育児の援助を受けたい方・行いたい方を結ぶファミリーサポートセンター事業。実際にあった利用時のトラブル例をもとに問題点や注意点や、利用料金や申し込み方法などご紹介します。
ファミリーサポートセンターは、各市区町村で行っている
を結びつけるお手伝いをする組織です。
「依頼会員」と「提供会員」が、会員同士で支え合います。
活動内容は、例えば、
などがあります。
これらの子供の送迎、預かりを「提供会員(援助会員)」が自宅などで行います。一部地域では病児・病後の預かり、早朝・夜間の預かりも実施しています。
利用料金は、各市区町村で金額が違いますが、
利用料金の平均は一時間当たり600円~800円です。
早朝、夜間、祝休日は約100円割増しになります。
詳しい利用料金や費用については、後で詳しく紹介しています。
基本的に提供会員(援助会員)の自宅などで子供を預かってもらうことになりますが、少なからず事故が起こっています。
・保育園からの送迎中、提供会員(援助会員)の車が急停車したため、子供が転倒した。
・提供会員(援助会員)が、子供を自転車の後ろに乗せて移動中、自転車の後輪に足を挟んだ。チャイルドシートが破損していたために起こった。
このように、重大な後遺症が残る事故や死亡事故も実際に起きています。
ファミリーサポートセンターでは、万が一の事故に備えて、補償保険に加入をしています。しかし、事件や事故の場合は、あくまで依頼会員と提供会員(援助会員)相互で問題を解決するようになっています。
窓口はファミリーサポートセンターですが、事件や事故の責任は負わない、というわけなのです。
事件や事故が起きた場合、個人間で解決するために、重い事件や事故になると、警察の介入、場合によっては裁判なども必要になります。
提供会員(援助会員)は保育士など子供を専門にした職業についているわけではありません。むしろ、そういう方は少なく、自分の子供が育ち、余裕ができた方が多いのが実際です。
・依頼会員になるために話しを聞きに行くと、「提供会員(援助会員)さんは、善意でボランディアとして活動している」と聞かされた。
いくら、相互で助け合うとはいえ、利用料金が発生している限り、善意を強調されたり、安易にボランティア感覚で活動されては困りますよね。
依頼者側のモラルも問題がある事例があります。
・子供の面倒の見方や家事のやり方に文句を言われた
など、依頼会員が援助会員の仕事に対してクレームを言うトラブルがあります。
援助会員は依頼されたことを精一杯おこなったが、依頼会員がクレームを言うことで援助会員はやる気がなくなり、辞めてしまう事もあるようです。
依頼会員も、事前に「こうしてほしい」という希望を具体的に援助会員に伝えたり確認することで、トラブルにならないように配慮する必要があります。
子供の預かりについては、依頼会員と提供会員(援助会員)同士が、内容や条件について事前に話し合いをします。その時に、支援内容をしっかりと確認し合う必要があります。
・一時預かりで子供を預ける時に、「子供(提供会員の子供)と遊ばせておきます」と言われた。
これは、子供を預かる時にはルール違反とも言えますが、事前に確認しておかなかったことが原因です。
ケガや死亡事故が実際に起こっていますので、起こらない、起こさないためにも、依頼会員ができることはあります。
これだけでも、ケガや死亡事故を未然に防ぐことができますね。
子供を預けている場合に、けがなどの事故が起きた時、
基本的には利用者とスタッフ(提供会員・援助会員・支援員)の相互間において解決
することになります。
ファミリーサポートセンターは直接にはその責任を負いませんが、万が一の場合に備えて、補償保険に加入しています。その保険の補償内容は各市区町村で違いますので、しっかりと確認しておきましょう。
けがなどの事故が起きた場合は、
大切な子供の預かりをお願いするのですから、細かいところまでしっかりと事前に打ち合わせをしましょう。
子供の普段の一日のスケジュールを書き出して見せ、預かっている間のスケジュールを出してもらい、照らし合わせて見ると、お願いすることがしっかりと見えてくると思います。
とても便利なファミリーサポートセンター。トラブルを起こさず利用できるようぜひ行っていくとよいでしょう!
依頼会員の対象者は、子供(乳幼児~小学生まで)を子育て中の労働者や主婦などです。
など、育児に関するお手伝いをお願いできます。
保育園の抽選にみられるような、世帯年収や面倒を見られる家族構成、仕事の有無などは全く関係なく利用できます。
提供会員(援助会員・支援員)の対象者は、各市区町村で若干違いますが、
主に18歳以上(高校生不可)で、子どもが好きで、心身共に健康な人になります。
援助活動に必要な安全・事故対策の講習を受けた後に、登録可能なスタッフ(提供会員・援助会員・支援員)になることができます。
など、多岐に渡ります。
講習は数日あり、この講習を受けないと
登録可能なスタッフ(提供会員・援助会員・支援員)にはなることができません。
各市区町村により、②が無い、③と④の順番が逆、などの違いがありますので、
お住いのファミリーサポートセンターでの確認が必要です。
ファミリーサポートセンターを利用する時は急な場合であっても、必ず事前の会員登録が必要です。
「必要な時」ではなく、「必要になる前」に会員登録をしておきましょう。会員登録費・会費は無料です。
ファミリーサポートの利用料金やその他費用については、市区町村により異なります。
※他にも、送迎時のガソリン代、おやつ代など実費がかかります。
・兄弟姉妹など、2人目からは半額になることもあります。
・世帯年収により、補助金が支給されることもあります。
(生活保護世帯、市町村民税非課税世帯、児童扶養手当受給世帯、病児・病後児保育など)
【取り消し料金】、
前日までの取り消しは無料、当日の取り消しは予定されていた利用料の半額。
無断取り消しは全額支払いになるのが主なようです。
利用料金は、支援をしていただいた感謝の気持ちでもあります。支払いをする時は、封筒に入れて渡すなどの配慮をするとよいでしょう。
利用会員も援助会員も、気持よく活動できるように感謝の気持ちが大切です。