教育水準の高いフィンランド教育について概要を解説します!
日本の教育との違いや問題点、学ぶべき点など、日本の教育と比較しました。
フィンランド教育とは?概要
教育の平等
フィンランド教育は、全ての人が平等に質の高い教育を受けることができます。
年齢や貧富の差、民族性などに関係なく、全ての人に、同じ教育の機会が与えられます。
生涯学習
フィンランドの教育制度には終わりがありません。
義務教育が終わり、大人になっても勉強し続けるという強い意欲があります。
教育費(学費)は無料
フィンランドでは、義務教育期間から高校、大学まですべての授業料が無料です。
給食費、文房具代、交通費など教育にかかるすべての費用が無料です。
教師の質が高い
フィンランドでは、教員養成コースは入学、勉学ともとても難しく、強い意志や意欲のある人でなければ教職には就けません。
必然的に教師の質は高くなります。
また、フィンランド教育にはカリキュラムはありますが、教師はそれぞれが独立している専門家とみなされており、授業のやり方も任せられています。
フィンランド教育と日本の教育との違い
義務教育期間
・日本…小学校6年間、中学校3年間の計9年間
フィンランドは、
義務教育前の1年間(6歳児)にプレスクール(就学前教育)があり、
義務教育期間である初等教育9年間を終えても、
学力に不安のある場合は付加基礎教育を1年間受けることができます。
いずれも任意となります。
授業数や宿題、テストは少なく、自己スキルの成長を目指した教育になっています。
義務教育期間以降
・日本…高校(普通、工業など)3年間、大学4年間、短期大学2年間など
フィンランドは同じような構成になっていますが、高校終了時に初めての全国統一テストがあるなど、大学進学前までは、成績を競うのではなく、自分の習熟度を高める教育がなされています。
なぜ学校に行くの?
・日本…友達と過ごす、勉強をする、行かなくてはいけないから
フィンランドでは、授業中に寝ることもなく、皆が熱心に勉強しています。
学校では「勉強」するという考えが、しっかりと浸透しています。
学力の格差
・日本…1クラス小学校では28人前後、中学校では最大40人というように、一人一人に配慮が行きづらく、地域によっては学力の差もあります。
フィンランド教育の問題点は?
国民の負担が大きい
大学まで無料となると、その分、国民にも税金という名の負担がかかります。
消費税は基本24%と高く、たくさんの税金の基に教育がなされています。
天才が生まれにくい
落ちこぼれを作らない教育の反面、飛びぬけた才能が生まれにくく、また、より高い教育を海外へ求めることも多いようです。
教師の格差!?
授業は教師の裁量に任されていますが、研修は少なく、それも本人任せになっています。
教師の格差もあり、それにより学校の格差が生まれているという報告もあるようです。
フィンランド教育から学ぶべき点は?
子供に投資する
税金を高くして、教育費(学費)を無料にするということは、将来の国を担う子供たちに投資をしている、という事です。
実際、フィンランドは失業率20%の時代があり、そこから子供(国民)に投資をする政策に切り替え、見事に国際競争力1位や学力1位の国にしてきました。
学力格差をなくす
日本では落ちこぼれもできやすく、地域によって学力の格差もあります。
補習制度など一人一人に手厚い教育を行うと良いと思います。
読書をする
フィンランドは読書の量も世界で上位に入ります。
読書により読解力がつき、問題を読み解く力につながります。
学力の向上に、読書は欠かせません。
日本でも、幼少期から読書の大切さを伝えると良いでしょう。
比べない教育、自分のための勉強!
日本では、テストの点数で順番がつき、学力の順列につながっていきます。
フィンランドではテストは少なく、自己の習熟度を大切にします。
つまり、人と比べず、自分と向き合う教育と言えます。
自分のために勉強していることが実感できる教育は素晴らしいですね。
日本でも、少しずつ取り入れられているようです。
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