妊婦が妊娠中にインフルエンザにかかると赤ちゃんに障害が出るのかご紹介します。
インフルエンザは様々な症状を引き起こしますが、インフルエンザウイルスが
胎児に影響を及ぼすことは、まずありません。
ただ、非常にまれに、ウイルスが胎盤を通って胎児に影響することがあるそうですが、インフルエンザウイルスが赤ちゃんの障害を引き起こすことは、ほぼ無いと言ってもよいでしょう。
しかし、インフルエンザの症状の中には、注意しなければいけないものがあります。
・咳…激しい咳の場合、腹部に力が入り、子宮が張ってきます。このことが、切迫流産や切迫早産のリスクを高めるようです。
妊婦は免疫力が低下しているために、インフルエンザが重症化したり、合併症を起こしたりすることがあります。
肺炎や気管支炎にかかり、喘息のような咳になると、酸素をうまく取り込めず、胎盤に送られる酸素が減る可能性があるので、気をつけたいところです。
上記に述べたように、妊婦がインフルエンザにかかっても、胎児への影響は、ほぼありません。
また、妊娠初期、中期、後期、各時期での影響の違いもありません。
インフルエンザウイルスにより、赤ちゃんに障害が出る可能性は、
限りなくゼロと言えます。
以前は、妊婦のインフルエンザ感染が、子供の自閉症の原因と言われることがありました。
しかし、現代ではその可能性は無い、という研究結果が平成28年にアメリカで発表されています。
心配することは無いようです。
インフルエンザワクチンによる予防接種で障害が出ることはありませんが、
インフルエンザにかかると、高熱や咳などの症状で障害が出てしまう事は気をつけなければいけません。
そのためには医師に相談した上で、予防接種を受けましょう。
もしも、インフルエンザにかかっても、早めに受診してタミフルなどを服薬し、重症化しないようにして、赤ちゃんに障害が出ないようにしましょう。