ADHD(注意欠如多動性障害)は遺伝する?生後すぐに診断できるの?

家族や身内にADHD(注意欠如多動性障害)の方がいた場合、ADHDは遺伝するのでしょうか?また、生後すぐの赤ちゃん(新生児)や1歳・2歳・3歳・4歳・5歳・6歳あたりの乳幼児では検査や診断が可能なのかご紹介いたします。

子供がADHD(注意欠如多動性障害)かも?特徴は何?診断チェックする方法は

ADHD(注意欠如多動性障害)は遺伝するものなのでしょうか?

結論からしますと、はっきりとは言えませんが、ADHD(注意欠如多動性障害)は遺伝性ではなく、家族性と考えられています

★遺伝性の可能性は低い

症状の程度や統計の取り方にもよりますが、
12歳未満(小学生まで)の子供では約3~7%がADHDの症状がみられ、珍しいことではありません。

親から子供に、そっくりそのまま引き継がれるのが遺伝性ですが、
ADHDの子供の場合、症状が丸ごと遺伝・継承されている例は少ないようです。
遺伝と思われる場合でも一部の症状が受け継がれているケースが大半であり、気づきにくいともいえます。

ごくごくまれに、遺伝?と思われる場合もあるようですが、遺伝的要素よりも、次でご紹介する家族性による原因が高いとされています。

★家族性の可能性は若干高い

確実なデータではないながらも、親や兄弟間の発症確率は若干高いようです。

育てられた環境等が影響していると考えられています。

親や兄弟がADHDであった場合、その子への適切な指導やお手本といった形で、
良い影響を与える機会が減ってしまうからではないかというのも一つの要因のようです。

ただ、これが原因というものがわかりづらく、必ずしも一つの情報だけで説明できないケースが多いのが特徴です。

ADHD

親や保護者からの教育や、適切な教育機関で発症確率を下げられる

★新たな発症のきっかけをできる限りつみましょう
子供はある程度の年齢になるまで、しっかりと教育を受けることが大切です。

特に幼少期は、学校等のしっかりとした集団に入る機会が少ないので、
親や保護者・兄弟からの教育の影響は大きなものがあります。

人間は、親や保護者やまわりから、集団生活のルールを教えられなければ、好き勝手な行動をしてしまいます。
注意力が養われる環境がなければ、注意力もあまり育ちません。

親がADHDである場合、思うような教育が出来ず、結果として子供が同じ状況になる恐れはあるようです。

その場合、ADHDでない方が、教育・指導を補助したり、集団生活を行う上での注意点をしっかり指導してくれる
保育園・幼稚園・保育所などを選ぶことでADHDを発症する確率を下げることが可能となります。

もし、心配であればADHDに詳しい専門家に相談してみるとよいでしょう。

ADHD(注意欠如多動性障害)の基本

ADHD(注意欠如多動性障害)は生後すぐ(新生児)に診断や検査ができる?

生まれてすぐ判断は難しいです。ただ、日数・月齢が経過し、成長するにつれてだんだんと特徴がみられてきます。
個性である可能性もありますし、その後の環境にも左右されていきます。

診断や検査は、血液検査や画像検査などを行うことはまれで、
ADHDにみられる行動・動作の有無を判断するチェックリストによる診断がメインとなります。
ただ、生後すぐの赤ちゃん(新生児)や1歳・2歳あたりの乳幼児では特に判断が難しいです。

3歳・4歳・5歳・6歳あたりの幼児期になってADHDの行動が顕著になってくることが多いです。

新生児・乳幼児に共通して見られるADHDの行動は?

★新生児や乳幼児のADHD(注意欠如多動性障害)は見分けにくい

言葉や認知・学習といった発達領域が未発達の
新生児や乳幼児では、症状がはっきり出ることがありません
ADHDの症状は、他の発達障害と共通するものもあるので、判断が難しい面もあります。

★ADHDと診断された人の、乳幼児期の特徴は?

乳幼児に見られる共通した特徴は、以下の通りです。

いずれも成長過程では一般的に見られる内容ですので、一概にADHDと結びつけることはできません。
アレルギーの問題であったり、その他病気のケースも多いものです。
参考:落ち着きがない子供~ADHD(多動性障害)を疑う程度はどれ位?年齢別

・なかなか寝付かない
・寝返りをうつことが多く、落ち着きがない
・視線が合わない
・抱っこされることを嫌がる

普通とは違う?と思った時のチェックポイントは?

★過度にその傾向が強いのがポイント

寝付きが悪いといっても程度があります。
テーブルにコップを置いた音や、ドアを開けたときに入る、ちょっとした光で目を覚ます。

乳幼児はよく泣くものですが、どうして今泣くのということが多いのも特徴です。
普通に抱っこしてあやしているときや、お腹いっぱいでおむつもきれいなのに泣くこともありますよね。

★触られるのが苦痛?

乳幼児は一般的にスキンシップが大好きです。
しかし、ADHDの乳幼児は触られるのが嫌いなケースが多いようです。

肌や神経の感覚が敏感で、触られると驚き、不快に感じてしまうためと考えられます。

★視線が合わない

ADHDの子供は、周りの行動に合わせたり、人の気持ちを読み取ることが苦手という特徴があります。
どんなに乳幼児の顔を見ても、なぜか目を合わせてくれないケースがある場合は要注意です。
多動性

ADHDは遺伝する?生後すぐに判断できる?まとめ

★ADHDはほぼ遺伝しないと考えられています。
一般的な子供と同じく、その後の家庭環境・教育次第で発症するかしないかで決まっていくと考えられています。

★生後すぐには判断することは難しいです。日数・月齢が経過し、成長するにつれてだんだんと特徴がみられてきます。
その場合であっても、必ずしもADHDとは言えない場合も多いですが、少しでも可能性があれば、
赤ちゃん・乳幼児の教育環境を整えてあげて、対策を打つことで発症させない、または程度を軽くさせることが可能となります。