アメリカの大学調査で、妊娠中に食品添加物PPA(プロピオン酸)を過剰摂取することが自閉症の原因の1つかもしれないと判明しました。PPAはどんな食品に多く含まれるのかご紹介します。
以前、妊娠中のタバコ・お酒・ストレスが原因かもしれないという記事はこちら
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簡単に自閉症(自閉症スペクトラム障害, )の原因と考えられていることを見た後、食品添加物についてみていきましょう。
現在、自閉症の原因として考えられているのは大きく3つあります。
です。
この中で遺伝的な原因については、神のみぞ知るところであり、父母ともに関与しようがありません。
ただ、お腹の中で赤ちゃんの体や脳が形成される「妊娠中」にいろいろと気を付けることで、
健康な赤ちゃんを出産できる可能性を高めることができると考えられます。
厚生労働省や産婦人科が妊娠中に葉酸サプリの摂取をすすめていることをご存じの方も多いと思います。
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反対に、自閉症の要因かもしれないと考えられている食品添加物「PPA(プロピオン酸)」についてみていきましょう。
英科学誌サイエンティフィック・リポーツに掲載された、
アメリカの大学「米セントラル・フロリダ大学(UCF)」の研究チームの発表によると、
このPPA(プロピオン酸)は、主に、防カビ効果を高める目的で使われています。
PPA(プロピオン酸)により、脳の細胞が傷つき、情報伝達を行う細胞の数が少なくなってしまうようです。
大事な神経細胞「ニューロン」の数が減り、神経細胞を助ける役割の「グリア細胞」が大幅に作られてしまうとのこと。
グリア細胞は適量であれば、ニューロンの助けとなるが、多すぎると逆にニューロンの邪魔をしてしまいます。
つまり、脳と体のいろいろな部分とが、うまく情報伝達できなくなってしまうというわけです。
妊娠中に、母親がPPAを過剰摂取してしまうことにより、お子さんが自閉症を発症する可能性が高まってしまうかもしれません。
食品添加物PPA(プロピオン酸)が何に含まれているかというと、
などになります。防カビ効果などの目的で使われています。
食品の種類にもよりますが、同量の食品で比較すると、洋菓子・チーズ・パンが多めな傾向があります。
中でも朝食などにパンを主食としている場合、どうしてもPPAの摂取量が多くなりやすいので注意が必要です。
パンの中でも、菓子パンは若干多めなので特に注意が必要です。
妊娠中は、できればパン食よりも、ご飯食を多めにしたり、
手作りパンなどで保存料がほとんど入っていないものに切り替えるとよいでしょう。
っケーキ・シュークリーム、バームクーヘンといった洋菓子にも多めに含まれていることが多いので
食べ過ぎには気を付けましょう。
チーズはそれほどたくさん食べるものではありませんが、チーズのたくさんのったピザなどは、ほどほどにしておいたほうがよさそうです。
牛乳はカルシウムを含み、適量摂取していきたい食品です。それほど多く含まれているわけではないので大量摂取しなければよいでしょう。
味噌・醤油もそれほど含有量も多くないですし、摂取量も多くならないので大量摂取だけには気を付けましょう。
現段階では、このアメリカの大学の研究結果は、研究的に判明したレベルであり、今後、確実性を高めるためにさらなる調査を続けていくとのこと。
現在妊娠中の方、これから妊娠予定の方は、自閉症(自閉症スペクトラム障害)のリスクを減らすためにも、妊娠中は可能な限り賞味期限・消費期限の長い加工食品を減らしてみてはいかがでしょうか?
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