幼稚園・保育園の年長(5歳6歳)や小学生になっても子供が泣き虫で直らない場合の、原因別克服方法や直す方法の解説。良い泣き虫と悪い泣き虫についても。
泣き虫だと良くない理由
幼稚園年少や年中位(保育園なら4歳・5歳位)までの小さい幼児の頃は甘えん坊で可愛いのですが、幼稚園の年長さん(5歳・6歳位)や小学校低学年になっても泣き虫ですとそろそろ【泣き虫~!】といじめられる原因にもなります。
そして、
となってしまいます。
ただ、泣き虫と言っても、良い泣き虫と悪い泣き虫があります。泣く原因別の泣いてよい場合、泣いて悪い場合の紹介の後、泣き虫の解決法を解説します。
泣いてよい原因・良い泣き虫
以下のような場合によく泣いてしまう泣き虫なら、問題はありません。
感受性が高いだけの、良い泣き虫と言えます。
★テレビや映画などを見ていて感動して悲しむ。・・・【登場人物の気持ちがわかる思いやりのある子】
★運動会などで競争に負けて悔しくて泣いてしまう・・・【頑張る気持ちが育っている証拠】
泣いて悪い原因・悪い泣き虫
悪い泣き虫とは、【幼稚園年長・小学校低学年】なのに、だだをこねたり、我慢が足りない泣き虫になります。
★お友達におもちゃを取られた
★ちょっとした痛さで泣いてしまう。(けがや注射など)
★じゃんけんや、ちょっとしたゲームで負けた、おもちゃを取られた
甘えて泣いても、断固としてダメ!と言い聞かせる方法
お腹が空いてお菓子や食事が欲しいとき、デパートやおもちゃ屋で、おもちゃを買って欲しいとき等わがままを言って泣いてしまうことが多い場合ですが、
どうしてだめなのか、理由をしっかり伝え、我慢することが大事であることを知ってもらいましょう。
★今はおやつの時間ではないから、3時になるまで待とうね。
★この前おもちゃを買ったばかりだから、そのおもちゃが遊んでもらえなくなって可哀想だよ。
★じゃんけんに負けちゃって悔しいね。次は頑張ろうね。
といった感じです。
子供がうるさくすると、まわりに迷惑がかかるから・・・仕方なく聞いてしまう。ついやってしまいがちですが、これが、泣き虫を助長してしまう原因なのです。
「何回も泣いたり、大きな声で泣けばいずれはいうことを聞いてくれる」
ということがわかってしまうと、これからも繰り返してしまいます。
泣いてもダメなんだと納得させるようにしましょう。
子供は泣くのをやめて、違う方法で親に買ってもらえる方法を考えるはずです。
泣くのをやめて我慢した時は、いっぱいほめてあげましょう。
「泣くのを我慢すればほめてもらえる」
と認識すれば、ほめてもらいたいので少しずつ泣くのをやめていくでしょう。
泣き虫になってしまう原因
なぜ泣いてしまうのか、原因を知りましょう。
赤ちゃん~3歳乳児の頃までは、泣いて要求を表現しするので、仕方のないことです。
逆に泣かない赤ちゃんだと不安になりますよね。
4歳以降は言葉も発達し、泣きたい気持ちを抑制する自制心も芽生えてきます。
4歳以降でも泣いてしまうのは、以下の気持ちの表れてもあります。
転んでしまった、離れたくないなど
●ストレス
日ごろから怒られてばかりや、兄弟や友達、親から叩かれてたりすると、ストレスが溜まります。泣くことでストレスを発散させています。
→ストレスをためさせないために、気持ちを受け止めてあげる、怒る回数を減らすなど親も優しくなってあげましょう。
●わがまま
泣けば折れて、お願いを聞いてもらえると思っています。
→泣いても買わない、あげない。おやつの時間を決める、買う時期や回数のタイミングを決めるなど、お約束をしましょう。我慢を褒めるのも良いです。
●注意をひきたい
先生、友達、家族に、自分を見てもらいたい・構ってもらいたいと思っています。
→「どうしたの?」と気持ちを聞いてあげましょう。
●我慢ができない
痛いから、構ってほしいから、暑い寒い疲れたなど、場の状況よりも、自分を優先させたいと思っています。
→「あの時計の針が5に来るまで、我慢しようね」「あとちょっとだけ待っててね。もうすぐだよ」と少しだけ我慢させることを増やしましょう。
具体的に「何分待てばいい」と、時間を言えば理解して我慢できるようになる子もいます。
自分の子供が泣いてしまうパターンはどれでしょうか?理由が分かれば親の対応もしやすいと思います。小学校に入る前には、泣きたい気持ちを抑えることができるようになりたいですね。
泣き虫克服のため親がしてよいこと、いけない事
お子さんの泣き虫を克服するために、親がしてあげられること、してはいけないことをご紹介します。
泣き虫克服のためにやると良いこと
ストレスや、自分の感情をコントロールできないなら、今はどんな気持ちか?何が悲しいのか?気持ちを聞いて受け止めてあげましょう。
泣き止んだら、「頑張ったね」と一言ほめてあげましょう。
もし、まだ言葉で表現できないなら、抱きしめてあげるなど、気持ちを受け止めるようにしましょう。
●具体的に伝える、意識を他に向ける
「おやつは今はダメだよ。もうすぐご飯だから、このおもちゃで遊んで待っててね」
「あと○○分待てば終わるよ」
など、あとどれぐらい待てばいいのか(年中以降なら理解できます)
不満の気持ちを他のおもちゃやテレビ、絵本などで切り替えることも良いでしょう。
おねだり、わがままで泣いてしまった場合はこの「意識の切り替え」が有効です。なるべくわがままを聞いてはいけません。
●頑張ったことをほめてあげる
「自己肯定感」が低いことも泣き虫の原因でもあります。泣いてしまっても、頑張って泣き止もうとしたこと、今までしていたことをほめてあげましょう。
理解してくれる人がいる、自分の気持ちを受け止めてくれる人がいるだけで、子供は安心して泣く機会が減るのかもしれません。
10歳ぐらいまでは、親が子供が安心できるシェルターであることが大切です。
泣き虫克服にやってはいけないNGなこと
「泣き止むまであっちに行ってなさい!」
「うるさいわね!」
と突き放してしまうと、気持ちが収まらず、ますます不安な気持ちでいっぱいになり、ないてしまいます。
●「ダメな子」「泣き虫!」と言う
大人でも、「お前はダメなやつだな!」と言われると悲しくなり、嫌な気持ちになりますよね。
子供は信頼していた親、友達、先生から言われるとますます傷ついて、自分に自信が持てなくなり、泣き虫が酷くなってしまいます。
●話を聞かない
「もう!また泣いて!」と親がそっぽを向いてしまうと、子供は気持ちを受けとめてもらえず、ますますエスカレートしてしまいます。
ついつい親もイライラしてしまうとしてしまうことが子供を傷つけて、泣き虫克服とは程遠いことになってしまうので、親もイライラをためないように注意しましょう。
泣き虫はなぜよくないか理解させる~泣き虫を直す対処法
言っていることがしっかり理解できる子(年長以降)なら、泣き虫が良くない理由を教えてあげるのも一つの方法です。
★泣かない子はカッコイイよ!
といった感じです。もちろんですが、有効な子と、ダメな子がいますが、ためしてみましょう。
泣き虫な子供が頑張っても泣けてしまう時の対処法
泣き虫な子供が、泣かないと頑張っていても泣いてしまうときには、以下のようにアドバイスしてみて下さい。これをしているうちに、自然と泣き虫が止まった子もいます。
★体で違う動作をして、泣きたい気持ちをそらす。
(手をグーパーしたり、お口をあけたり、足踏みしたり)
★楽しいことを考える。(おでかけしたこと、美味しい物を食べたこと、好きなキャラクターのことなど)
★大きくゆっくり深呼吸をする。(落ち着くことができます。)
おじいちゃんおばあちゃん親戚がわがままをきいてしまう場合
親は泣いてもダメという方針でも、おじいちゃんおばあちゃんや親戚が、甘やかしてわがままを聞いてあげてしまう場合もあります。
子供のわがまま、泣き虫をなおしたいので、わがままを聞かないように協力してもらうようにお願いしてみましょう。
おじいちゃん、おばあちゃんのかわいがりたい気持ちはわかりますので、
「いつもかわいがってくれてありがとう。おもちゃを買いすぎるといつでもほしがるようになってしまうので、泣いても特別な日以外は買わないでください」と感謝の気持ちと一緒に、お願いしましょう。
いじめ・仲間外れが起きていないか?(外部要因)
まわりに、いじめてくるいじめっ子がいる場合の泣き虫は別です。何かしらの対処が必要です。
まずは、
★子供が自分でいじめられないよう、何とかできるようにアドバイスをしてみます。
自分の子供に、いじめられるような悪い所はないか良く観察して、そこを直すようにアドバイスします。
まだ幼稚園児・保育園児のうちは、そこまで悪質ないじめはないと思います。
これからの長い人生のためにも、できる限りは自分で解決する力を持たせると良いでしょう。
そのヒントをあげる感じにしていくとよいでしょう。
どうしても解決できない場合は、いじめ・仲間外れをされないように次のような対策をします。
幼稚園児・保育園児の場合は先生に相談すると、先生がしっかり見ていてくれて、
いじめの兆候があれば注意してくれることが多いです。
★いじめてくる子供に直接言う
なかなか対処してくれない先生も時々いますので、目に余るほどひどい場合には、
直接そのいじめてくる子供に、【自分がされたらどう思う?嫌だよね?】といった感じに言ってみると良いでしょう。
★いじめてくる子の親が良さそうな人であれば相談してみる
良さそうな人であれば、親から直接注意してもらいましょう。中には相談し辛い親もいると思います。
その時には、親が見ていない隙に、子供に直接注意するのも良いと思います。
成長と共に、泣き虫は徐々に減っていくと思います。
「泣き虫=弱虫」ではなく「泣き虫=感受性豊かな子」ととらえ、見守ってあげましょう。
いつかは、大きくなって親から離れると、「泣き虫だった頃が懐かしい」と思える日が来ると思います。
何かしらの参考になれば幸いです。
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