アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム障害・ASD)の特徴や診断テスト・チェックできるサイトをまとめました。大人と子供のアスペルガーの違い、治療方法・治療法・トレーニング等についてご紹介します。
現在、アスペルガー症候群という名前はあまり使わらなくなり、「自閉スペクトラム症」や「自閉症スペクトラム障害(ASD)」とよばれる自閉症の一種に含められています。
★アスペルガー症候群は、この自閉症と同じ特性のうち、言語能力に関する遅れがみられない場合の診断名です。
★言葉を普通に使うことができ、知的能力(IQ)が高いことが多いのが特徴です。
★最近の統計では、100人に1~2人の割合でアスペルガーの方がいるとのことです。
★妊娠・出産時の風しんによる「先天性風疹症候群」とともに発症する場合もあります。
★アスペルガー症候群や自閉症は、てんかん(脳の病気で、突発的にけいれんなどが起こる)を合併する場合もあります。
アスペルガー症候群は、自閉症と同じく、はっきりとした原因は不明ですが、研究に先天的(生まれつき)の脳の機能障害が原因と考えられているのですが、残念ながら特定はされていません。
2019年現在アスペルガー症候群や自閉症を確実に診断する検査方法・診断方法は、ありません。
しかし、これからご紹介する3つの症状をもとに、最終的には専門医により総合的に診断・判断することは可能です。
★小さい子供のうちは自分の病気に気づくことが出来ません。成長するにしたがって、他の人との会話や作業で「あれ、どうしてうまくいかないんだろう・・・」と悩んでいくことも多いです。
★特に、軽い症状の場合、気づかれずに成長し、小中学校・高校大学や、大人になってから、うまくいかないことに悩んでしまい、うつになってしまう子もいます。
★子供のうちに、3つの自閉症の特徴がないか見きわめ(早期発見)、適切なトレーニングなどの対応を取ることで、症状を緩和していくことが出来ます。
例えば、
○ふだんと違う道を通ると怖がる
○物事が予定通りに進まないと怒る
といった特徴が見られます。
★特徴2.社会性が乏しい
・対人関係をつくれない。
・友達をさけたり、初対面の人に親しく話しかけるなど、社会的な距離感をつかめない。
例えば、
○集団行動をとる場面で混乱する
○悪意なく、面と向かって友達に悪口をいう
といった特徴が見られます。
★特徴3.会話がすれ違う
・言葉は覚えるが、正しく使えない。
・人の話を誤解したり、質問と違う答えをすることが多い。
例えば、
○質問の答えず、好き勝手に話す
○場面にあわない丁寧な言葉を使う
といった特徴が見られます。
あれ?この特徴ある。と思われた方は、一度専門医に相談することをおすすめします。
アスペルガー症候群かどうかの最終診断は、
「病院の精神科」や地域の「発達障害者支援センター」などで行っています。
インターネット上で手軽に診断をすることもできますが、ネット上は医師の判断ではなくあくまでチェックのみの段階ですので、本格的な処置は病院やクリニック、支援センターなどを利用するようにしましょう。
確定診断はできませんが、アスペルガー症候群の診断・チェックができるサイトには以下のようなものがあります。
★アスペルガー症候群診断チェック | @メンタルヘルスの無料診断
→このサイトには、相談掲示板もあります。
★アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)診断チェック
→テスト内容は同じですが、操作し易さはコチラ。
★アスペルガー症候群(AS)の診断・検査の内容は?アスペルガー症候群の特徴チェック
→このサイトには、10の特徴に加え、年齢別の特徴が載っています。
より具体的に、行動に見られる特徴を理解できるでしょう。
★自閉スペクトラム症(アスペルガー)の特徴・症状・定義・歴史・診断基準・本質・原因・診断方法・治療法・支援について
→このサイトはより専門的です。今一度しっかり情報を整理したい方におすすめ。
★アスペルガー症候群の診断時に医師に聞かれること
→このサイトは、子供と病院に行くとしても、どんなことを聞かれるのか心配という方におすすめ。
★アスペルガー診断テスト
→このサイトには、英語版の診断テストがあります。(You can try in English)
★アスペルガー症候群・自閉症のセルフチェックリスト
→このサイトには、文章題による診断テストもあります。
アスペルガー症候群(自閉症スペクトラム)の原因ははっきりしていないため、
2019年現在では、医学的な、根本的な治療方法はありませんが、緩和させるための治療・療育方法・トレーニング方法をご紹介します。
医師・専門家による診断後、トレーニングを行える専門家を相談しながら決めてたあと、以下のような治療・療育が行われます。
★勉強や仕事に関しても、専門家とともに学校の授業や職場ではなかなか習得しづらい部分を補ってもらいます。
社会生活を行う上で不足している内容に対して、適切な治療を行っていきます。
障害の度合いは個人差がありますし、個性と捉える見方もあります。
成長するにしたがって、症状が軽くなる方もいますし、重くなる方もいらっしゃいます。
重要なのは、できる限り早くこれらの症状に気づき(早期発見)、適切な対応を取ることです。症状を緩和し、本人の生きづらさを軽くしていける可能性が高まります。
★【アスペルガー症候群の子供】小学校の対応や先生の接し方は?
★自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群ADHDダウン症の違い