日本では、遅生まれ(4月)と早生まれ(3月)で同じ学年に入り一緒に学びますが、
学力や体力に大差が続くことが判明しました。それが収入の差にもつながってしまうわけです。
実際のところどうなのか、最新の研究結果をご紹介します。

男の子の育て方のコツ

これからの解説で使用する用語の解説から。

相対年齢とは?

相対年齢とは、同じ学年の子供の中で、どれだけ実質の年齢が離れているかのことです。

同じ学年には、
4月生まれ、5月生まれ、6月生まれ・・・11月生まれ、12月生まれ、翌年1月生まれ、翌年2月生まれ、翌年3月生まれ
の子供がいます。

例えば、
4月生まれの子は5月生まれの子に比べて、相対年齢が少しだけ高い
4月生まれ(遅生まれ)の子は翌年3月生まれ(早生まれ)の子に比べて、相対年齢がけっこう高い
ことになります。

遅生まれ(4月)と早生まれ(3月)では、相対年齢に大きな差があります。

アメリカなどでは相対年齢対策として入学を遅らせる選択が可能

実はこの、海外では、
幼稚園や小学校へ入学する時期を1年遅くすることを選べる
国が多く存在します。

アメリカでは「Academic Redshirting」という入学時期を1年遅らせる制度があります。
アメリカでは約10%の生徒が、この制度を利用しているのだそうです。

女の子の育て方

海外では、日本での小学校の高学年に相当する頃には、
この相対年齢による学力・体力の差がだんだんと縮まる・または消える
という研究結果が多く出ているのですが、

このような入学時期を遅らせる制度が、学力・体力差を縮めることに貢献しているのではないか
と考えられています。

ただ、この制度を利用して遅らせて入学した子供と、遅らせずに入学した子供とでは、
より多くの相対年齢の差が広がってしまう問題はありますよね。

日本では相対年齢が縮まらない

日本にはアメリカのような
【学年を遅らせる制度がない】
ため、幼稚園・保育園・小学校・中学校の義務教育の間(高校や大学も大体同じ)も
原則ずっと相対年齢の差が縮まることはありません。

よって、相対年齢による、学力・体力の差がなかなか縮まらないようです。

日本では中学3年生でも学力・体力の差が縮まらないという最新の研究結果

よく、
★成長すれば学力・体力の差が縮まるから大丈夫!
という話を聞きますが、
これは
★海外での話であったり、
★遅生まれの子供に対する同情

である場合もあるようです。

男の子と女の子の育て方女の子の口げんか

最新のデータ分析結果(といっても、ずいぶん10年以上前から判明しているのですが)、
日本では、
相対年齢による学力・体力格差は中学3年生になってもあまり縮まっていない
ことがわかっています。

その理由として考えられているのは、

★幼少期に学力・体力の良い子供は、ほめられることが多い
★皆に驚いてもらえて【自信がつく】

といったことの他、
学校の先生や、スポーツ教室などでは、学力・体力の良い子に対して、

★★もっと伸ばしてあげたいと積極的に指導をすることがよくある
★より難易度の高い問題を与えることが多い
★スポーツの場合、試合にどんどん出場させる

といったことがあり、
【成長する場・活躍する場を与えてもらいやすい】からではないか
などと考えられているそうです。

また、違う研究結果では、学力・体力だけでなく、
その後の

★最終学歴や、
★生涯賃金、
★偉大な功績を残すかどうか

といったことにもつながっていることが判明しています。

なぜかというと、学力が高かったり、体力があり運動・スポーツ関連の成績も良ければ、【良い学校への進学が可能】ですし、
良い高校・大学・専門学校に入ることができれば、【賃金・待遇の良い会社に入りやすい】ですよね。

相対年齢だけじゃない!家庭事情でも広がってしまう

これまで遅生まれ(4月)と早生まれ(3月)との相対年齢による格差に注目してきましたが
家庭事情でも大きく広がることが分かっています。

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学力・体力差が大きく広がる理由として、

★家庭の経済的な理由(お金など)と、
★ご両親(保護者)の教育熱心さや方針・社交性
★自宅や自宅周辺の環境
に加え
★生まれつきの体格
★性別の差
★兄弟や、お友達の有無

など数えきれないほどの理由があります。
どうしようもないことも多くありますよね。

経済的理由で、習い事を受けられる数が変わってきてしまいますし、
子供を知育・学習塾・スポーツ教室などへ積極的に参加させるかどうかによっても差が開いてしまいます。
ご両親や保護者の性格によっても、子供は影響を受けます。

また、ご自宅や、自宅の周りの環境によっても差がついてきます。
子供がのびのび走り回ったり、いろいろなことに挑戦できる環境があるかどうかによっても大きく差が付きます。
都会か田舎か、公園や子供たちが遊んだり学べる施設があるかどうかなどによっても差が広がります。

体力についていえば、生まれつきの体格によっても差がついてきますし、
競い合ったり、教えあったりする兄弟やお友達の有無によっても差が付きます。

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かといって、どうしようもないこともありますが、
学力差・体力差をこれ以上広げない・縮めるために、
【できることから少しずつ行っていく】
とよいのではないでしょうか。

本や、新聞に親しんだり、いろいろなことに挑戦して子供が刺激を受けることが
できる環境を整えてあげるなどです。

お金をかけなくても、図書館で本を借りたり、食品やお菓子の空箱・段ボール、
ペットボトルなどで自由に工作できるようにしたりすることもよい方法です。

何も実践しないよりは、少しでも実践したほうが間違いなく子供のためになりますので!

何かしらの参考になれば幸いです。