新型コロナウイルスはプールで感染するかや、水泳の習い事やプール教室は塩素なので大丈夫(水中感染しない)のか疑問にお答えします!
まずは結論からですが、感染する可能性はあるといえます。
ただ、いろいろと気を付けることで、新型コロナウイルスのプールでの感染リスクを最小限に抑えることができます。
プールには「受付」「待合室」「通路」「更衣室・ロッカー」「シャワールーム」「洗面所」「パウダールーム(化粧室)」「トイレ」「プールサイド」「プールの中・水中」「採暖室」などがありますが、それぞれの場所の感染リスクをご紹介します。
新型コロナウイルスの感染リスクが一番低い場所は、
プールの中・水中です。
(ただし、プールの端は他人との接触があるため少々感染リスクあり)
理由は、プールの中・水中は次亜塩素酸ナトリウム(塩素)によって消毒されているためです。
ほとんどのプールでは決められた基準値の濃度が保たれています。
一般的なコロナウイルスは、70%以上の濃度の消毒用アルコール、0.1%以上の次亜塩素酸ナトリウム(塩素)によって死滅することが分かっています。
厚生労働省の遊泳用プールの衛生基準によると、遊離残留塩素濃度(塩素の濃度)は1Lあたり0.4mg以上、1.0mg以下(0.04~0.1%)であることが望ましいとされています。「新型コロナウイルス死滅に十分な有効とされる0.1%に達していない」場合もあるのですが、この濃度であってもある程度の殺菌効果は保たれています。
実は、プールの水は、濃すぎると泳いでいる人が皮膚炎や目の痛みが出てしまうので、基準がこの0.04~0.1%という濃度に設定されているわけなのです。
新型コロナウイルスの感染の可能性がある場所は、
プールの中・水中以外の場所や、プールの端(待っているときに他人と接近の可能性)
になります。
「受付」「待合室」「通路」「更衣室・ロッカー」「シャワールーム」「洗面所」「パウダールーム(化粧室)」「トイレ」「プールサイド」「採暖室」「プールの端」など、他の人と出会う可能性のある場所、他の人が使った場所では、コロナウイルス感染の可能性があります。
プールで新型コロナウイルスの感染のリスクを減らすには、
★他の人が使ったもの・触ったものをできる限り触らないようにする(プールではビート版などの器具、ドライヤーやロッカー扉の取っ手・鍵など要注意)
★他の人が使ったもの・触ったものを触った場合は、石鹸で手を洗う・アルコール消毒・塩素消毒をする
★こまめに水分補給をする(コロナウイルスは胃の中では生きられません)
ことが有効です。
画像:https://www.fnn.jp/posts/00050521HDK/202002281900_goody_HDK
プールやランニング・お散歩といった適度な運動は、インフルエンザ・コロナなどの感染症予防になります。他人との接触をさけ、他人が使用した可能性のある密室を避け、ささっと利用するよう心がけましょう。