果
抗インフルエンザ薬【ゾフルーザ】の効果をご紹介します。
ゾフルーザは、なんといっても、
●1回飲むだけで効果が持続する
●ウィルスに働きかけ細胞内で増殖すること自体を抑制するため、
従来の薬より効きが良い可能性が高い
●タミフルなどの耐性ウィルスに対しても、効果が期待できる
(これから発生が予想されるゾフルーザ耐性ウィルスには効きにくくなります)
従来の抗インフルエンザ薬は、
インフルエンザウィルスが細胞から出入りするのを抑制するだけ
であり、増殖自体を抑えることができませんでした。
新薬ゾフルーザは、画期的なインフルエンザの薬だと言えます。
治験も行われ発売されました。今後、多くの方が使用することで、しっかりした効果や副作用が判明すると思われます。
★タミフルよりウィルスが体の中から検出される期間が短くなる傾向があるようです。
★ただし、インフルエンザの症状を抑える効果は、タミフルと同じくらいのようです。
体の防衛反応は、そう簡単にオフにならないのかもしれません。
今のところ、飲む量が1回で済む点と、
ウィルスが早く体内から少なくなり2次感染リスクが減る点
がゾフルーザのメリットといえます。
抗インフルエンザ薬【ゾフルーザ】の特徴と使用法
(体重10kg以上で、錠剤をのめることが条件です)
→2018年9月に顆粒製剤(粉タイプ)が承認され、発売は9月~12月頃と思われていましたが、2018年~2019年の流行時期には発売しないことが決まりました。
(顆粒製剤タイプは、体重20Kgからとのことです。)
●薬の錠剤自体は苦いため、そのまま飲めない子もいます。
その際は、「お薬飲めたね」のような、服用補助ゼリーと一緒に服用するとよいでしょう。
アイスや果汁ジュース、プリンなどと一緒に飲むのもありのようです。
ただし、薬の効果が弱まるためできればそのまま飲んだほうが良いとのことです。
抗インフルエンザ薬【ゾフルーザ】の副作用
副作用には、下痢、頭痛、ALT増加(肝臓関連)、AST増加(肝臓関連)、異常行動などがあります。
臨床試験では、重い・軽い含めて「3~6%」程度の方に何らかの副作用があったとのこと。
異常行動は薬との関係もわかっていません。
薬のせいではなく、インフルエンザによるものの可能性もあります。
また、まだ新薬であるため、使用した方の絶対数が少ないのが現状です。
そのため、ごくまれに発生しうる副作用が見落とされている可能性もあります。
抗インフルエンザ薬【ゾフルーザ】の問題点・デメリット
1回の服用で済んでしまうという便利さの反面、
薬効成分が、体の中に長くとどまっているわけです。
★1つ目の問題点としては、
何かしら異常があった場合に、薬を中止したくても、
すでに体内に入ってしまっているため、症状の悪化を招く可能性があります。
(毎日服用のタミフルなどでは、異常があれば服用を中止すれば良いです)
★2つ目の問題点としては、
長く体の中に薬効成分がとどまっているため、
薬への耐性を獲得する耐性ウィルスが出てしまう恐れがあることです。
実際、臨床試験においても、耐性ウィルスの出る割合が多めでした。
タミフルが1~2%に対し、ゾフルーザは9~25%とのこと。
今後、ゾフルーザが効きにくいウィルスが広まる可能性もあるわけです。
そのゾフルーザ耐性ウィルスには、タミフルやイナビルなどが有効です。
★3つ目の問題としては、
ゾフルーザは新薬のため、ジェネリック薬がまだ存在しないため、
他の薬と比較して若干値段が高めである点です。
インフルエンザ新薬【ゾフルーザ】の販売元は?
新薬の抗インフルエンザ薬【ゾフルーザ】を開発したのは、
大阪府大阪市に本社を置く
塩野義製薬(シオノギセイヤク)
です。
有名な製薬会社ですので、みなさんも薬のパッケージや、
CMなどで、名前を聞かれたことがあるのではないでしょうか?
インフルエンザ新薬【ゾフルーザ】発売時期は?
【ゾフルーザ】の発売時期は、
2018年5月予定
とのことでしたが、
審査期間を短縮する制度が適用されて、
なんと
【2018年3月14日に保険適用にて発売】
されました。
インフルエンザ新薬【ゾフルーザ】の値段は?
気になるゾフルーザのお値段ですが、、
12歳以上は1回2錠を服用します
1錠あたり約2400円と決定。
1回分は2錠で約4800円となります。
これに、初診料・再診料・検査費
・処置費・他の投薬料などが
加算されるので、
★保険適用なしで、5000円~1万円程度、
通常の治療の場合、
★保険適用の3割負担で、3000円~5000円程度
となる見通しです。
効果が認められ、副作用も少なければ、
大量生産されて、薬価も安くなるでしょう。
・タミフル自体の薬のみの値段が、3割負担で約1170円
・リレンザ自体の薬のみの値段が、3割負担で約1190円
・イナビル自体の薬のみの値段が、3割負担で約1600円
・ゾフルーザ自体の薬のみの値段が、3割負担で約1730円
とのことです。
抗インフルエンザ新薬【ゾフルーザ】まとめ
抗インフルエンザ新薬【ゾフルーザ】についてまとめます。
◆ウィルス増殖を直接抑え込む
◆錠剤タイプ
◆服用はたったの1回2錠のみ
◆長く薬効があるので服用が楽な反面、体調不良による中止ができない
◆2018年・2019年は子供への処方は控え気味
◆直接ウィルスに働きかけるため耐性菌の発生率が高め。
◆発売は2018年3月14日
◆発売元は、有名な塩野義(シオノギ)製薬
◆保険適用なしの場合で、
1錠あたり約2400円
1回分2錠で約4800円
通常の治療の場合、
初診料、インフルエンザ検査料、診断料、医学管理料などが必要ですので、
★保険適用の3割負担で、診療費なども含めて
3000円~5000円程度
になります。
インフルエンザが流行し、忙しい年末年始や、
重大な試験などが行われる冬~春にかけて救世主となりそうな
【ゾフルーザ】の解説でした。
関連記事はこちら
★2019年子供がインフルエンザA型に!症状や検査可能時期・新薬ゾフルーザ
★2018年子供がインフルエンザb型に!症状や痛い検査やイナビル薬画像付き体験談
★2019年インフルエンザ流行はA型?B型C型?何県で大流行してる?
★2019年インフルエンザb型体験談!40度の高熱から回復!イナビル処方
★インフルエンザA型B型C型の特徴や潜伏期間・家族感染・学校会社の出席停止はいつまで?
コメント
ソフルーザ処方してもらい服用したけど解熱するどころか寧ろ上がってます。何故?
今までのリレンザ、イナビルなどと比べて、ゾフルーザは格段に増殖スピードを抑える効果が見込めるのですが、人によっては合わなかったりする場合もあります。
また、体力や免疫力が、増殖スピードに追い付いておらず、効き目が追いついていない可能性もあります。他に考えられる可能性としては、ゾフルーザは新薬のため、何かしらの副作用が出ている可能性や、インフルエンザ以外の病気による発熱の可能性もあります。
発熱自体は、免疫力を高めて、治りを早くしてくれるため、一概に悪いとは言えませんが、高すぎて辛い場合は、氷枕などや保冷剤を凍らせたものなどで解熱するのもありかと思います。
大抵の場合は、水分・栄養を十分取り、安静にして体力・免疫力を高めることで、解熱効果が現れてくるのではないかと思います。どうしても長期間高熱が続き心配な場合は、ゾフルーザを処方していただいたお医者様にご相談ください。
娘が今年の3月に処方されて、服薬しました。治療後、妊娠初期であると判明し、今年の12月に出産予定です。
初産となります。
何か影響があるのではないか?と、危惧しております。
今のところ、異常は指摘されておりません。
差し支えなければ、ご回答をよろしくお願いいたします。
ご質問ありがとうございます。確かに新薬ということで不安があると思います。治験を行っており、厚生労働省も認可している薬ですが、
ゾフルーザ錠20mgの使用上の注意書きによると、「妊娠中の投与による安全性は確立していない」とのことです。
動物実験により催奇形性はなかったようで、「高用量投与」をした場合に流産や流産及び頚部過剰肋骨、胎盤通過などがあったとのことです。
今現在、赤ちゃんに異常が指摘されていなければ、万が一の可能性もありますが、私的にはそれほど影響はないのではないかと思っています。
ただ、医師にゾフルーザを妊娠初期の頃に使用したことを必ず伝えるよう、お嬢さんにすすめてください。
担当の医師の先生が、エコー検査などをさらにしっかり実施してくれる可能性が高まります。
そして、エコー検査にて何か様子がおかしければ血液検査・羊水検査・新型出生前診断(NIPT)を提案されると思います。
検査に関しての参考記事:
https://kosodate19.com/9524.html
基本的には、医師の最終的な判断・指示を受けていただければと思います。
何か参考になれば幸いです。
ソフルーザを飲んでから、熱がまたあがり、現在38.7です。(飲む前は38.2)
解熱剤を飲みたいと思います。
あくまで推測ですが、ゾフルーザを飲んだために熱が上がったわけではないとは思います。
熱は、ある程度までなら体の免疫力を大幅に高めてくれるものとして有効です。
ただ、39度程度であったり、本人の体調や意識が悪い場合は
脳への悪影響も考えられるため、解熱剤を使用することも有効です。
判断が困った際には、なかなか年末で医療機関がお休みであったりしますが、
休日診療所や子ども医療電話相談を使うとよいでしょう。
https://www.mhlw.go.jp/topics/2006/10/tp1010-3.html