麻疹と風疹の違いをわかりやすく解説!症状や予防接種・三日ばしかも

麻疹(ましん・はしか)と風疹(ふうしん・三日ばしか・三日はしか)の違いと予防接種・ワクチンについてわかりやすく解説します!

年齢・年代・誕生日別の「風疹」の予防接種ワクチン注射回数も公開!生まれた時期(生年月日)により免疫が不十分の方もいます。妊娠中の妊婦さんやこれから妊娠を望む女性は風疹には特に気を付けてください。

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麻疹と風疹(三日ばしか・三日はしか)の違い

麻疹と風疹は、全く別の病気なのですが、症状や経過が似ており、間違われることも多いです。
しかし、原因ウィルスが違う別の病気です。そのため、麻疹にかかっても、風疹の免疫は獲得できません。

簡単な違いの表はこちら

原因ウィルス感染力・伝染力症状症状の日数発熱発疹時期
麻疹ましん・はしか麻疹ウイルス空気感染、飛沫感染重い7~10日間38度近く2~4日
一旦下がり40度近い高熱
高熱時
風疹ふうしん風疹ウイルス飛沫感染軽い2~3日間38度近く2~4日発熱と同時

※空気感染・・・空気中にウィルスが飛び1m以上超えて感染
※飛沫感染・・・せき・くしゃみなどと一緒に飛び1m位の範囲で感染

【麻疹ましん・はしか】・・・感染力や伝染力が強く症状重い

★麻疹ウイルスが原因
★感染力・伝染力がかなり強い(同じ部屋にいるだけでうつる空気感染もする)・・・(インフルエンザの10倍)
★症状が重い
★症状が出てから7~10日間続きます(個人差あり)。


【風疹ふうしん】・・・感染力や伝染力が弱く症状軽いが妊婦は注意

★風疹ウイルスが原因
★感染力・伝染力がはしかより弱い(せき・くしゃみなどによる飛沫感染まで)
★症状は、はしかより軽い
★症状が出てから2~3日間続きます(個人差あり)。

風疹ふうしんは症状は軽いが妊娠初期の妊婦は要注意!

風疹ふうしんは症状は軽いのですが、
【妊娠中の女性がかかると胎児が先天性風疹症候群という障害になる可能性】
があります。特に妊娠20週(5か月)頃までは胎児が先天性風疹症候群に
なりやすいことが判明しています。その時期を過ぎるまでは不必要な外出を避けましょう。

風疹のワクチンは、本物のワクチンの毒性を弱めた生ワクチンであり、赤ちゃんへの影響を考えて妊婦さんはうつことができません
そのため、妊娠する前にうつ必要があります。

妊娠を望む女性はあらかじめ風疹の抗体検査を受け不十分であれば
予防接種を行うようにしてください


【風疹(ふうしん)】と【三日ばしか(三日はしか)】と【ドイツはしか】・・・すべて同じです

風疹には、三日ばしか・三日はしかや、German Measles(ドイツ麻疹ましん)
なんていう別名もありますが、
【風疹(ふうしん)】と【三日ばしか(三日はしか)】と【ドイツはしか】は全て同じものです。

★麻疹(はしか)に似ている発疹(ぶつぶつ)ができてから、2~3日で治ることが多いため
三日ばしか(三日はしか)」と呼ばれるようになりました。

ドイツ人の医師「de Bergen」さんが報告した病気であるので、
「ドイツはしか」
とも呼ばれています。
外国では、ドイツはしかの英語名「German Measles」を使うことが多いです。

★台湾では、「徳国麻疹(德国麻疹)」と呼びます。台湾では「風疹」では通じないことがある
とのことで注意が必要です。

麻疹と風疹の症状の違い

★麻疹の症状と経過
はじめは「だるさ、せき、くしゃみ、鼻水、のどの痛みなど」の風邪に似た症状と、
38℃前後の発熱(2~4日間程度)があります。
この時点で、まだ発疹が出ない方が多いです。
↓↓↓↓↓
麻疹(はしか)の場合は、ここから
いったん熱が下がり
↓↓↓↓↓
40℃近い発熱と、【赤い発疹】
がでます。

その後快方に向かいます。

詳しくはこちらをご覧ください。
→はしか(麻疹)どんな病気?かぜとの症状の違いは?赤ちゃん幼児の予防方法と対策法


★風疹の症状と経過
はじめは「だるさ、せき、くしゃみ、鼻水、のどの痛みなど」の風邪に似た症状
38℃前後の発熱(2~4日間程度)
そして、風疹(ふうしん)の場合は、
この最初の発熱と同時に発疹・耳の後ろから首にむけてのリンパ節のはれ、目の充血などの症状
が出ます。

その後快方に向かいます。

麻疹と風疹の予防接種・注射ワクチン

英語では、
麻疹は「MeaslesまたはMorbilli」、風疹は「Rubellaまたは、German Measles」と呼ばれています。

幼児期に接種する、麻しん風しんのワクチンを両方を一度にうけられる予防接種・注射の混合ワクチンを
「MRワクチン・MR混合ワクチン」と呼びますが、麻疹のMと風疹のRが由来です。

母子手帳などにMRやMR混合と書いてあれば、麻疹と風疹どちらの予防接種も接種済ということになります。

日本では麻疹(ましん・はしか)や風疹(ふうしん)は生涯免疫を獲得できない?

1度、麻疹(ましん・はしか)や風疹(ふうしん)にかかると、生涯免疫を獲得できるとされていましたが、その説はもう古いようです。

これは麻疹・風疹が時々流行し、ウィルスと度々接触することによって免疫が維持されていたためのようです。

最近の日本のように流行があまりおこらない環境にいると、どんどん免疫が低下していき、2度・3度とかかる人もいるとのことです。

また、麻疹・風疹にかかったと思っていても、実は似た違う病気だったということもありえます。

あと、誤解している方もいますが、麻疹と風疹は別のウィルスによるものなので、
麻疹にかかっても、風疹の免疫は獲得できません。

原則、妊婦さんは予防接種を受けられませんが、妊娠を希望している方などで免疫があるか心配な方は、
追加のワクチン接種や、抗体検査を受けることをおすすめします。

麻疹(ましん・はしか)の予防接種・注射ワクチン回数

麻疹(ましん・はしか)については、十分な免疫力をつけるため、2回の予防接種が推奨されています。
(1回では5~10%近くの方が抗体・抵抗力を獲得できないためです)

(平成2年)1990年4月2日以降生まれの人
◎(定期予防接種2回)

(昭和47年)1972年10月~(平成2年)1990年4月1日生まれの人
△(定期予防接種1回)

(昭和47年)1972年9月以前に生まれの人
×(定期予防接種なし)

ちなみに、麻疹(ましん・はしか)の予防接種・注射ワクチンは、抵抗力が長く続くことがわかっています。

風疹(ふうしん)の予防接種・注射ワクチン回数

男性女性
2017年4月1日
~2012年4月2日
1回1回
2012年4月1日
~2000年4月2日
2回2回
2000年4月1日
~1990年4月2日
1回の確率大
(2回の場合も有)
1回の確率大
(2回の場合も有)
1990年4月1日
~1987年10月2日
1回1回
1987年10月1日
~1979年4月2日
1回1回
1979年4月1日
~1962年4月2日
なし1回
1962年4月1日
~それ以前
なしなし

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