子供の自己肯定感を高めるにはどうしたら良いかの解説と、近年、子供の自己肯定感が低下している理由と高める方法をご紹介します。
ありのままの自分を認め、尊重し、自分の価値を感じて、自分の存在を肯定することを自己肯定感と言います。
自己肯定感が高いと、
「自分はできる!」と自信に満ち、なんでも挑戦できる力になります。
自己肯定感が低いとその逆になり
「自分は何をしても失敗ばかりなんだ」と自信が無くなり、勉強も運動も積極的に挑戦できなくなります。
日本は先進国の中でも自殺者の多い国です。
年間約3万人が自殺しています。
これは、自己肯定感の低さにも原因があります。
このような気持ちが心を占め、自殺につながるのです。
自分自身に満足している日本の子供たちは全体の約40%と言われています。
先進諸国は70~80%で、いかに日本人の子供の自己肯定感が低いかが分かります。
教育に目を向けると、自己肯定感の高い子供が多い国では、
・長所
・挑戦心
・主張性
を伸ばし、育てる教育を行っています。
比べて、日本では、
という教育になっています。
一見、聞こえは良いのですが、すべてが他人からの評価になっています。
他人からの評価が低ければ、
「自分は必要とされていない…」
「自分は良く思われていない…」
「自分は人より劣っている…」
というマイナスの感情、自己肯定感の低下につながっていきます。
た、家庭においても同じように、親からの評価や考えの押し付けが、子供の自己肯定感を低下させています。
これだと、悪い時のフォローが無く、子供は自信を無くしていくばかりです。
目指す目標としては、子供たちが以下のように感じる事です。
このような感情を持ってもらうために、家庭や学校での取り組みが必要です。
学校ではその取り組みが少しずつ行われているようで、子供たちが互いに尊重し、よさを認め合えるような教育がなされています。
自己肯定感を高めるためには、幼少期に親からの「愛情」をしっかりと受けていることが大切です。
それを基本において、以下の事に取り組みましょう。
他人と比べるのではなく、みんながそれぞれ違っていて、それぞれが価値を持っているということを教えていきましょう。
【良い例】
勉強を頑張った子に対しては、テストの出来にかかわらず、
テスト勉強よく頑張ったね!と【勉強を頑張ったこと】をほめてあげましょう。
といった感じにです。
上手くいった時は素直に褒めましょう。
しかし、失敗した時などは、そこに目を向け過ぎずに、そこまでの過程やこれからに目を向けて、プラスの言葉を掛けましょう。
【良い例】
「今回は2位で残念だったね。でも今まで練習頑張ってきたから、次はきっと1位とれるよ!」
頑張っている過程をほめてあげましょう。
会話は子供にとって自分の気持ちを伝える方法です。
子供に寄り添い、同じ目線で話を聞きましょう。
話を聞いてもらえただけでも「自分は愛されている」と思うことができます。
【良い例】
「へ~、Cちゃんがそんな面白いこと言ってたんだね。ママも聞きたかったな」
家事で忙しい時でも、ちょっとだけでも相づちをうってあげるとよいでしょう。
家族と一緒に過ごす機会を多く持ちましょう。
時間は作るものです。
出かけるだけでなく、一緒に本を読んだり、体を動かしたりするだけでも大丈夫です。
スキンシップも大切です。
子供はその時間が多いほど家族に愛情を持ち、安心を感じるはずです。
など
子供は親の姿を見て育ちます。
自分を大切に思う気持ちを伝えたいならば、親自身がその気持ちを持つことが大切です。
子育てや、仕事などで落ち込んだとしても、
「上手くいかない事があっても、それが自分(個性)!自分を信じる!」
そんな態度で子供に接すると、きっとポジティブな考えを持ち、個性を大切にする子供に育っていくでしょう。