低出生体重児の母乳・ミルクの量の目安はどれぐらいか、赤ちゃんがミルクを飲まない時はどうしたらよいのかご紹介します。
●産まれた時の体重
●成長の過程
●赤ちゃんの体の状況
など、赤ちゃんの状態により、母乳・ミルクの量は異なります。病院にいる間は医師や助産師さんに従いましょう。退院後は、月齢や体重に応じて、基準値前後を目安にしてあげましょう。
退院後ご自宅では、母乳とミルクの割合にはこだわらなくても大丈夫です。
母乳のみ、ミルクのみでも赤ちゃんが飲んでくれて、体重が増えているのであれば問題ありません。
母乳の出が悪い場合は、ミルクで補いますが、どれぐらいあげたらよいかわから場合は、病院の助産師さんや、保健師さんに相談しましょう。
無理をしないで、少し減らしてみたり、１回分は与えず様子を見てみましょう。大人も食欲がない時があるように、赤ちゃんも飲みたくない時があるかもしれません。
ゲップも確認しましょう。欲しそうなそぶりを見せたら、ミルクや母乳をあげてみましょう。
赤ちゃんがミルクを飲まないことが続いたり、体重が減っていってたり、
横ばいが続く時は、病院に相談した方がよいです。
低出生体重児は成長がゆっくりなので、何か病気が隠れていたりするかもしれません。
主治医に相談しましょう。
私の息子は32週1600gで産まれました。
産まれてから約２ヶ月間は ＮＩＣＵ新生児集中治療室とＧＣＵ回復支援室でお世話になりました。
そんなゆっくりな成長だった息子の母乳とミルクの量についてですが、出生後1ヶ月は保育器の中であり哺乳は困難だったので人工栄養という低出生体重児用のミルクを経管栄養で摂取していました。
出生後二週間までは量は１回12～15mlくらいでした。
生後20日目くらいで1回20mlでした。
残念ながら保育器の間は早く産まれた為に肺の機能も未熟だったために人工呼吸器をしており、哺乳は不可能で、鼻から管を通して看護師さんや助産師さんが流し込んでいました。
私は手をそえるくらいで何もできませんでした。
生後1ヶ月過ぎてＧＣＵへ移ってから哺乳瓶でミルクを飲み始めました。
搾乳しておいた母乳を与え始めました。
量は1回30mlくらいです。
ＧＣＵでは私が入院している間は出来る限り2～3時間おきに足を運びましたが、夜中は看護師さんにお任せしていました。
体重も1800gまで増えてきました。
出生時を考えると哺乳力はあるほうだと思いました。
しかし、約１ヶ月くらいは搾乳しかしてなかったからか母乳の出が弱くなってきてしまいました。
生後２ヶ月で（本来ならまだおなかの中で、ようやく出産の39週から40週）せっかくおっぱいで直接飲めるようになったのに母乳の出が悪く、ミルクを足すことで補いました。
割合にこだわらず足りない分をミルクで足すスタイルでした。
量は1回に30～40mlでした。
実際は標準体重より約1kg(1000g)足りなかったので、飲む量も少し少な目でしたが、あまり気にしていませんでした。
当時の小児科の先生からも体重が増えていっているなら問題ないと言われました。
飲まない時は無理には飲ませずに様子を見ました。
やはり、体重が減っていってたり、横ばいの時は、病院に相談した方が良いと言われました。
何か病気が隠れていたり、成長過程で問題があったりするかもしれないのでと主治医に言われました。
低出生体重児で産まれた子供を持ったお母さんは、
他の、平均的な体重でに産まれた赤ちゃんと比較しがちだと思います。
小さいことを気にしてしまいます。私がそうでした。
たくさんの母乳やミルクを飲ませようとしたくなります。
少しでも早く大きくなって成長が追い付かないかなぁと思いました。
しかし今だから思えるのですが焦る必要は全くなかったです。
息子は生後２ヶ月2400gでめでたく退院しまして、
その後スローながらも体重は順調に増えていきました。
母乳とミルクの混合を続けました。
2～3時間おきの授乳で約3000gの体重で１回に平均50～60ml飲めるようになりました。
生後３ヶ月で体重が3800gになり、ミルクは母乳と混合で飲める時は１回に70ml飲みました。
ぐずって泣いたりしたら２時間後くらいに30～40ml足して飲ませたりしました。
我が家の低出生体重児で産まれた息子の３ヶ月くらいまではこんな感じでのんびりでした。
●成長過程と与えた母乳ミルク量表●
| 出生後 | 体重 | ミルク量 |
|---|---|---|
| 二週間 | 1600g | 12～15ml |
| 20日目 | – | 20ml |
| 1ヶ月 | 1800g | 30ml |
| ２ヶ月 | 2400g | 30～40ml |
| – | 3000g | 50～60ml |
| ３ヶ月 | 3800g | 70ml |