幼稚園と保育園の違いと選び方を表にまとめて分かりやすく解説!保育料金や保育時間・教育内容や対象年齢、良い保育園、幼稚園の見極め方や選び方などや、2019年10月から実施された幼児教育無償化(幼保無償化)や補助金の解説も!
幼稚園と保育園の違いは?
幼稚園と保育園の違いについて、表でわかりやすくまとめてました!
幼稚園 | 保育園 | |
---|---|---|
管轄 | 文部科学省 | 厚生労働省 |
運営母体 | 民間、公立 | 民間、公立 |
サービス内容 | 学校の一つで【教育】を行う | 親に代わり【保育】する |
対象年齢 | 満3歳~就学前まで(約3年間) | 0歳児~6歳児まで |
保育時間 | 9時~14時まで、約5時間程度 | 1日8時間 |
先生の資格 | 幼稚園教諭免許状 | 保育士資格証明書 |
入園申込先 | 幼稚園 | 自治体(市町村) |
幼保無償化 | 無償化対象(※1) | 3~5歳は無償化対象(※2) |
利用料金年額 | 年間5万円~40万円(※3) | 年間5万円~80万円(※3) |
※1…学校教育費(基本保育料)は無料になりますが、給食費と学校活動費(材料費や遠足代など)、制服代などは有料。
※2…認可保育園は保育料無料ですが、無認可(認可外)保育園は市区町村の「保育認定」を受ければ補助が出ます。また、2歳までは住民税が非課税の低所得者のみ無償化となります。
※3…無償化の対象・非対象、給食費の高さ、通園バス、教材費の値段により前後します。公立と私立でも異なります。
幼稚園について
幼稚園は「教育」を行う場所であり、体育、英語、音楽など、園によって力を入れていることが違います。
今までは、仕事をしていない専業主婦家庭は保育園に入ることはできないので、子供は3歳になったら幼稚園に入れるというのが一般的でしたが、最近では延長保育の充実や、幼稚園が良いと思っている共働きの家庭も幼稚園に入れることが多くなりました。
しかし、幼稚園は保育園と比べて保護者参加のイベントが多いので、保育園よりも仕事を休んで保護者も参加することが多いです。
また、私立、公立で授業内容、保育料や制服代が大きく異なります。
保育料無償化と言っても、給食費と活動費(材料費、遠足費など)、制服代、園バス代は有料のままです(延長保育は補助あり)。
保育園について
保育園は、仕事や介護、病気等の理由で保育できない保護者に代わり、「保育」をする施設です。
そのため、幼稚園のようにしっかり教育を行わないのが保育園といわれていましたが、最近では英語や体育など教育にも力を入れている保育園が多くなり、保育内容に関しては幼稚園と変わらなくなってきました。
・認可保育園と、無認可保育園があり、認可保育園は自治体からの補助が手厚いため、安い傾向があります。
園や地域によって大きくばらつきがありますが、
・認可保育園の保育料の保育料平均は、月額2万円~6万円(年額24万円~72万円)程度
・無認可保育園の保育料の保育料平均は、月額4万~7万円(年額48万円~84万円)程度
↓↓でしたが↓↓
★幼保無償化された現在(2019年度の10月から実施されました)
・認可保育園の保育料の保育料平均は、月額0円~3万円(年額0円~36万円)程度
・無認可保育園の保育料の保育料平均は、月額0円~4万円(年額0円~48万円)程度
と言われています。
保育園は保育料金の補助も出るし、保育時間も長いし、親参加のイベントも少ないので、幼稚園よりも保育園の方が人気ですが、仕事をしていてもすべての子供が入れるわけではありません。どうしても子供を保育園に入れたい親は、入園予定の何年か前より、保活と呼ばれる保育園入園するための活動を始めています。
●時短パートで働いている
●自宅で自営している
これらの条件の場合、希望の認可保育園に入ることはなかなか難しいでしょう(定員に余裕があれば、入れる可能性もあります)。
・病気による事情
・まわりに頼れる祖父母がいない
・片親で育てている
など、保育が必要な条件がそろっている方から順番に選ばれます。
その他
児童福祉法では「保育所」が正式名称で、「保育園」は通称になります。
幼稚園と保育園、どちらを選ぶ?
どちらか迷う時は、仕事をしているか、していないか、または保育時間などを考慮して決めましょう。
・保育園…仕事をしている。長時間預けたい。0歳など小さな時から預けたい。
以上のことを考えながら、どちらか選びましょう。
幼稚園と保育園の選び方で共通すること ~基本ポイント~
子供を預かるという点ではどちらも同じです。共通することを見ていきましょう。
教育方針、理念は合うのか?
それぞれの幼稚園、保育園にある、教育理念、方針が子供、親に合わなければ、そのうち園に対して不満が出てくるはずです。
・保育内容や、・イベント、行事の内容や、多さなどから、子供に合っているか考えましょう。
先生の雰囲気は良いか?
見学に行くと、先生は笑顔で挨拶をしてくれますが、基本的な保育の姿勢や態度までは隠すことはできません。
子供に対しての口のきき方、接し方などしっかりと見ておきましょう。
安全に気を使っているか?
幼稚園、保育園で子供がけがをすることは避けたいものです。遊具、おもちゃ、机やイス、楽器や掃除道具、階段や段差などに怪我をしないための対策がされているか確認しましょう。
物が雑然と置いてある場合は、安全に気を使っていない場合がありますので気をつけましょう。
立地
毎日通うところなので、遠かったり不便な場所にあると大変で、送り迎えだけで親はぐったり疲れてしまいます。可能であれば自宅、職場に近い所がベストです。
どうしても遠い場合や、送り向かえが難しい場合は、近くまで園バスが来てくれる幼稚園を選ぶのもよいでしょう。
幼稚園の上手な選び方は?
通園手段について
幼稚園の通園には3つの方法があります。メリット、デメリットをご紹介します。
通園バス
★メリット…園によってルートはあるが、家の近くまで送迎してもらうことができる。親の送迎の負担が少なくて済みます。
★デメリット…基本的には送迎代金が発生する。時間に間に合うように準備しなければいけない。先生に会う機会が少ない。バスの通園が子供には負担になることもある。
自転車、自動車
★メリット…時間に余裕をもって準備することができる。送迎の時間、親子の時間を共有することができる。先生に会えるので、子供の様子を聞きやすい。
★デメリット…毎日送迎の時間が発生し、遠い幼稚園の場合は特に大変になる。自動車での送迎を禁止している園もある。自転車は雨の時、暑い時期、寒い時期は送迎が大変。
徒歩
★メリット…費用も掛からず、子供との時間をゆっくり取ることができる。歩くことで、子供の体力がつき、健康になる。先生に会えるので、子供の様子を聞いたり、園の様子を見ることができる。
★デメリット…遠くの幼稚園の場合は通うことができない。悪天候の場合は通園が大変になる。
お弁当か?給食か?
幼稚園はお弁当のイメージがありますが、給食を提供している場合もあります。その場合は、業者の宅配が多いようです。それぞれにメリット、デメリットを挙げてみます。
お弁当
★メリット…子供が、お母さん(お父さん)が作るお弁当を食べることができる。栄養管理がしやすい。給食費より安くできる。
★デメリット…毎日お弁当を作らなければいけない(苦痛になる、子供からの注文に応えるのが大変など)。暑い時期などお弁当の管理が難しい。好きな物ばかりのメニューになり、嫌いなもの克服しにくい
給食
★メリット…お弁当を作らなくて済む。考えられた献立で、栄養面で安心感がある。子供が親の食事以外に慣れる機会を作ることができる。嫌いな物にも挑戦できる。
★デメリット…給食代が発生する(お弁当よりは高くなる)。子供が好き嫌いをして食べない可能性がある。給食費が負担になる。
教育方針
モンテッソーリ教育、シュタイナー教育など、教育理論を掲げている幼稚園は多くあります。教育方針を独自に打ち出し、特徴的な教育を行っている幼稚園もあるでしょう。
しかし、まずは親が共感できるか、子供にとって良いと思えるか、という親の気持ちが大切です。
★園のホームページや、パンフレットなどの説明資料を見たり、
★体験入園時などに園長先生や先生に質問したり、
★ママ友の情報を集めたりして、
じっくりと考えてみましょう!
関連記事:
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★モンテッソーリ教育とは?藤井四段・オバマ・ビルゲイツを育てた教育法
★シュタイナー教育とは?特徴やメリットデメリット!日本にも学校ある?
保育園の上手な選び方
送迎時間を考える
・職場に近い
・通勤途中の良い場所にある
などを考えて、通いやすい園を選ぶようにしましょう。
0歳や1歳から預ける場合は、集団生活で体調を崩すことが多く、仕事中でもお迎えに行くことも多くあるので、「近い場所」というのは大切なポイントです。
身体を使い遊ぶ環境があるか
保育園ではほとんどの園で「昼寝」があります。成長を考えてのことですが、昼寝のために夜の就寝時間が遅くなることがあります。
保育園で体をしっかり動かしていなくて、夜寝られない場合もあります。
・体を使って遊ぶ遊具があるか
・運動に力を入れているか
これらをしっかり判断して保育園を選ぶことも大切です。
子供をしっかり見ていてくれる
保育園も様々な理念を掲げ、幼稚園と同じくモンテッソーリ教育などの教育理論を取り入れている園もあります。
ただ、小さい時から子供を預ける場合、まずは、子供をしっかりと見てくれる、保育してくれることが大切です。
どのように保育をしているのか、実際に様子を見たり、先生に聞いたりしてみましょう。
特に未満児クラス(0歳~2歳児)は手がかかるので、保育の様子を見ると、園の保育の仕方が分かりますよ!
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