「失敗は成功のもと」という言葉があるように、子育ての中で重要なのは「失敗は成長のもと」なのです。
もしかすると、ついうっかり、子供をダメにする親の行動をしてしまっているかもしれません。
幼稚園・保育園・小学生のうちは、どんどん失敗することが、子供の成長にとって重要です!
幼児~小学校低学年のお子さんをお持ちの方におうかがいします。
「お子さんにハサミを自由に使わせていますか?」
ハサミは危ない、怪我をするというイメージがあるので、
「ハサミを使っちゃダメ」と、ハサミを自由に使わせない家庭が増えているのだそうです。
実はこれ、子供の成長のためにはよくないことなのです。
危ないと思ったら、切れすぎない子供用のハサミを持たすと良いでしょう。
同様に、子供用の包丁を買って、お料理のお手伝いをしてもらうのも
子供の成長にはすごくよいことなのです。
一緒に、幼稚園・保育園・小学校へ行く時や、お散歩をしている時、
段差や、つまづきそうな石があったりした時、
つい毎回、
「そこに段差あるから気を付けて!」
「そこに石があるから気を付けて!」
という感じに注意してしまっていませんか?
実はこれも、子供の成長のためにはあまり良くないことなのです。
段差や、石は危ない物という学習ができなくなってしまうのです。
どれくらいの段差や石なら大丈夫なのか、どうやったら乗り越えることが出来るのか、
例え転んでしまったとしても、段差や石が危ないものということを学習できますし、
足をどう持ち上げれば次は転ばないか自然と学習できますし、
バランス感覚も身に付けることができるのです。
もちろん、大ケガをしそうな段差や、大きくて危険な石があった場合には
注意してあげてくださいね。
お茶をコップに入れようとして、コップからこぼれてしまった・・・
親としては片付けが大変なのでどうしても、
「やめて」「ダメ」「何やってるの!」
といった感じで口をはさんでしまいたくなります。
例えば、お茶やジュースなどをコップにつぐ練習は、お風呂場でやってみるなど、
片付けが楽な場所で練習をさせるのも良いでしょう。
散らかってしまう可能性があるなら、新聞紙を敷くといった感じです。
上手くやるコツをその都度教えてしまったり、難しいことに対して挑戦することをやめさせてしまうと、
子供は考えることをやめてしまいます。
だめじゃないの! どうしてそんなやり方をするの?といった、「しかり方」をしてしまうと、
「失敗は悪いこと、良くないこと、恥ずかしいこと」と思ってしまい、
挑戦すること自体をやめてしまうのです。
命に関わるケガや、傷が残りそうな大きなケガが起こりそうな場合はもちろん注意したり、止めさせるの必要があります。
ちょっとした擦り傷・切り傷程度で済みそうな場合は、
できる限り見守って、どんどん失敗させるようにすると、
お子さんはものすごく成長することができるのです。
上でご紹介したことは、ほんの一部にすぎません。たくさん失敗させてあげてください!
色々挑戦させてもらった子供は、
失敗から、成功するためにはどうしたらよいんだろう?
と考えるクセがつくようになります。
また、失敗したことに耐える力を身につくことが出来ます。
失敗して悔しい!痛い!辛い!けれど我慢して耐える癖がつくのです。
ただ、注意してほしいのは、【ほったらかしにしておく】こと。
取り返しのつかない大ケガをする可能性もあるのと、
失敗しそうなことには挑戦すらしなくなってしまう可能性もあるからです。
失敗しても、
「大丈夫だよ!頑張ったね!よく挑戦したね!」
と、声をかけられた子供は、挑戦することがよいことだと思い、
これからも安心して挑戦することが出来るのです。
今度はどうしたら失敗しないか考えてみようか?という感じで、
答えを教えずに声をかけてあげるのもよいでしょう。
手や口を出さずに、子供の挑戦を見守って応援してあげましょう!
もちろん、子供だけでなく大人にとっても言えることですよね。
子供にとっても大人にとっても【失敗は成長のもと】なのです。