高齢出産障害児が生まれる確率やリスクや、男性や女性の高齢出産の年齢はいつから・何歳なのか、日本産婦人科学会やWHOの定義をご紹介します。経産婦の高齢出産についても。

初産の高齢出産の年齢はいつから・何歳から?

高齢出産のWHOの定義

2020年現在、WHOの定義では35歳以上の初産が高齢出産と定義しています。

高齢出産の日本産科婦人科学の定義

2020年現在、日本産婦人科学会(日本産婦人科医会)では35歳以上での初産が高齢出産(高齢初産・初産婦)と定義しています。

(実は、日本産科婦人科学会では1991年頃までは30歳以上の年齢の初産が高齢出産と定義していたのですが、WHOや様々な外国での定義に合わせて35歳以上に引き上げました。)

経産婦(2人目以降)の高齢出産の定義は?

2020年現在、初産では35歳以上が高齢出産とされていますが、2人目からの「経産婦」では、WHOの定義では40歳以上の出産が高齢出産と定義されています。

年齢が5歳上がる理由は、一度出産を経験しているため、高齢出産による様々なリスクが軽減されるとの考え方からのようです。

高齢出産が自閉症や発達障害児のリスクを高める原因?近年の研究結果

高齢父親・母親高齢出産で自閉症や発達障害児が生まれる確率が高い?

父親が高齢であるほど自閉症のリスクが高まる?

★「自閉症の環境要因 – 国立保健医療科学院」(https://www.niph.go.jp/journal/data/59-4/201059040004.pdf)によると、

【父親の年齢が10歳上がるごとに,自閉症スペクトラム障害になるリスクが2倍以上となる】

という報告がなされています。
10歳上がるごとに、急に自閉症リスクが高まるわけではなく、細かく言えば1歳ごと、1か月、1日ごとといった感じで、時間がたてばたつほどにリスクは高まっていくと考えられているようです。

父親または母親どちらかの高齢出産で自閉症のリスクが高まる?

「両親の年齢と子どもの発達」(http://www.daiwa-grp.jp/dsh/results/38/pdf/19.pdf)によると、

【高年齢の父親と若年の母親、あるいは若年の父親と高年齢の母親の組み合わせにリスクが集積する可能性が示唆された】

という報告があります。こちらは片方の親が高齢であることにより、自閉症児・発達障害児が生まれるリスクが高まるという報告・研究結果です。

もちろん片方の親だけでなく、両方の親が高齢であることによっても、自閉症スペクトラム障害のリスクも高まるようです。

高齢の父親が原因で障害児のリスクが高まるとの仮説・理由

「両親の年齢と子どもの発達」によると、父親の年齢の上昇と共に、

【のちに精子に転化する細胞の分裂が繰り返される】
【その間にDNAが劣化する】
【コピーエラーが進む】

 という仮説があるそうです。年齢の上昇と共に、DNAが劣化するというのは、ある程度納得のいく仮説と思われます。
細胞分裂のエラーによって発生する「ガン」の発症率も、高齢になればなるほど高まりますよね。

ただ、男性側・父親の高齢と障害児との関連の研究は仮説が多く、自閉症や発達障害児の原因にはなりやすいようであるが、それ以上詳しいことは分かっていないのが現状のようです。
自閉症や発達障害児の原因は、母親の高齢・高齢出産にある?

母親の高齢出産が自閉症リスクを高める?

★「高齢出産は子どもの自閉症リスク高まる、米研究」(http://www.afpbb.com/articles/-/2692416)によると、

【母親の出産年齢が5歳上がるごとに、子どもの自閉症リスクは18%ずつ上昇することが明らかになった】

という研究結果が、アメリカで発表されたとのこと。
また、

【40歳以上の女性が自閉症の子どもを出産する確率は、30歳未満の女性の約2倍】

とあります。40歳以上になると、女性側・母親側でも自閉症児の発症リスクが高まるという研究結果です。

こちらも、40歳以上になると急にリスクが高まるわけではなく、1歳・1か月、1日ごとに徐々にリスクが高まっていくと考えられています。

・「両親の年齢と子どもの発達」(http://www.daiwa-grp.jp/dsh/results/38/pdf/19.pdf)によると、父親の高齢の項目でも挙げましたが、

【高年齢の父親と若年の母親、あるいは若年の父親と高年齢の母親の組み合わせにリスクが集積する可能性が示唆された】

という報告もあります。

★高齢の母親・高齢出産、何が原因?
・「自閉症の環境要因 – 国立保健医療科学院」(https://www.niph.go.jp/journal/data/59-4/201059040004.pdf)によると、

【年齢が進んだ母親には子宮筋の機能障害や年齢による血液供給の減少などから産科合併症のリスクが高い】

という報告があります。

父親のDNAが加齢により劣化するように、卵子や母親体内の赤ちゃんのための部屋である子宮にも衰えがみられのかもしれません。
ただ、母親の高齢や高齢出産においても、自閉症との明確な関連結果は出ていないようです。
自閉症や発達障害児の原因は、父親の高齢にある?

高齢出産の年齢はいつから?障害児が生まれる確率やリスクまとめ

WHO・日本産婦人科学会ともに2020年現在では、
高齢出産の年齢は初産で35歳以上、経産婦(2人目以降)の場合は40歳以上と定義されています。

障害児が生まれる確率やリスクは、父親・母親共に、1歳ごと・1か月ごと・1日ごと時間が経つにつれて高まっていくことがわかっています。

30歳未満と比べて40歳以上の出産では自閉症の子供の出産リスク確率が2倍になるとの研究結果もありました。