幼稚園保育園の子供もわかる「節分豆まきの由来」をご紹介!豆はなぜ大豆なのか(落花生の地域がある理由も)、なぜ鬼は外なのか理由とともにご紹介!
節分は元々、季節の変わり目を意味する言葉で、以前は、・立春、立夏、立秋、立冬の4つの季節の始まりの日の前日を、節分と言っていました。なんと、昔には節分は4回もありました。
その中でも「立春」は春の始まり・1年の始まりとされており、冬を越して春を迎える立春の節分は、特に重要とされていました。現在では、4回の節分のうち、立春の節分(2月3日)だけが残り、節分と呼ばれるようになりました。これらの季節の変わり目「節分」には、邪気(鬼)が来ると言われており、豆や柊鰯などで邪気を払うわけなのです。
言葉だけでは伝わりにくいので、イラストがついた絵本などを見せながら伝えると効果的です!
悪いものをやっつける・払うために、豆まきをするだけでなく、トゲトゲのあるヒイラギや、くさいイワシを飾ったり食べたりするようになりました。
節分に豆をまくようになった理由や、
「鬼は外~!」と鬼を払ったり・鬼のお面を使う理由には不思議な理由があります。
日本では平安時代(794年~1185年または1192年まで)に、節分の日に、来年の縁起の良い方角「恵方」に宿をとる風習(方違え)があったのですが、
室町時代(1336年~1573年)になって、この風習が家の恵方の位置にある部屋に、豆をまいて清めながら移動する(豆打ち)という形に簡略化されました。
なぜ豆をまくかというと、
米や麦、豆などの穀物や、果物には「悪いものを払う力」があると考えられていました。
日本の神話をご存知の方は、思い出してみてください!
イザナギノミコトが、死者の国から逃げ帰るときに、追ってきた死者に投げて追い払ったのは「桃の実」でしたよね。
中国ではずいぶん昔から、節分に厄や災難を追い払う儀式を行っていました。
その儀式は、・「追儺(ついな)」
・「鬼遣(おにやらい)」
などと呼ばれていて、鬼のお面をかぶった人を追い払っていました。
日本には、奈良時代にこれらの儀式が伝わったと言われています。
この「追儺(ついな)」と「豆打ち」が合わさり、節分に豆をまくようになりました。
こんなに複雑な由来があったのですね。
節分には本来、大豆をまくのが正しいとされています。
五穀の一つである大豆は邪気を追い払う力があるとされていました。
大豆はフライパンなどで軽く炒ってから投げるのが良いとされています。
「炒る=射る(鬼を射る)」
という意味があるためです。
また、現在では、落花生を投げる地域もあり、北海道、東北地域、九州南部によく見られます。
落花生を投げる理由として考えられるのは、
・落花生の産地だから
・投げて、落ちた豆を食べる時、落花生の方が衛生的だから
などがあるようですが、はっきり分かっていません。
節分の由来や、楽しみ方などを知っておくと、節分の日が一層楽しむことができそうですよね!
節分の日が近くなったら、これらの内容を話のネタとして使ってみるのもよいのではないでしょうか。