赤ちゃん用粉ミルクの作り置きは何時間までなら大丈夫なのか常温の場合・冷蔵庫や冷凍庫保存の場合と温め方や飲み残しと作り置きの違いと危険性についてご紹介します。
粉ミルクは赤ちゃんの成長のために、栄養価が高くなっています。
この時の温度、約40℃は雑菌が一番繁殖しやすい温度になっています。
赤ちゃんは生まれた直後は母体からの免疫をもらっていますが、大人に比べてとても免疫力が低く、生後10カ月を過ぎても大人の半分ほどしかないと言われています。
その点は特に注意すべきところです。
このことから、基本的には授乳の前に粉ミルクを調乳するのが一番安全です。
赤ちゃんのお世話は大変です。調乳の時間は少しでも短縮したいものです。
調乳済みの粉ミルクに関しては、作り置きは可能です。
厚生労働省、WHO(世界保健機構)、FAO(国連食糧農業機関)などのガイドラインがあります。
・調乳後の粉ミルクを、5℃以下の冷蔵庫で保存する場合は5時間程度を過ぎたら破棄する
(冷凍庫保存の場合も5時間程度と考えてよいでしょう)
このように、作り置きはある程度は可能としてあり、禁止されているものではありません。
ただ、これはあくまで自己責任で行うものであることを忘れないようにしましょう。
なお、5℃以下での保存とありますので、冷凍庫での保存も可能です。
ただ、温める時に、解凍から温まるまでにかなりの手間がかかることもあり、おススメはできません。
また、冷凍庫での保存であっても、原則は5時間程度を超えたら破棄するのですが、
雑菌の繁殖しやすい温度で存在する時間が少ないため、雑菌増殖スピードは遅くなります。
ただし、冷凍しても雑菌は休眠しているだけなので、温める際に時間をかけると一気に増殖するので注意が必要です。
作り置きは自己責任で、と書きましたが、作り置きをする場合は特に清潔に作ることを心掛けましょう。
特に哺乳瓶については、雑菌が繁殖しないように清潔にすることが必要です。
上記のいずれかの方法で消毒を行いましょう。
電子レンジ消毒は手間がかからないので、急ぐ時などには活用できそうです。
ここで、間違わないようにしたいのは「飲み残し」と「作り置き」の違いです。
・作り置き…赤ちゃんが飲む前のもので、清潔に調乳してあれば、雑菌が繁殖しにくい
このように、もったいないなどの理由で、飲み残しを保存することは大変危険です。
何より、赤ちゃんの健康が損なわれるので絶対にやめましょう。
(病気になってしまったり、最悪の場合死に至る可能性もあります)
赤ちゃんがお腹を壊し、下痢などを起こすと、脱水症状などを起こし、生命の危機に瀕します。
「飲み残しは保存しない!すぐに破棄する!」
これを鉄則にしましょう。
温め直す時は湯煎で行います。温め直す直前に冷蔵庫から出しましょう。
哺乳瓶が入るマグカップなどにお湯を入れて湯煎をしても良いでしょう。
時々哺乳瓶を回して均等に温まるようにします。温める時間は15分までを目安にしましょう。
長時間温めることにより、雑菌の繁殖を促す可能性があります。
手間を省く方法としては、電気ケトルを使うことがおススメです。適量のお湯がすぐに沸くので、ぜひ活用しましょう。
なお、温め直す時に【電子レンジは使わない】ようにしましょう。
加熱する時にムラが起こり、一部だけが加熱されて赤ちゃんがやけどをする場合があります。
また電子レンジで温めることにより粉ミルクの成分が化学反応を起こし、栄養素が壊れてしまいます。
電子レンジは絶対に使わないようにしましょう。