アスペルガー症候群の子供は、小学校に入学したらどんなクラス、授業を受けるのでしょうか?
小学校の対応や先生の接し方は?詳しく解説していきます。
★自閉症スペクトラムの一つ
アスペルガー症候群とは、知的障害を伴わない自閉症のことです。
自閉症スペクトラムの一つと言えます。
一般的な自閉症の症状と似ていますが、言語や知能の発達に明らかな遅れが見られないのが特徴です。
幼児期は、自閉症の三つの特徴である、
・社会性(対人関係)の障害
・社会的なコミュニケーション(言葉)の障害
・社会的なイマジネーションの障害(常同運動やこだわり)
を持っています。
などの症状、特徴が挙げられます。
ただし、成長するにつれて、典型的な自閉症の特徴が見られなくなることが多く、話もでき勉強も普通にあるいは人並み以上にできる事もあります。
文部科学省は、障害のある幼児児童生徒の自立や社会参加に向けた主体的な取り組みを支援するという「特別支援教育」に取り組んでいます。
これを受けて、小学校では様々な取り組みをしています。
通常学級に在籍することにより、子供たちが一緒に生活する中で、お互いに理解しあえることを目的にしています。
また、通常学級に在籍しながら、障害の状態に応じた指導をうけられる「通級学級」も実施されています。
通級指導の時間になると、通級指導の教室に通うことになります。
かつては特殊学級と呼ばれていましたが、平成19年の学校教育法改正に伴い、名称が変わりました。
特別支援学級では、子どもたち一人一人の実態に応じ、きめ細かな指導を行っています。
そのために、1クラス8名という少人数学級になっています。
教室内は学習に集中しやすいように環境が整備され、安全面にも配慮がされています。
メリット、デメリットはそれぞれにあります、
などがあります。
などがあります。
アスペルガー症候群の子供は、ストレートにものを言ってトラブルになることがあります。
相手の気持ちを想像する、考えることが苦手なことから起こることです。
★相手が気分を悪くする・傷つく言葉がある事を、その都度教えてあげる。
急な変化にも苦手ですので、
★一日の予定を具体的に伝える
ことが大切です。
一日の始まりに、分かりやすく見通しを伝えるだけで落ち着きが違います。
進行表など目で見て理解できるものも良いでしょう。
周りの空気を読むのが苦手な、アスペルガー症候群の子供。
時には自分勝手な行動を取って、周りから浮いてしまうことも多いです。
そんな時は、行動をパターン化すると分かりやすいでしょう。
★「みんなが静かな時は、静かにしましょう」
★「先生が話すときは、先生の話を聞きましょう」
などと、簡潔な文章で伝えることが大切です。
根気がいりますが、焦らず少しずつ教えていきましょう。
家でしていることと、学校でしていることが違う。
これだけでもアスペルガー症候群の子供は混乱します。
先生と連携を取り、情報を共有しながらサポートしていきましょう。
困っていることをサポートするのが一番大切なことです。
一番近くにいる親が、何に困っているか、ということに気づくことが必要です。
子供の目線に立つことを心がけましょう。
集団生活において、最初は上手くいかないことが多いでしょう。
そんな時に失敗を責めたり、感情的に怒ったりすることは良くありません。
「自分はできないんだ…」
という感情を持ちかねません。
愛情をもって、
「大丈夫だよ!」
と言ってあげてください。
何よりの力になるはずですよ!