子供のADHD(注意欠如多動性障害)の特徴や診断・チェック方法をご紹介!不注意・多動性・衝動性の細かい特徴や診断チェックポイントや、子供がADHDの可能性があると分かる年齢についても。
ADHDは大きく3つの特徴がある発達障害です
これら3つの症状がADHD(注意欠如多動性障害)の特徴です。また、年齢や発達に不釣り合いな行動をとるため、周囲との関係に支障をきたすことがあります。
7歳以前に現れ、その状態が継続することが多いようです。
近年では、子供だけでなく大人になってからADHDと診断されるケースもあるようです。
机の中や、ランドセルの中がぐちゃぐちゃでも物を無くしてしまう、
次の日の学校の準備ができないなど・・・
どこに、なにがあるのか把握する事が難しく、忘れ物や物をすぐに無くしてしまいます。
幼少期などは、忘れ物が多いのは仕方のないことですが、年長~小学校に就学してからも目立つぐらい多いようなら、ADHDの可能性があります。
小さいころからお片付けをするように促してもできなかったり、片づけている途中で違うことをし始めてしまったりすることがあります。
片づけ方がわからないためだと思われますが、親が根気よく教えていれば小学生になることには少しずつできるようになることもあります。大きくなってもまったくできない場合はADHDの可能性があります。
子供は好きなことになると集中し、周りが見えなくなるものです。しかし、話しかけても全く反応しないぐらい、集中しすぎていることはありませんか。
一方で、ちょっとした物音が気になりそわそわしたりするなど、集中しづらい一面がありませんか。
電車の座席ではそわそわ、幼稚園・保育園、小学校でもずっと座ることができず、歩き回る場合はADHDの可能性があります。
「座っていようね」と根気よく声かけをしていて、座れるようになったら問題はありません。
作業中や授業中にそわそわ、うろうろしてしまいまうのは、しつけの問題ではなく、ADHDのせいかもしれません。
しゃべり出したら止まらない、コンサートや授業中に大きな声でおしゃべりなども、「空気が読めない人」ではなくADHDの可能性があります。。
周りの状況を感じて、声を小さくすることができない、静かな場所に不安を感じることが原因です。
急に動き出して場違いな行動を始めるなど、ADHDの可能性があります。
年少(3歳)位までは、順番が待てないことはよくあることです。
根気よく、「順番だよ」と教えてあげれば、順番に並ぶことができるようになりますが、ADHDの場合は、年中(4歳)以降大きくなっても順番が待てず、そわそわする場合、ADHDの可能性があります。
自分の興味あることしか見えていない、視野が狭くなってしまうせいです。
上記のチェックポイントは、「幼少期はやってしまうこと」として、誰でも当てはまることがあります。
3歳頃になり、幼稚園・保育園に入ると、集団生活が始まり、先生や親が注意していくうちに改善されます。しかし、ADHDの可能性がある場合、徐々に他の子供と違う行動を取り始め、気が付く事があります。
その場合、幼稚園・保育園では子供のADHDの特徴に合わせたカリキュラムにしてもらったり、小学校では特殊学級に入り、ADHDの子供でも安心して学習できる環境のクラスに配属されます。
一番早い段階の発見は、1,2,3歳児検診などで分かることもあります。
例えば、呼びかけに反応しない、言葉が遅いなどの特徴で保健師さんが気が付く事があります。少しでも、上記のチェックポイントに当てはまって心配な場合は、子育て支援センター、子供発達相談センター、学校のカウンセラーなどに相談しましょう。
早期発見で、適切な対応をしてあげると、ADHDの子供は少しずつ社会に対応できる能力を持つ事ができます。
ADHDの子供は「躾ができていない子供」ではなく、脳の伝達が不十分で、「生きにくい環境で生活しているから、他とは違う行動をしてしまう」のです。子供のADHDの特徴が分かれば、親も周りも、理解ある対応ができると思います。