英語検定ジュニアゴールドと英語検定5級どちらが難しい?違いや合格点正答率、必要な英語レベルは?スピーキングテストについてもご説明します。
まず、英語検定ジュニアと、英語検定の違いをご紹介します。
英語検定5級や英語検定ジュニアゴールドは幼児~小学生のお子さんが受験することが多いため、小さな子供でも受験できるか、という目線でご紹介します。
英語検定ジュニアとは、名前の通り、
子供向け英語検定のことです。
以前は児童英語検定と呼ばれ、最近「英語検定ジュニア」に改名しましたが、テスト内容などは変わっていません。
英会話教室に通っていて力試しをしたい、私立小学校を受験したい、というお子さんが受けているようです。
英会話教室の受験会場認定校か、オンライン自宅受験で挑戦可能です。
鉛筆で丸を付けることができる年齢から受験可能です。
↓英語検定ジュニアはこんな感じの問題が出ます。問題文を聞いて、イラストに合った答えに○を付けます。
英語検定とは、英語の力を試すための検定で、合格していると中学、高校、大学受験で優遇されることもあります。
一番簡単な級は5級。
3級以降は難易度が上がり、合格率がグッと下がります。
一番簡単な5級は、中学校1年生程度の英語レベルの問題が出されます。
(基本的な英語の文章など)
↓英語検定5級筆記問題。穴埋め問題と、文章並べ替え問題。マークシートで解答します。
(1)から(15)までの( )に入れるのに最も適したものを
1~4の中からえらんでマーク欄をぬりつぶしなさい。
(1): I ( ) orange juice.
1 am 2 like 3 is 4 play
2: ( ) you go to school yesterday?
1 Dose 2 Is 3 Do 4 am
3級以降は英会話教室などに通っていないと、合格は難しいでしょう。
5級は英語教室に通っている子供では、年長、小学校1年生で合格することもできるレベルのようです。
合格点は、従来の点数方式ではなく、英語検定CSEスコアでの合否判定方法が導入されてわかりにくくなりました。
以前は、得意な問題で点数を取っていれば合格できていましたが、採点方法が変わり、全体的に点数を取らないと受かることはできません。
一次試験では、1級、準1級は各技能での正答率が7割程度、2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格できるようです。
他に英語検定4,5級は2016年からスピーキングテストが導入されました。
スピーキングテストは、英語検定4級と5級に新しく導入されたテストです。
英語検定認定(合格)とは関係ありませんが、会話レベルを試すために実地されます。
(筆記とリスニングの試験とは別日、結果も別になります)
英語検定の合否は一次試験である筆記+リスニングのみの結果で判断されます。
スピーキングテストは原則、1次試験が終わった後日に、試験会場や自宅などで、パソコン・タブレット・スマートフォンなどの端末を使って行われます。
実際に試験官と対話するわけではなく、パソコンやタブレット・スマホなどの画面に表示される絵や英文、そして読み上げ再生される英文や、説明文、質問文をもとに、
録音の行える「ヘッドセット」「マイク付きイヤホン」「外付けマイク」などの録音機材を使って、回答します。
★こちらが、質問内容例と、解答例です(問題文は読み上げられるだけで、画面に表示されません。)
質問に対する答えを、マイクを使って、答えます。
1、Please look at the passage(英文という意味です). Is Tom a boy?
—–Yes he is.
2、What animal dose Tom meet?
—–He meets a cat.
3、What animal do you like?
—–I like dogs.
録音・回答した内容をもとに、採点者が採点を行い、
後日、日本英語検定協会のサイト上にて、スピーキングテストの合否結果を見ることができます。
重視されるのは、
英語圏の外人の方に答えを言って、ギリギリ通じるかどうかが、合否の判定基準と思われます。
★YesかNoで答えるのか、
★それとも私は「I」や、彼は「He」などの主語があっているか、動詞「is」、「like」などがあるか
★答えの内容「10 years old」や「black」、「lions」などがあるかどうか
★相手に伝わるよう、きちんと発音できているか
などを判定されます。
問題例No1にて、He isがなくとも、「10 years old.」と答えていれば、ほぼ満点でしょう。
(採点者にもよりますが、私であれば満点あげて良いと思います。)
名前や、動物によっては、男の子か女の子かわからないことがあるので、「He」、「She」などの区別は、おそらく採点に影響しないと思います。
ただし、What dose he like?のように、彼は何が好きですか?という質問であれば、He likes music.といった感じで答える必要はあります。
一番重要なのは、外国人の人と話して、英会話として成立するかどうかと思われます。
英語検定ジュニアの一番難しいレベルである「英語検定ジュニアゴールド」は、「英語検定5級」よりも難しい?という噂がありますが、本当でしょうか?
★結論からいいますと、【難しさの種類が違う】ため比べられません。
実際にどちらも受験してみましたが、全体的に、英検®5級の方が難しいです。
(理由は、英文法の理解の正確さ、英単語を読むことができるか、マークシートの記入の仕方など、子供にとって難しかったです)
英語検定ジュニアは、幼児も受けられるように、問題文は音声であり、回答方法は○のみと、簡単そうに作られていますが、実は英語検定ジュニアゴールドの問題内容自体はかなりの難易度なのです。
なんとなく単語を聞き取れていれば問題が分かる英語検定ジュニアブロンズやシルバーと違い、
5W1Hを使った文章や会話を聞き取れて、しっかり理解できていないと回答できないのが英語検定ジュニアゴールドです。
英語検定5級は、小学生高学年から、中学生以上のレベルが受けることを想定した検定なので、自分で英文や問題文を読んで回答する形式になります。
子供は、英単語や英会話は聞き取れても、書かれた英文を自分で読むことはさらに難しいことになるので、英語検定ジュニアと英語検定のむずかしさは違った難しさがあるため、比較しにくいでしょう。
受験者レベル | 出題方法 | 解答方法 | 英語レベル | 筆記試験 | リスニング問題 | |
---|---|---|---|---|---|---|
英語検定ジュニアG | 幼児~小学生 | イラストのみ | ★ | ★★★ | なし | ★★★ |
英語検定5級 | 小学生~中学生以上 | 文章のみ(穴埋め) | ★★ | ★★★ | ★★★ | ★★★ |
★問題にもよりますが、リスニングに関しては、英語検定ジュニアゴールドを受けてから、英語検定5級を受けると易しく感じるかもしれません。
英語検定ジュニアゴールドの80%以上とれた幼児~小学校低学年が英語検定5級を受験しようとお考えの場合、英文を自分で読めるように練習する必要があります。
さらに、英文を並び替える問題もあるため、幼児レベルでは英語検定5級の方が難しいかもしれません。
イラストも全くないので、イラストから想像して解答することはできません。
学校や英語教室で文章を書く授業を受けている場合は、英語検定5級の問題は
「小学校高学年から中学校初級レベル」なので、簡単に感じるかもしれません。
英語検定の回答方法はマークシートなので、慣れていないと難しいでしょう。
英語検定ジュニアゴールドと、英語検定5級はどちらが難しいか?ということでしたが、
結論としては、
★むずかしさの種類が違う
★全体的には英検®5級の方が難しい
です。
英語検定の回答方法である「マークシート」は、中学生なら簡単で問題ないかもしれませんが、小学生以下では慣れなくて難しいことです。
小学生以下が英語検定5級に挑戦する場合は、英語の勉強+解答の仕方も練習しましょう。
英語検定ジュニアも英語検定も、受かるために勉強することで、英語レベルがあがるので、不合格でも無駄にはなりません。
幼児や小学生が受験する場合、保護者も一緒にサポートしてあげましょう。