子供が嘘をつく心理とは?いい嘘悪い嘘の見分け方・叱り方や対処法
子供が嘘をつきだすと、どう対処してよいか困りますよね。
子供の嘘をつく心理なのか?年齢別の叱り方や対処法をご紹介します。
幼児や小学生・中学生など心の発育段階により、いい嘘悪い嘘があります。見守って良い「いい嘘」と注意すべき「悪い嘘」と対処法見ていきましょう。
嘘をつくのは何歳ごろから?
発育段階や、性格にもより、個人差がありますが、2歳頃から嘘をつきだす子が出てきます。
自分なりに考えて嘘をつけるわけですので、それだけ、脳が発達してきた証拠です。嘘にも、ほかっておいて良い「いい嘘」や注意せずにいると大変なことになる「悪い嘘」をご紹介しますので、
対処の参考にしていただければと思います。
いい嘘にはどんな嘘がある?嘘をつく心理と対処法
具体的に色々な嘘について見ていきましょう。
本やテレビなどの登場人物・キャラクターに会った・見た
よく、幼児期にある嘘がこの嘘になります。
人を傷つけない嘘なので、それほど心配する必要はありません。
例えば、
・お空に魔法使いが飛んでいたよ!昨日、アンパンマンと一緒にお空を飛んだよ~!
・〇〇ちゃんと一緒にすごくおっきなケーキ食べたよ!
・アイドルの〇〇と握手したよ!
といったもの。
この嘘はついて良いうそになります。
絵を描いたり、物語を作ったりする創造力が育まれている証拠です。
この嘘の多くは、絵本やテレビの世界に入り込んでいて、楽しいことの印象が残っていたりして、
現実世界と区別がつかなくなっている状態です。ああだったらいいな、こうだったらいいなという願望がつい口から出てしまうのです。
脳が成長している証拠ですし、純粋で素直な子・創造力の豊かな子ほど、サンタクロースや、キャラクターショーで着ぐるみを着たキャラクターを本物であると信じているのと同じで、可愛い!と思って見守ってあげましょう。
4~5歳位までなら、大丈夫です。そうなんだ~すごいね!良かったね!また会えるといいね!
といった感じで話を合わせてあげると、子供も喜ぶはずです。
お友達にも、度々嘘をつく場合もありますが、お友達が信じてくれるうちは、見守って大丈夫です。
6歳位以上、幼稚園の年長さん位以上の年齢となると、この嘘は注意が必要です。
成長の速いお友達は、絵本やテレビのキャラクターは、現実にはいないと認識し始めるので、
この嘘を言っていると、「**ちゃんの嘘つき!」と馬鹿にされてしまうこともあります。
兄弟姉妹など「何言ってんの、馬鹿じゃない!」「嘘つきとは遊んでやらない」といった感じで馬鹿にされている場合なども、注意が必要です。。
この嘘は、放置しておいても次第に減っていくことが多い嘘ですが、
嘘だというお友達には内緒にしておこうね!
ママ・パパは信じているからこっそり教えてね。
とアドバイスするのも良いかもしれません。
怒られたくないからつく嘘
・食べ物をこぼしてしまった、
・おねしょを隠す、
・服や物を汚してしまった
など、
パパ・ママに怒られたくないから隠すためにつく嘘ですが、親としては腹立たしくて注意してしまいがちですが、
怒られたくないから嘘をつこうと自分なりに考えてついたわけなのです。子どもが成長してきた証の嘘です。
親としてはウソをついてまで隠したことに怒りがこみ上げてきます。
しかし、嘘をつく理由としては、悪いことをして、本当のことを言っても怒られる、嘘をついても怒られるという感じで、逃げ場がなくなる、とさらに嘘をつかないといけない状況になっていくとどんどんひどくなる、とつらい状況になっていきます。
そうならないためには、本当のことを言ったら、褒めてあげると、きちんと正直に話すようになることが多いです。
例)おねしょをした場合
→「教えてくれてありがとう。次はねんねのまえにちゃんとおしっこ行こうね」
「おねしょしていない。○○ちゃん(下の子)がおねしょしたんだよ」と嘘をついた場合
→「本当に○○ちゃんがおねしょしたのかな?ここは△△ちゃん(本人)がねんねしてた場所だよね。ママはウソをつかれると悲しいよ。」
・このように、被害が拡大したり、怪我をする可能性がある、他の人の迷惑になるような場合などには、嘘をついてほしくない理由を添えて注意しましょう。
★教えてくれないと、この服着られなくなっちゃうよ!
★大事な本が汚れたり、めくれなくなってしまって読めなくなっちゃうよ!
★(壊れたガラスなどを)他の人や、自分が踏んでしまったら、怪我をしてしまうよ!
【今度から壊さないように気を付けてね】と優しく注意しましょう。
正直に言った時に、きつく怒ってしまうとますます嘘をつくようになる場合があるので
あまりきつくしからず、きちんと言ってくれたことを褒めてあげるとよいでしょう。
自分の事をかまってほしいからつく嘘や悪さ・イタズラ
★自分の事をかまってほしい、寂しいよ
よくある原因が、下の子が生まれた、急に保育園に行くようになったなどです。
特に、下の子が生まれた時は、小さな赤ちゃんに大好きなママが取られてしまい、ウソを付く事で構ってもらうようにしているのです。
そんな時はついつい「ウソ付いちゃダメでしょ!うそつきは警察に捕まるわよ!」など、叱ってしまいがちです。
叱ってしまうとさらに寂しくなって、もっと嘘をついたり下の子を叩いたりエスカレートする可能性があります。
もし嘘をついてきたら、真剣に子供と向き合って理由をつたえます。
「ごめんね、この子は赤ちゃんだから一人では何もできないんだ。○○君は大きい立派なお兄ちゃん・お姉ちゃんだからすごいよ!」と褒めたり、一緒にお手伝いしてもらったりするのもよいでしょう。
寝かしつけの時も、先に上の子をギュッとして安心させてあげましょう。
注意が必要な、良くない・悪い嘘とは?嘘をつく心理と対処法
以下のような場合は、放置が良くない、悪い嘘です。きちんと対処しましょう。
他の子を傷つけたり、他の子に嫌だと思われる嘘
例えば、自分が物を壊したのに、他人のせいにするような嘘です。
自分は反省することなく、罪を押し付けられた子は傷つきます。それは大きく成長するまで、問いには大人になっても続く事があるため、正直に話し、反省させるように注意することが大事です。
【もし自分がそうされたら嫌だよね?】だからやめようね。
ずっとやっていると【誰もお友達になってくれなくなっちゃうよ】だからやめようね。
といった感じで注意すると良いでしょう。
お金に関する嘘
例えば、
★お金を拾ったのにないしょで自分の物にしたり、
★頼まれたお買い物でおつりをごまかす
などがあります。
金銭的な嘘は子供が大きくなっても続くことがあり、エスカレートすると警察沙汰になることもあります。
絶対にしてはいけないことだと、教えなければいけません。
お友達やお店のものをこっそり取ってきて隠したりごまかす
子どもは、小さいうちは本能のままに生きていますので、
お友達の物やお店の物を取ってしまうことをいけないことだとわからない子が多いです。
親から、ダメであることをきちんと教えてもらわないと、大きくなってもやってしまうことがあります。
子供同士のトラブルから、親を巻き込んだトラブルに発展することもあります。
お店の物も、お友達の物でも、物を勝手に持ってくることは泥棒・窃盗という犯罪であり、
よくないこと・悪いことだと教えなければいけません。
「同じことをされたら嫌だよね?」ときちんとその都度注意して、
再びやらないように覚えさせる必要があります。きちんと相手やお店に謝らせることも重要です。
お友達などに意地悪をつくウソ
お友達や、親戚の子などに意地悪をつくウソですが、自分がやったのに、他の子がやったと言ったりする子は、
【嘘をついている子自身も嘘をつかれたり、いじめられていたりすることも】あります。
頭ごなしに嘘をついたことを怒るよりも、「なぜウソをついたのか?」心の中にある原因を知り、理解してあげることも大切です。
悪いことをして、みんなの反応をみたくて嘘をついている場合もあります。
構ってほしくてお腹が痛い!と何回も言う(仮病を使う)
よくあるのが、兄弟姉妹がいて、パパ・ママを取られてしまい、自分が構ってもらえない時につく嘘です。
この嘘は、過去に本当にお腹が痛かった時に優しくしてもらえたのが嬉しかったから何度も繰り返しているのだと思います。
「嘘でしょ!」と何回も追求したり、「ウソ付いたら泥棒さんだよ!」と脅したりしがちですが、逆効果なのでやめた方がよいでしょう。何か伝えたいことがある、さびしい、構ってほしいなど、親へメッセージだと思いましょう。
もし、「お腹が痛い!」「頭が痛い!」と明らかに嘘をついている場合、優しく抱きしめてあげて痛い部分をさすってあげましょう。
気が済むとケロリと元気になる場合もあります。下の子にママ・パパを取られて甘えんぼしている嘘の場合は時々は、
優しくしてあげると良いでしょう。聞き分けが良くなってきたら、今ね、赤ちゃんに**してあげないと**になっちゃうの。
終わったら一緒に遊ぼうね!といった感じでちょっと待ってもらうのも良い方法です。
兄弟姉妹がいれば、どうしても仕方がないことですよね。
幼稚園・保育園・一時保育を行きたくなくて仮病を使う
仮病を使う理由があるはずです。お友達が出来ない、いじめてくる、先生が怖い、給食が自分の嫌いなものが出るなどです。
理由をそっと聞き出すか、先生に何かおかしなことはなかったかと相談すると良いでしょう。
どうしても理由を話さなかったり、嫌なのであれば、他の幼稚園・保育園・一時保育を検討するのも良いでしょう。
ただ怠けたくて仮病を使っているのが明らかな場合は、多少無理にでも行かせた方が良い場合もありますので、難しい所です。
先生と相談したり、自分たちの両親であるおじいちゃん・おばあちゃんや児童相談所にて相談してみるのも良いでしょう。
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