保育園先生に嫌われる親の言動や特徴・モンスターペアレントの条件

保育士が語る!保育園、幼稚園の先生に嫌われる親の言動や特徴、モンスターペアレンツ(モンスターペアレント)の条件をご紹介します。

保育園、幼稚園の先生にお願いや質問をしたいけど、モンペ(モンスターペアレント)と思われないか心配…という時にモンスターペアレンツの特徴、条件を知っておくと、安心です。
また、先生から見た良い保護者の条件もご紹介します!
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モンスターペアレンツ(モンスターペアレント)とは?

モンスターペアレンツ(モンスターペアレント)とは、保育園や幼稚園、小学校などの教育機関に、一方的かつ自己中心的な要求をしてくる親のことを言います。

モンペ】などと略されて言われることもあります。

日本で作られた言葉で、海外で通用するものではありません。
(和製英語)

ちなみに、「モンスターペレント」「モンスターペアレンツ」の二種類呼び方がありますが、違いは、

モンスターペアレント…単数形。一人のモンペのこと
モンスターペアレンツ…複数形。モンスターな両親、または不特定多数のモンペ

のこと。

モンスターペアレント(モンスターペアレンツ)とは、
園、学校に自己中心的な要求をする迷惑な親
という意味が一般的ですが、園や学校だけではなく
周り保護者にも自己中心的な行動で迷惑をかける親
という意味も含まれています。

どうしてモンスターペアレントになる?

・核家族化に伴う親の孤立
・子供を過保護にする傾向
・教育機関への不信感
・子供と向き合わない親の増加(子供の実際を知らない)

これらのことが原因になりモンスターペアレンツになるようです。

近年では増加の一途を辿っています。

モンスターペアレントのために心身の不調を訴え、休職や退職をする教師や保育士が増えています。

中には自殺に追い込まれるほどの場合もあり、大きな問題となっています。

モンスターペアレントだけが悪い?

確かに自己中心的で、理不尽な要求をするモンスターペアレンツは問題ですが、そこまで要求するということは、教育機関や保育園、幼稚園の対応に問題があることもあります。

例えば子供が怪我した場合、責任の所在をごまかしたり、認めなかったりすることがあります。

他にも事例はありますが、「責任」を認めない、ごまかすことは良くあることです。

この点は教育機関や保育園・幼稚園は、改善の必要があると思われます。

保育園の先生に嫌われる親の言動や行動は?

親の様々な言動や行動に頭を悩ませている保育園の先生はたくさんいます。

モンスターペアレンツだけでなく、様々な事例をあげながら見ていきましょう。

子供のけがは保育園、幼稚園の責任、先生の責任!

保育園、幼稚園でけがをして子供が帰ってきた。

親にとっては悲しい出来事です。

何より子供が痛い思いをしたことが辛く感じます。

子供が怪我したことに対して謝罪を求めたり、中には慰謝料を要求する事例もあります。

子供同士のトラブルでけがをした場合、相手の子供の親に謝罪を要求したり、相手の子供を直接怒る親もいたりします。

保育園でのけがは、基本は保育園、幼稚園に責任があります。

保育園、幼稚園でもすぐに病院に診察に行ったり、保護者に連絡、謝罪するなど、精一杯の対応をしているところも多くあります。

ただ、集団生活が基本の保育園、幼稚園では、いくら先生が気を付けていても、けがにつながることが度々起こります。

その辺りのことを理解もしてほしい…というのが保育園の先生たちの本音でしょう。

子供が病気なのに、隠して登園させる

保育園、幼稚園で子供が体調を崩すことは良くあることです。

その時は、適切な処置をして保育園で休ませたり、場合によっては親に連絡して迎えに来てもらうことがあります。

しかし、迎えに来たその時に…

「実は昨日の夜に熱がありました」
「今朝、ほとんどご飯を食べなくて、おかしいと思っていました」
「家族にインフルエンザに罹っている者がいます」

これらの事実は、事前に話す、または連絡帳などで伝えてくれていたら、もっと早く気付いたり、場合によっては病院の受診を勧めたりすることができます。

子供が辛い思いをせずに済むかもしれません。

子供がお腹が痛いとトイレに行き、便の中に解熱剤が入っていた…ということがあり、
「そこまでしても、子供を保育園に行かせたかったのか」
と、保育園、幼稚園の先生を驚かせた…という事例もあるようです。

特に、この事例は保育園に多く、子供が病気だと仕事を休まなくてはいけないため、病気でも通園させることがよくあるようです。

インフルエンザなど、感染性の病気でも平気で保育園に連れて行き、他の園児、先生にも感染させてしまい、迷惑極まりないモンスターペアレンツも実際にいるようです。

仕事が休みなのに、子供を保育園に預ける

保育園のみに当てはまる事例です。

以前の社会では子供は家庭で見る、ということが基本でした。

その名残からか、親が休みなどで家にいる時は子供は家庭で見るもの、という考えを持っている保育園の先生は少なくありません。

現に、仕事をしているなどの理由で家庭での保育に欠ける、という理由がないと保育園に預けることができません。

普段より子供を遅く預けに来る、早く迎えに来る時は、保育園の先生は親は仕事が休みなのでは?と思います。

事前に、
「仕事は休みだけど所用があるので子供は預けます。でも、早く迎えに来ますね!」
などと伝えるだけで、保育園の先生には好印象ですよ!

必要な物を持ってこない

保育園、幼稚園では子供が生活するために必要な物がたくさんあります。

もちろん家庭からも持ってくる物も多いはずです。

毎日の生活で見ると、登園する時に持って行く物は…

・着替え(上着、下着など)
・水筒
・連絡帳
・タオル(ハンカチ)

保育園、幼稚園によっては若干違いはあります。

これに、季節によっては水遊びの道具などが加わり、親も毎日の保育園、幼稚園での行事や生活をしっかりと把握していないといけません。

しかし、親によっては忘れることがあります。

そして、忘れ物をする子供、親は毎回同じ場合が多く、保育園、幼稚園の先生は「またか…」と日々困っています。

保護者会費など、毎月納める諸費用も滞納する親は決まっており、これも悩みの種になっています。

忘れ物が多い親のために、最近では一斉配信のメールを使い、行事などのお知らせをしている保育園、幼稚園もあります。

持ってくる物も書いてあり、手紙などのお知らせは見なくても、メールはしっかりチェックする親がほとんどなので、これは効果があるようです。

保育園、幼稚園の先生に好かれる親の言動や行動は?

親も保育園、幼稚園の先生も立場は同じです。

子供を一緒に育てている、というスタンスを大切にしましょう。

ただ、保育園、幼稚園の先生は子育てのプロです。

分からないことは遠慮せずに聞くなど、コミュニケーションを円滑にとることも大切です。

・あいさつは毎日する
・子供についての悩みは相談する
・先生に感謝する(時には言葉に出して!)
・子供を大切に育てる

上記の事に気をつければ、保育園、幼稚園の先生に嫌われることはまずありません。

保育園、幼稚園の先生は、親と子供の様子を見れば、子供を大切に育てているかどうかが、すぐに分かります。

家庭でも日々子供を大切に、愛情を持って育てることが、保育園、幼稚園の先生と良い関係を築くための一番の近道です!


周りの保護者、園、学校から、モンスターペアレンツだとレッテルを貼られた親子は周りから孤立してしまうので、円滑な園生活、学校生活に支障をきたしてしまいます。

子供にも影響を与えかねないので、なるべくモンスターペアレントにならないように気をつけましょう。

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