幼児や小学生などの子供の乾燥肌の原因と対策、体をかゆがる時の正しい保湿剤やステロイド剤の塗り方もご紹介します!
一番良いのは、小児科や皮膚科・アレルギー科にて診断・原因を特定してもらい、合った処置をしてもらうことです。
乾燥肌でかゆい場合は、可能な限り原因を取り除いたうえで、保湿剤やステロイド剤を処方してもらう場合が多いです。
皮膚に適度な皮脂が分泌されず、肌の水分が失われて乾燥してしまう乾燥肌(乾皮症)。
乾燥肌の原因としては、
などが考えられます。
医師は、問診と体の様子を見て、診断を行います。
皮膚が原因ではないと考えられる場合、血液検査で甲状腺機能が正常であるか確かめる時もあります。
乾燥肌の場合は、かゆみ(乾燥性湿疹・皮脂欠乏性湿疹)が出やすいのは、春・秋、冬です。
夏はあまり乾燥せず湿度が高めなことが多いためです。
乾いてバリア機能を失った肌(乾燥肌)に、
などのアレルギー物質が付着することで、アレルギー反応が起きてかゆみが出ることがよくあります。
また、急な温度変化のため、血流が悪くなったり、よくなったりすることでかゆみが出ることもあります。
夏の間は、乾燥肌(乾燥性湿疹)の可能性もありますが、
汗をかくことでおこる「汗疹(あせも)」の場合もあります。
汗疹(あせも)の場合は、保湿剤を塗ることでかえって悪化する可能性もあるので注意が必要です。
朝起きてくると、子供がおなかや腕、首など「身体をかいている」ことはありませんか?
寝ている時は何ともないのに、朝だけ「かゆい」場合の原因ですが、
★寝ている間に部屋中に積もったアレルギー物質(花粉・ダニ・ホコリなど)が、人が動く事で一気に舞い上がり、吸い込んでしまう
★寝ている間に寝具などにより体が乾燥して刺激を受けやすくなっている
★布団や毛布などの刺激を受けており、体が目を覚ました時に初めて、体がかゆみを認識する・感じる
★秋~冬の乾燥と寒暖差(暖かい布団から、寒い外に出ることで血流が悪くなりかゆみが出る)
などが考えられます。
花粉症は花粉の飛散量の多い、スギとヒノキが原因である場合が多いです。
花粉症は鼻水や目のかゆみの症状のイメージが強いですが、皮膚に身体のかゆみが出ることもよくあります。
花粉の飛散時期ですが、地域にもよりますが、一般的には、
★子供のアトピーと乾燥性湿疹の違いは?原因と治療・保湿剤の正しい使い方
まずは皮膚科や小児科・アレルギー科にて診断をしてもらいますが、
原因を特定するため、詳しい問診が必要となります。
なのかを記録するなどしておき、医師に伝えるようにしましょう。
医者は、それらの情報と、身体の状態を元に、診断・処置・処方を行います。
アレルギーが怪しそうであれば、アレルギーの有無を血液検査やパッチテストなどにて調べます。
甲状腺機能の低下が怪しそうであれば、血液検査などを行います。
・原因のアレルギー物質がわかれば、できる限り触れないようにします。
・体を保湿剤でコーティングします
・体をゴシゴシ洗いすぎないように気を付けます。(よく泡立ててからやさしく洗う)
・部屋が乾燥しないように加湿器を使ったり、ぬれタオルを部屋で干したりします。
・かゆくてもかかないように気を付けます
乾燥肌でかゆい場合の治療で大切なことは、掻かないこと。
かくことでますます皮膚のバリア機能が失われ、さらに悪化してしまいます。
寝ている間、無意識に書いてしまうようであれば、手袋などをはめるのもよいでしょう。
また、かゆみを我慢できず、どうしても頻繁にかいてしまうようであれば、爪を短く切って、つめやすりでケアしておきます。
こまめに保湿剤(クリームや軟膏)を塗り、乾燥を防ぎます。
衣服に吸収されてしまったり、何かしらの運動や作業などで保湿剤が取れてしまったら、清潔な手で塗りなおします。
保湿剤を塗る回数の理想としては1日5回~10回です。
乾燥などの刺激を受ける状態をできる限り作らないことが重要です。
皮膚科でステロイド剤が処方されている場合は、1日2回ほどかゆみがある患部に塗ります。(朝と就寝前がオススメ)
ステロイド剤に対して、怖いイメージを持っている方もおられますが、
塗り薬のステロイド剤はそれほど怖くないので安心してください。
せっかく処方されたのに、少ししか塗らない、少しでもよくなったらやめてしまう方もいますが、よくありません!
その使い方では、いったん良くなっても、かゆみがぶり返し、またかいてしまい、なかなか治りません。
実は、表面上だけ治ったように見えて、内部では完治していない場合があるためです。
塗り方としては、肌がしっとりする位少し多めにステロイド剤をぬるようにします。
そして、かゆみが収まり、見た目上は完治したように見える状態であっても、しばらくはステロイド剤を使用するようにしてください。
また、普段の生活は、
など、健康的な生活を心がけていきましょう。
乾燥肌によく処方される保湿剤が、ヘパリン系の「ヒルドイド」や皮脂に近い成分の「プロペト」、「尿素入りの保湿剤」ですが、塗るためのコツがあります。
正しい塗り方をすることで、皮膚を正しく守ることができますが、使い方によっては悪化させてしまう可能性もあるので注意してください。
★ヒルドイドは、医師の指導のもと使用するようにしてください。
ヒルドイドは保湿効果に加え、血行促進効果もあるため、血行が良すぎてかゆみや痛みが出ている場所には使用しないでください。
炎症やかゆみが悪化したり、刺激を感じる場合もあります。
★市販薬で同じような成分を含むものとして、ヒルドプレミアムという医薬部外品商品があります。
こちらは、ヒルドイドクリームとほぼ同等の商品で、処方箋が不要のヘパリン類似物質配合薬用クリームです。
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手が汚れた状態塗ってしまうと、汚れ・雑菌が繁殖してしまいます。ニキビや湿疹といった肌トラブルの原因となります。
特にクリームタイプのように、手が直接触れるケースに入った保湿剤の場合、
汚れた手でクリームを取ると、ケースの中で雑菌が繁殖してしまいます。
雑菌入りのクリームを塗ることになってしまうので気を付けてください。
保湿剤を塗る前には必ず石鹸にて手を洗うようにしましょう。
塗るときにゴシゴシこすると、肌の表面の細胞が取れてしまいバリア機能が低下してしまいます。
保湿剤は、一気に一か所に乗せて広げるのではなく、
塗りたい場所に、まずは点を描くような感じで何ヶ所かに分けて乗せてから広げるとムラなく、刺激を与えずに塗ることができます。
一部分だけしっかりと保護したい場合や、衣服や布団などでこすれて取れてしまう可能性がある部分にはガーゼに保湿剤を付けて貼り付けるのもよいでしょう。
保湿剤はガーゼに浸透するため、少し多めに塗るのがポイントです。
一番、皮脂が逃げやすいタイミングは、
お風呂上がりです。
そのため、入浴後には保湿剤(ヒルドイドやヘパリンなど)を必ず塗るようにしましょう。
入浴する際にもいろいろなポイントがあります!
●必ず、身体を洗ってから湯船に入りましょう。
(先に湯船に入ってから、身体を洗うと、皮脂を落としやすくなります)
●硬いナイロンタオルの使用は避け、よく泡立てた石鹸を使い、手で撫でるように洗います。
●しっかりと石鹸を洗い流します。
●入浴後は、ゴシゴシタオルで拭かず、軽く抑えるように水分を拭き取り、すぐに保湿剤を全身に塗ります。
(浴室内で行うことがベスト)
就寝前、起床後も保湿剤をしっかり塗りましょう。
かゆみが酷い時は、氷で冷やしたり、保湿剤を塗りなおしましょう。
かけば掻くほどひどくなる皮膚のトラブル。かゆいを通り越して痛くなることもあります。
掻いてしまってボロボロになった肌は、そこだけ皮膚の色が黒くなってしまったり、硬くなったり、かゆみがおさまった後も跡が残ってしまいます。
かゆみがひどい場合は皮膚科に相談し、適切な治療・処方をしてもらい早く治すようにしましょう。
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