小学校の特殊学級(特別支援学級)はどんな学級(クラス)なのか、特別支援学級クラス編入基準、通級学級についてご紹介します。
障害を持った児童に対して、小中学校に特別に配置された学級で、
一人一人の特性やニーズに合わせて、障害による生活面や学習面で困難なことを克服するために、きめ細やかな教育を行います。
特殊学級と呼ばれていたこともありましたが、平成19年に改正された学校教育法に伴い、現在の名称【特別支援学級】に変わりました。
障害の対象は多岐に渡ります。
1クラス当たり、8名定員が基本になっており、少人数の学級編成となっています。
そのため、一人一人の障害の特性に合わせて配慮され、困っていることを支援できるような教育を行っています。
教室は設置物などを分かりやすくして、視覚的に情報が入りやすい作りになっています。
もちろん、安全面は第一に配慮されています。
子供の障害の特性や発達に合わせて、通常学級の授業に参加することもあります。
朝の会は参加して、残りは特別支援学級で過ごす。
または、特定の教科だけ通常学級で授業を受けるなど、子供によって様々な配慮や取り組みがなされています。
現在、小中学校の約80%が特別支援学級を設置しています。
ただし、高校では設置している例は見受けられません。
障害の種類に合わせて、7種の学級があります。
それぞれ一定の基準があります。
この7つの基準をもとにして、住んでいる市区町村での就学相談を行い、保護者の意見を尊重して決められます。
小学校入学の場合は、まずは市町村内の教育委員会に問い合わせます。
ホームページに情報を公開してある場合もあります。
年長児の春ごろに特別支援学級の説明会があります。
無い場合でも、教育委員会では療育センターや保育園、幼稚園と連携して情報を集めている場合もあります。
年長児の夏から秋にかけて、就学相談があります。
ここで聞き取りや検査などを行い、就学先を決定します。
療育センターにかかっている場合は情報が入りますが、そうでない場合は、教育委員会へ連絡をしましょう。
通常学級から編入する場合は、小中学校内で決定されます。
校内でそのための委員会が開かれ、支援方法などを話し合います。
保護者からの申し出、先生からの助言により編入する場合があります。
特別支援学級と同じく、障害を持った児童のために通級学級という制度があります。
これは障害が比較的軽度な児童のためのものです。
普段は小中学校の普通学級に通いながら、通級をして特別な指導を受けます。
通級学級は行っていない小中学校もあるので、その場合は近くの通級学級を行っている小中学校にその時間だけ通います。
通級学級の時間は、
の、2つの場合があります。
内容は、主に自立に関しての活動が中心です。
以上の6つの区分で指導があります。
これらを一人一人の特性に応じて指導を行い、心身ともに発達することを促していきます。