自閉症の特徴や症状については多くの文献があり、インターネット上でも検索すれば多くの情報を得ることができます。しかし、自閉症発症の原因となると「生まれつきの脳障害」という、大きな括りでしか知ることができません。
ここでは、
自閉症の原因について、ご紹介します。
自閉症の研究はまだ歴史が浅く、原因など未解明な事が多くあります。
これまでの考えられた原因として…
などがあります。
しかし、どれも憶測でしかありませんし、現在では原因ではないと言われていることがほとんどです。
自閉症の原因については、様々な研究がなされています。
これらのことを研究している方が多いようです。
この中で、環境の関係性については数多くのデータが必要で、環境ホルモンをはじめ、まだまだ調査中の段階のようです。
自閉症の原因は父親、母親、どちらに原因があるのでしょうか?
母親から子どもは生まれます。
そのことから、母親が原因なのではと考えた場合、
などと言われ、1900年代中期には「冷蔵庫マザー」などと、ひどい呼ばれ方をされていました。
もちろん、現在ではこの考えは、全く間違っていることが定説です。
例えば、未熟児が生まれる原因として妊娠中の
などが原因であるとされています。
ただ、自閉症においては、母体内での影響について明確な結論は出ていません。
近年、報告としてはいくつか上がっており
などがありますが、これからの研究が待たれるところです。
最近の研究で、父親の年齢が上がると生まれる子どもの自閉症のリスクが高まるという研究結果が出ています。
これは母親の高年齢は報告されていません。
自閉症は親から遺伝するのか?についてご説明します。
結論から言えば、家族性の疾患や遺伝病とは言えません。
現在は
などが関与する、多因子疾患であると考えられています。
自閉症の原因ははっきりとは分かっていませんが、上記にある通り、遺伝的要因もその一つではないか、と考えられてはいます。
一つの研究報告として
以上のことから、遺伝する可能性は高いと言えますが、遺伝情報だけで決まるのならば、発症率100%なはずなのですが、そうではないので、
「遺伝の可能性も少しある」
とは言えるでしょう。
近年の研究から、神経細胞同士の情報伝達に関わる、シナプスが注目されています。
シナプスに関連する
・ニューロリギン
・ニューレキシン
・シャンク
という自閉症関連遺伝子があり、これらの変異が原因ではないかと言われています。
自閉症の原因に関しての結論ですが、
父親の年齢が上がると生まれる子どもの自閉症のリスクが高まるという研究結果が出ていますが、母親の高年齢は報告されていません。
◆様々な要因が絡み合う
自閉症の発症についての研究は歴史が浅く、今まさに進められているところです。
遺伝、環境など様々な分野で研究がなされており、これだ!という答えは出ていません。
◆新しい研究に注目しよう
日々進められているこれらの研究は、論文などで発表されています。
論文を検索し、読んでみると新しい情報が得られますので、ぜひ調べてみましょう。