絶対音感の解説と、子供の絶対音感は何歳までなら間に合うのか、絶対音感を持つ人の割合はどれくらいいるのかについて解説します。
音感には2種類あります。よく耳にするのは絶対音感ですよね。
★相対音感…聞こえてくる音を、ある基準とする音を基に、それより高いか低いかで分かる、感じること。
★絶対音感…聞こえてくる音を、基準とする音が無くても、ド、レ、ミと聞こえる(分かる、感じる)こと。
絶対音感があると、
と、音楽を行う上では、あると非常に有利になります。
絶対音感は、有名な音楽家、歌手などにしかない能力だとは思っていませんか?
実は、誰でも絶対音感を身につけることができます。
つまり、天から授かった能力ではなく、努力で身につけることができるのです。
ただ、大人になってから絶対音感を身につけるのは、極めて難しいと言われています。
大人の場合、かなりたくさん、長期間の訓練が必要となります。
ぜひ、子供の時に身につけておきたいものです。
絶対音感を身につけるには、耳は特に重要です。胎児のころから耳は聞こえています。
「胎教」として、音楽を聞かせるのも有効です。
耳の成長は、3歳ごろから急激に伸び、7~8歳までには完成してしまいます。
その後は横ばい状態が続き、加齢とともに少しずつ機能は落ちていきます。
大人になるとだんだんとモスキート音(蚊が飛ぶ時の高い音)が聞こえづらくなるのも耳の能力の衰えと関連があります。
幼児期は感覚が鋭く、成長曲線も大きいので、この時期は様々なことを獲得していく時期でもあります。
絶対音感を身につけるのに一番良い時期は、耳の機能が急激に成長する、3~7、8歳までの間になります。
この時期に近ければ近いほど身につけやすいです。この時期に訓練をすることで、誰でも絶対音感を身につけることができるのです。
絶対音感を習得する期間(訓練期間)は、約2年間と言われています。
もちろん個人差があり、知能の発達と上手く合えば、1年強で身につくこともありますし、逆に3年以上かかる場合もあります。
大人になってから身につけた方も少なからずいます。絶対音感の訓練は早ければ早いほど身につけられる可能性は高まります。
日本人に絶対音感を持っている人が多いことは、実は有名な話のようです。
音楽学校に限れば、日本の音楽学校生は約30%、外国の音楽学校生は約10%の割合で、絶対音感を持っているようです。
日本に限らず、アジア諸国は音楽の早期教育が充実していると言われており、これも関係しているのかもしれません。
有名な指揮者が、音の間違いに気づかず演奏を続けさせた、というような話もあり、絶対音感が無くても音楽に携わることはできます。
しかし、絶対音感は誰でも身につけることができる、と言いながらも持つ人の割合は少なく感じます。
これは、絶対音感を身につける時期を逃していることが多いでしょう。
絶対音感を獲得できる時期は、しっかりと把握しておきたいですね。