家族や兄弟姉妹にADHD(注意欠如多動性障害)の方がいる場合、ADHDは遺伝するかや、遺伝する確率、生後すぐの赤ちゃん(新生児)や1歳・2歳・3歳・4歳・5歳・6歳あたりの乳幼児では検査や診断が可能なのかご紹介いたします。

子供がADHD(注意欠如多動性障害)かも?特徴は何?診断チェックする方法は

監修|りふれ整体院 整体師 清水

ADHD(注意欠如多動性障害)は遺伝するか?遺伝する確率は?

結論からしますと、「ADHD(注意欠如多動性障害)は、遺伝性する可能性がある」といえます。

これは遺伝子的に同じ「一卵性双生児」と、片方だけ遺伝子が違う「二卵性双生児」との比較・研究により判明しています。

文献や、調査方法により、確率は異なりますが、
遺伝子が同じである一卵性双生児で2人ともADHDや自閉症を発症する確率が高く(50-80%の文献が多い)、
遺伝子が片方だけ異なる二卵性双生児では2人もADHDや自閉症を発症する確率が低い(20-30%の文献が多い)
ことがわかっています。

遺伝子が異なると、発症確率が低くなるので、遺伝的要素が高いと考えられるわけです。

ただし、全く遺伝によるものであれば、一卵性双生児の場合の確率が100%になるはずなので、
遺伝だけでなく、生まれた後の環境その他の要因も関わっていると考えられています。


また、ウィキペディア(Wikipedia)によると、

遺伝的要因が76%とされるが、分離が洗練されておらず家庭という環境要因が含まれてしまっていることに注意が必要である。

とあるように、遺伝以外の要素(過程における生まれてからの、栄養・運動・教育・住環境など)がそれぞれで異なっている点や、イギリスの調査結果であること、統計的に問題のない数を調査したのかも不明であるため、正確な確率ではない点に注意が必要です。

★学童期の発症率は高い

症状の程度や統計の取り方にもよりますが、
ADHDの症状がみられるのは、
6歳未満(小学生まで)の子供では約1~6%で、
小学生の子供では約3~7%となっており、珍しいことではありません。
欠陥・障害といわれますが、その子の個性ともとらえることができます。
学校で20-30人のクラスであれば、1人位は該当します。

★遺伝性だけでなく、家族性の可能性も高い

また、ADHDは育てられた環境等が影響していると考えられています。

親や兄弟姉妹がADHDの方がいる場合、その子への適切な指導やお手本といった形で、
良い影響を与える機会が減ってしまうからではないかとも考えられています。

ADHD

親や保護者からの適切な教育や、適切な教育機関で発症確率を下げられる

★新たな発症のきっかけをできる限りつみましょう
子供はある程度の年齢になるまで、しっかりと教育を受けることが大切です。

特に幼少期は、学校等のしっかりとした集団に入る機会が少ないので、
親や保護者・兄弟からの教育の影響は大きなものがあります。

人間はそもそも、親や保護者やまわりから、集団生活のルールを教えられなければ、好き勝手な行動をしてしまいます。
成長するに従い、社会のルールを学び・教わりながら、様々な注意力が養われていきます。

親や兄弟姉妹にADHDの方がいる場合は、ADHDでない方がしっかりサポートしたり、
集団生活を行う上での注意点をしっかり指導してくれる保育園・幼稚園・保育所などを選ぶことで
ADHDを発症する確率を下げることが可能となります。

心配であればADHDに詳しい専門家に相談しましょう。

ADHD(注意欠如多動性障害)の基本

ADHD(注意欠如多動性障害)は生後すぐ(新生児)に診断や検査ができる?

ADHD(注意欠如多動性障害)は生まれてすぐの判断は難しいです。
ADHD(注意欠如多動性障害)は日数・月齢が経過し、成長するにつれてだんだんと特徴がみられてくるためです。

生後すぐの赤ちゃん(新生児)や1歳・2歳あたりの乳幼児では特に判断が難しく、
3歳・4歳・5歳・6歳あたりの幼児期になってADHDの行動が顕著になってくることが多いです。

現時点で、ADHDの診断や検査は、血液検査や画像検査などを行うことはまれで、
ADHDにみられる行動・動作の有無を判断するチェックリストによる診断がメインとなります。

新生児・乳幼児に共通して見られるADHDの行動は?

★新生児や乳幼児のADHD(注意欠如多動性障害)は見分けにくい

言葉や認知・学習といった発達領域が未発達の
新生児や乳幼児では、症状がはっきり出ることがありません

ADHDの症状は、他の発達障害と共通するものや、個性と間違える特徴もあるので、判断が難しい面もあります。

★ADHDと診断された人の、乳幼児期の特徴は?

乳幼児に見られる共通した特徴は、以下の通りです。

いずれも成長過程では一般的に見られる内容ですので、一概にADHDと結びつけることはできません。

赤ちゃんの個性であったり、アレルギーの問題、その他病気のケースも多いものですが、
注意しておくべき特徴をご紹介しておきます。

・なかなか寝付かない
・寝返りをうつことが多く、落ち着きがない
・視線が合わない
・抱っこされることを嫌がる

参考:落ち着きがない子供~ADHD(多動性障害)を疑う程度はどれ位?年齢別

★過度にその傾向が強いのがポイント

なかなか寝付きが悪いといっても程度があります。赤ちゃん特有の個性の可能性もあります。

テーブルにコップを置いた音や、ドアを開けたときに入る、ちょっとした光で目を覚ます。
といった感じで、あまりに敏感であったり、寝つきが悪いようであれば、一応心配しておくとよいかもしれません。

乳幼児はよく泣くもので、「えっ、どうして今泣くの?」ということが多いのも特徴です。
普通に抱っこしてあやしているときや、お腹いっぱいでおむつもきれいなのに泣くこともありますよね。

★触られるのが苦痛?

乳幼児は一般的にはスキンシップが大好きです。
しかし、ADHDの乳幼児は触られるのが嫌いなケースが多いようです。

肌や神経の感覚が敏感で、触られると驚き、不快に感じてしまうためと考えられます。

こちらも赤ちゃん特有の個性があります。一応心配しておく感じでよいでしょう。

★視線が合わない

ADHDの子供は、周りの行動に合わせたり、人の気持ちを読み取ることが苦手という特徴があります。
どんなに乳幼児の顔を見ても、なぜか目を合わせてくれないケースがある場合は要注意です。
ADHDだけでなく、視力が極端に悪かったり、何かしらの病気が隠れている可能性もあります。

もし、心配であれば医療機関を受診したり、定期健診の際に相談・診断してもらいましょう。

多動性

ADHDは遺伝する?生後すぐに判断できる?まとめ

★ADHDは遺伝する可能性が高いとの研究結果がありますが、その後の生育環境や教育次第で発症しない場合もあります。

★生後すぐには判断することは難しいです。日数・月齢が経過し、成長するにつれてだんだんと特徴がみられてきます。
その場合であっても、必ずしもADHDとは言えない場合も多いですが、少しでも可能性があれば、
医療機関を受診したり、定期健診の際に相談をしてみましょう。

ADHDの傾向を早期発見し、生育環境を整え、早めに対策を打つことで、発症させない、または程度を軽くさせることが可能となります。

監修:整体院・整体師の清水似顔絵監修|りふれ整体院 整体師 清水
人体の仕組みや健康系の多くの知識と経験を積み、10年以上前に開業。
施術の傍ら行っている子育ての経験も生かし、執筆・監修を行う。