中学生・中学校での悪質な子供のいじめ。親ができる対策・対処法についてご紹介します。
もともと中学生の時期は、自我の目覚め、思春期の特徴が顕著になり、心身ともに不安定な状態になっています。
これまでのクラス単位の集団から、クラブ活動や部活を通じ、クラス・学年を超えて人間関係が拡がる時期でもあります。
一方で、友人間の結束は深まる時期でもありますので、友人間の葛藤も生じやすくなるはずです。
不安を抱えた子供>が様々な集団を形成し、それなりの集団行動もできるようになる時期です。
一方で、いじめのきっかけは些細なことも多いのです。
例えば、
・テストの点数を自慢した
・家が金持ちなのを鼻にかけている
・自分勝手と思われる言動や行動をとりがち
など
そして、いじめる側の心理とは
・頑張っても成績が伸びない子や、お金持ちではない子がねたんだ。
・いじめられている人を助けると、次のターゲットは自分になるとの防衛意識から、いじめに加担せざるを得ない。
こうして、いじめる側の集団化、いじめる人といじめられる人の関係の固定化、傍観者の増加という、いじめをエスカレート・悪質にする条件が整ってしまうのです。
・プロレスごっこなどど称した暴行や傷害
・買い物に行かせて払わない(たかり)、金銭をせびるなどの脅迫・恐喝
→そのため、最悪は自ら命を絶つなどどいう悲惨な結果を生む可能性もあります。
少しでも、中学生のお子さんに、このようなことを行われているような様子があれば、
直接お子さんに聞いたり、頼れる先生に相談し、それでもなかなか解決しないようでしたら、警察にも相談しましょう。
思いつめて命を絶ってからでは遅いです。
【転校するという方法】・【学校自体へ行くのをやめる】という方法もあります。
大人を味方につけたと判れば「チクった」「ずるいやつ」という理由で、いじめはさらにエスカレートする可能性もありますし、
本人に聞いてもそんなことはない!と言ったり、なかなか本当のことを言いたがらない場合もあります。
十分注意して行ってください。
・男子の特徴は、何といっても「殴る」「蹴る」の暴行が上位にランクされることです。
・女子の特徴は悪口、仲間外れ、無視など精神的ないじめが多いようです。
女子の特徴は、その根底にあるのが「グループ意識」の強さです。
仲間はずれというよりは、とにかく無視、その子がいないかのように振舞う等の行動が目立つようです。
子供は、自信はなくなり身動きが取れない状況であることが多いので、これからご紹介するように、陰でしっかり子供を支え、対策するとよいでしょう。
まず、子供自身がいじめから脱出するための行動を起こせるようにする必要があります。
担任の先生、学校のスクールカウンセラー、自治体のいじめ対策ホットラインなどに相談しましょう。
★相談する場合、こちらの電話番号がおすすめです。
24時間子供SOSダイヤル 0120-0-78310(なやみ いおう)
どうしてもお子さんが話してくれない場合、この番号を書いたメモを渡しましょう。
フリーダイヤルなので、無料でかけることができます。
公衆電話などからもOKです。
詳細はこちらの政府の(文部科学省)ホームページにあります。
お子さんがいじめられていることを教えてくれた場合、まずは、いじめを続けている集団をよく観察するようアドバイスしてみてください。
・いじめ集団の中心人物
・その他の仲間たち
・自分がいじめられないように仕方なく加担している人たち
そして、
いじめの中心にいる人たちに知られないように、しかたなく加担している人たちに、
【自分の悪い所や、どうしていじめられているのか知らない?】と聞いてみるのも良い方法です。
もしかすると、原因を教えてくれるかもしれませんし、その子たちが、より中心の集団に働きかけてくれる可能性もあります。
どうしても自分の力ではうまくいかない場合は、担任の先生や、他の先生、教育委員会や上で紹介のSOSダイヤルなどに現状を伝えて相談してみてください。
・ひたすら無視・無関心を通したら、いつの間にかいじめがなくなった(男子)
・体を鍛え、筋肉をつけたら、いじめがなくなった(男子)
戦わないことも勇気ある行動かもしれません。
学校に行かなくとも、転校して環境を変えることもできます。
悪質な場合は、最終的には裁判に訴えることも可能です。
証拠はしっかり残し、そのときの準備をしておくことも大切です。
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