子供がADHD(注意欠陥・注意欠如多動性障害)かもしれない時、相談窓口や何科の病院を受診したらよいかや薬・療育法などの治療方法をご紹介します。
実は、子供のADHDの診断や治療をしてくれる病院の数は少なく、1人にかける時間も長いため、受診予約できるのが1ヵ月後だったりすることも多いのが現状です。
そこで、まずは【学校】や【相談窓口】を利用してみることをおすすめします。
これらの相談窓口は、たいてい無料で、待ち時間もそれほど長くないことが多いです。
まずは可能であれば
・幼稚園・保育園・学校の相談窓口(担任の先生や教頭先生・校長先生・担任の先生・保健の先生、スクールカウンセラー)
に相談するのがおすすめです。
担任の先生に相談すると、子供の学校での様子を聞くことができます。
またADHDではないかと心配していることを伝えておくと、注意してみてくれるため、何か気になる行動があれば連絡してくれます。
担任の先生に話しづらいのであれば、保健の先生、スクールカウンセラー、教頭先生・校長先生などや、次にご紹介する相談窓口に相談してみるのもよいでしょう。
学校以外の相談窓口では、子供の症状を聞いて、専門の病院による診断や治療が必要かどうかを判断してくれたり、知能検査や発達検査が無料で出来る場合もあります。
その他、子供の障害についての様々な相談も可能ですので、親や家族だけで抱えこまず気軽に利用しましょう。
地域の相談窓口は、地域によって名前が違いますが、例えば、
などがあります。
これらに、スペースを付けた後に、都道府県名や市区町村をつけて調べることで、お近くの相談窓口を調べることができます。
例えば、
「 保健センター 東京都北区 」「 児童相談所 大阪府 」
のように調べます。
こちらにリンク一覧をご用意しましたので、必要に応じてスペースと都道府県名や市区町村をつけて絞り込んでください。
ADHD(注意欠陥・注意欠如多動性障害)専門の診療科ですが、
などになります。
ここで注意が必要なのが、病院により小学生以上対象や、中学生以上対象、大人のみ対象など、専門分野があることです。
私も電話して相談したことがありますが、幼稚園児は専門ではないといわれたことがあります。
その際は「どこか近くにおすすめの病院はないですか?」と、聞いてみるのもよいでしょう。よい先生であれば、教えてくれますよ!
★近くに専門の医療機関がない場合は?
お近くにない場合は、上にてご紹介している「保健センターや発達障害者支援センター、幼稚園・保育園・学校の相談窓口」などに相談してみましょう。
ADHDと診断されたの子供に対する治療方法ですが、まずは療育法を試し、必要に応じて治療薬を使用することが一般的です。
ただし、治療薬を使用するのは一般的に6歳以上の子供となります。
療育法は、社会的な自立をめざしてスキルを習得したり、環境を整えるアプローチのことで、大きく3つあります。
・ソーシャルスキルトレーニング(SST)
子供が社会で適切な行動が出来るよう、遊びなどを取り入れながら行うトレーニングになります。
・ペアレントトレーニング(親のトレーニング)
子供との関わり方や子育ての工夫の仕方などを学ぶ、親のためのトレーニングになります。
ADHDの子供へのアプローチはもちろんですが、親も子供への関わり方を学び、実践することで子供のADHDの症状が緩和することがわかっています。
ADHDの治療薬は、一般的に6歳以上にて適応となります。
ふつうはあまり使用しませんが、小学生以上でしたら少量より投与する場合もあります。
治療薬により、服用している間はADHDの特性が緩和される効果が見込めるケースもあります。
薬の効き方は個人によって違いがあり、副作用も同様です。医師と相談しながら使用しましょう。
コンサータ(メチルフェニデート塩酸塩):
脳内の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンを調節する薬です。
不注意・多動性・衝動性を軽減。副作用は食欲不振や睡眠障害。原則1日1回服用
インチュニブ(グアンファシン塩酸塩):
神経細胞のアドレナリン受容体を刺激して、脳内物質の伝達をスムーズにする薬です。
不注意、多動性、衝動性を軽減。副作用は眠気、血圧低下、頭痛
必ず、専門医による診断の上、必要に応じて処方してもらいましょう。
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