こだわりが強い子供は発達障害?自閉症?性格?親の対処法や関わり方

こだわりが強い子供発達障害?それとも自閉症?ただの性格?

毎日同じ服、同じ生活、お気に入りのおもちゃがないと激しく泣き出すなど、こだわりが強すぎて親は毎日大変!

こだわりが強い時の親の対処法や、上手な関わり方をご紹介します。

子供のこだわり、どんなものがある?

こだわりは誰にでもあります!

「こだわり」と聞くとマイナスイメージがあるかもしれません。

しかし、言い換えれば、
自己主張がしっかりできる!
とも言えます。

「こだわり」が問題になる場合というのは、

・「こだわり」が強いために、生活がスムーズにいかない

 ・「こだわり」が強いために、健康に影響を及ぼす

 ・「こだわり」が強いために、コミュニケーションが上手くいかない(会話など)

このような場合は、発達障害などを疑い、療育が必要になる場合もあります。

しかし、「こだわり」は大なり小なり子供なら、誰にでもあるものです。

まずは、「こだわり」に対しての認識を変えることが必要です。

こだわりの種類は?

こだわりにも様々なものがあります。

生活面、遊びの面に分けて見ていきましょう。

生活面でのこだわり

  ・毎日同じ靴を履く

  ・毎日同じ服を着る

  ・自分の決めた順番で行いたがる

  ・自宅でしかトイレをしない

  ・好きな物しか食べない(偏食が強い)

遊びの面でのこだわり

  ・一人でしか遊ばない(一人遊びが好き)

  ・勝ち負けにこだわる

  ・おもちゃをきれいに並べる

  ・同じ絵本を繰り返し見る

  ・同じ番組を何度も見る

子供によってこだわりの多さ、種類は様々です。

これは、ほんの一例と言えますが、これだけを見ても、育てるのが大変そう…と思うかもしれませんね。
 

子供のこだわりが強い原因は?発達障害・自閉症・性格?

性格が原因の場合は?

子供は、こだわりを持ってそれを行うことで、満足感や安心感を得ます。

これは大人にも言えることです。

生活面では、自分の好きな靴や服にこだわったり、遊びの面では同じ絵本や番組にこだわったりしますが、いずれもそれが好きだから、それが楽しいからということが多くあります。

性格が原因の場合は、例えば…

・慎重な性格…(行ったことに対して)大丈夫か必ず確認をする

 ・怖がりな性格…新しい場所には行きたがらない(いつもの場所が良い)

 などと、こだわりを見せることがあります。

そのことで、生活や健康に害がないのであれば、無理に矯正する必要はないでしょう。

まずは、温かく見守ることが大切です。

発達障害・自閉症が原因の場合は?

脳の機能障害が原因である発達障害や自閉症の場合は、こだわりが生活や健康に害を及ぼすことがあります。

これは、感覚(聴覚、視覚、味覚など)が過敏であったりすることが原因の場合が多く、こだわりそのものが発達障害や自閉症の症状でもあります。

例えば、偏食が強く同じ物しか食べない、自宅トイレにこだわり外出先でできないなど、健康に害が出る場合は発達障害や自閉症を疑っても良いでしょう。

合わせて、発語が遅いなどコミュニケーションにも障害がある場合が多いようです。

発達障害児のための療育センターや、かかりつけの小児科に相談しましょう。

こだわりが強い子供の【対処法】や【親の関わり方】は?

子供がこだわる時は、自己主張でもありますので、基本的には聞いてあげること、かなえてあげることが大切です。

・好きな物しか食べない…まずは好きな物を食べさせて、他の物にも少しずつ慣れていく

・毎日同じ靴を履く…まずは子供の気持ちを尊重し、汚れたら違うのを履こうね、などと提案していく

・勝ち負けにこだわる…まずは勝負に対する気持ちを理解する。その上で、他のことの大切さを伝えていく(勝ち負けだけではないなど)

基本的に、人に迷惑をかけなければ、子供のこだわりを聞いてあげましょう。

毎日同じ靴を履いても、嫌だと思うのは親だけです。

まずはこだわりを聞く、その気持ちを理解してあげる。

その後で新しいこと(違うこと)を提案しましょう。

心に余裕を持って関わることも大切ですので、親の感情で怒ることは避けたいものです。

子供の強いこだわりは大人になればなくなる?


こだわりが発達障害や自閉症が原因の場合は、専門的な療育が必要になります。

※療育とは…障害のある子供が生活面や社会的に困らないようにすることを目的として行われる「医療と保育」のこと。

長い時間がかかりますが、こだわりがあっても落ち着いて生活できるような療育を行います。

その他、性格が原因の場合などは、大人になれば少しずつ薄れていきます。

こだわりを我慢したり、他の物や事に置き換えたり、またはこだわりそのものが無くなったりと、個人差はありますが、心身の成長に伴い、必ず改善されていきます。

ただ、それには幼少期の親の関わりはとても大切ですので、子供のこだわりを成長の1つだと捉え、心に余裕を持って育児を頑張れるといいですね!

毎日こだわりに付き合って心に余裕がない時は


毎日子供のこだわりのせいで、親の物事がうまく進まないと、心に余裕は持てません。

イライラして怒らないように我慢するだけ精いっぱいだと思います。

うっかり怒りが爆発してしまい、子供大泣きでさらにひどい状況に…

2~3歳児の育児で誰しもやってしまう事なので、「私はなんてひどい親なんだ」と落ち込まないでください。

そんな時は、親の心の余裕を取り戻すことが優先的です。

●保育園、保育所の一時預かりを使う
●祖父母に預かってもらう
●子育て支援センターなどの保健師さんに相談する
●ファミリーサポートセンターを利用して一時保育してもらう

まず、一時的に子供と離れるだけで冷静になり、心が穏やかになってきます。

保育園、保育所では、「リフレッシュのため」という目的で有料で一時預かりをしてくれる施設があります。
(事前予約です。定員制なので早めに問い合わせましょう)


最近では、自治体で「ファミサポ」事業が行われていて有料ですが、ボランティア会員さんが一時的に保育をしたり、家事代行などを行ってくれます。

お孫さんがいる方や、育児に余裕ができた方が担当してくれることが多いので、相談に乗ってもらったりもできます。
(お住まいの自治体に問い合わせましょう)

ファミリーサポートセンターとは?トラブル例・問題点や注意点は?



こだわりが強い毎日の生活の改善のアドバイスがほしいのなら、子育て支援センターや保健センターの保健師さんに相談しましょう。

うまく乗り切る工夫など教えてもらえたり、子供の様子を見て診察を受けるべきかなどアドバイスをくれます。


心に余裕を取り戻せたら、笑顔で子供に接することができるようになります。

親が笑顔だと、子供もニコニコご機嫌になりますよ。

こだわりは小学校入学前には収まっていることが多いので、今は頑張って乗り切りましょう!


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