シュタイナー教育とはどんな教育でしょうか?

シュタイナー教育の特徴やメリットデメリットや、シュタイナー教育を実地している日本にも学校あるのかご紹介します。
~その5~小学生の子供に勉強をやる気にさせる方法

シュタイナー教育とは?

芸術を教育の中に取り入れ、学力よりも、個人個人の学びたいこと、やりたいことを重視します。

テレビやゲーム、映画などは禁止され、芸術や自然に積極的に触れさせます。

子供はのびのびと学び、個性を伸ばしていきます。

日本では、認知度が低く、幼稚園、保育園などで実践されているところはありますが、小学校ではまだまだ少ないのが実情です。

子供を芸術家や個性を生かした職業につかせたい場合は、シュタイナー教育をぜひ受けさせてあげましょう。

では、シュタイナー教育について詳しく解説していきます。

シュタイナー教育の始まり

シュタイナー教育は誰が始めたの?

ルドルフ・シュタイナー
シュタイナー教育の提唱者は、20世紀初めの思想家、ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)です。

シュタイナーは、知的な学習は教育のほんの一部であり、ひとりひとりの個性を生かすために感情や意志に働きかける、総合芸術としての教育を構想しました。

第一次世界大戦後に、労働者の子供たちのために学校(自由ヴァルドルフ学校)を設立しました。

その後、シュタイナー学校(自由ヴァルドルフ学校)運動は世界規模の教育ムーブメントとなり、ヨーロッパをはじめ、今ではアジア地域にも広がっています。

シュタイナー教育について

哲学に基づいた世界観

シュタイナーは哲学者であり、「人智学」に基づく世界観を教育の分野に生かしました。

シュタイナー教育は、

・精神科学
・芸術
・教育学

の視点を持っており、子供の成長に合わせた独自のカリキュラムを持っています。

7年ごとの周期

シュタイナー教育は、人間の成長を7年ごとの周期に分けています。

・意思をはぐくむ~第一期(0~7歳)
・感情をはぐくむ~第二期(7~14歳)
・思考をはぐくむ~第三期(14~21歳)

その後も、7年ごとに成長していくと考えます。

シュタイナー教育では、意思(からだ)、感情(こころ)、思考(あたま)という発達の順番を大切にしています。

では、それぞれを見ていきましょう。

第一期(0~7歳)

この時期は幼児期になります。

・手足をたくさん動かして、体を作る
・生活リズムを大切にする
・周囲の大人の影響を重視する

まずは体を育てることを大切にし、世界は善であふれていると無意識に理解できるように、環境を整えます。

第二期(7~14歳)

学童期から青年期へと移行する多感な時期です。

・感情
・芸術

を大切にし、心を育てていきます。

さまざまな芸術に触れる、世界は美しいと感じられる教育を行います。

第三期(14~21歳)

青年期から大人になる時期です。

自我が現れ、「わたし」の存在を認識していきます。

・自我
・思考力
・知力
・判断力

を大切にし、頭を育てていきます。

抽象的な概念や思考力によって、世界についての理解を深め、「世界は真実に満ちている」と、感じてもらうことにより、思考を育んでいきます。

シュタイナー教育について

シュタイナー教育の特徴

芸術を大切にする

シュタイナー教育では、芸術面を重視して、

オイリュトミー、フォルメン、造形絵画、童話、物語、詩、演劇、合唱、器楽演奏など幅広い芸術教育

をとりいれていきます。

オイリュトミーとは

踊りを通して、惑星・天体・地球が行う運動を、人間が表現して、受け入れていく授業

フォルメンとは

wikiなどでは

フォルメン(Formen)は有機的な動きのフォルム(Form)を把握するためのアプローチ

と解説されており、言葉で解説するのは難しいですが、
「世界に存在するものや形を理解する学習で、集合体と、構成要素との関連を理解する授業」

簡単に言うと「物や、人、生き物などと、それぞれの関係を理解する授業」のようです。

そのほか、シュタイナー教育では、授業に芸術が結びついています。

例えば、

・算数…リズムに合わせて学ぶ
・国語…板書はノートに水彩画で書き写す

などと、特徴のある授業をしています。

自然体験を大切にする

外に出て自然に触れ、体全体で感じることで感受性を育てます。

遊ぶおもちゃも、天然の木、シルクなど本物を厳選して置いてあります。

早期の知的教育は行わない

人間の発達段階に関する理論に基づき、早期の知的教育は行わず、テレビや映画、ゲームなどは基本的に禁止です。

子どものイメージを膨らませるために、絵本や紙芝居は使わず、お話しのみで物語を伝えます。

大人の関わり方

シュタイナー教育では、先生(大人)は子供に寄り添います。

子供に教える、見せるではなく、子供の気付きに共感し、子供主体の関わり方をします。

担任が変わらない

長期間に渡り子供と関わることで、子供にあった方法を探し、考察していきます。

小学1年生からの8年間、担任が変わりません。
(1~8年は小中等部、9年以降は高等部)

また、12年制の一貫教育になります。
(12年制=小中等部~高等部)

シュタイナー教育のメリット、デメリット

シュタイナー教育のメリット、デメリット

メリットは?

子供らしい生活が送れる

早期教育がなく、自然体験を大切にするので、穏やかな時間の中で伸び伸びと育つことができます。

子供らしく、たくさん遊ぶ時間を過ごせます。

テレビなどのメディアに触れない

前述したように、シュタイナー教育ではテレビやゲームなどは禁止されています。

現代ではスマートフォンが普及し、小さな子供の視力や思考力の低下が懸念されています。

テレビなどのメディアに触れないために、読書家になる子供が多いようです。

学力が重視されない

シュタイナー教育では、日本の学校における中等部まではテストもなく、それぞれの生徒が学びたいものを自主的に学ぶことを重視しています。

成績に縛られることなく、伸び伸びと学ぶことができます。

デメリットは?

学力を伸ばすことが難しい

シュタイナー教育では学力を重視しないので、優れた学習能力を持っていても、その才能を発揮しにくいという問題点があります。

また、芸術に力を入れているため、通常の学習を行う時間が少なくなります。

大学進学が難しい

独自のカリキュラムがあるシュタイナー教育では、高校3年の終了時に必要な学力を備えられない場合があります。

ゆっくりと学ぶことになれて、日本の大学受験に対応できないこともあるようです。

協調性が育まれにくく、人の感情に無頓着

シュタイナー教育では、子供ひとりひとりを大切にし、それぞれが自分のペースで学びます。

そのために他人のことに関心がなく、一般的な学校や社会では浮いた存在になってしまうこともあります。

逆に言えば、個性的な人間に育つとも言えます。

日本でのシュタイナー教育を行う学校は?

日本でのシュタイナー教育

シュタイナー教育を行っている学校(小学校・中学校・高校)

小学校以降のシュタイナー教育を行っている所は、東京はもちろん、北海道から福岡まで各地にあります。文部科学省から学校法人として認可が降りている学校もあります。
ただ、シュタイナー教育を行っている学校はまだまだ少ないのが現状です。

日本やアジアには、「ヴァルドルフ」教育を認定する機関がありませんが、
ドイツの自由ヴァルドルフ教育連盟(Bund)という団体が、「ヴァルドルフ学校リスト」というものを作成しており、
掲載されている日本の学校としては、

学校法人シュタイナー学園初等部・中等部・高等部(神奈川県相模原市)
学校法人北海道シュタイナー学園(いずみの学校)(北海道虻田郡豊浦町)
NPO法人東京賢治シュタイナー学校(東京都立川市)
NPO法人愛知シュタイナー学園(愛知県日進市)
NPO法人京田辺シュタイナー学校(京都府京田辺市)
NPO法人横浜シュタイナー学園(神奈川県横浜市)
福岡シュタイナー学園(福岡市)

があります。

シュタイナー教育を行っている幼稚園・保育園

また、幼稚園はヴァルドルフ学校リストに掲載されていないが、
シュタイナー幼児教育協会
がシュタイナー教育を広める活動をしており、
優れたシュタイナー教育を取り入れている幼稚園、保育園などは数多くあります。
未就園児むけのシュタイナーサークルがあるところもあります。

もし、シュタイナー教育を取り入れた幼稚園・保育園を探す場合は、

YahooやGoogleなどの検索エンジンで
「都道府県名 シュタイナー教育 幼稚園」
「都道府県名 シュタイナー教育 保育園」
などで、お住いの都道府県でしぼりこんで調べるとよいでしょう。

シュタイナー教育を受けた有名人

個性的な人間が育つと言われるシュタイナー教育ですが、有名な日本人では、
・黒柳徹子さん
・斎藤工さん

がいます。

お二人とも個性的で素敵な方ですね。

ご自分の子供を、個性的に育てたいならば、シュタイナー教育は魅力的な選択肢の一つになりますね。 

シュタイナー教育とは?特徴やメリットデメリット!日本にも学校ある?まとめ

●シュタイナー教育の創始者は20世紀初めの思想家、ルドルフ・シュタイナー(1861-1925)です。

●人間の成長を7年ごとの周期に分けています。

・意思(からだ)をはぐくむ~第一期(0~7歳)
・感情(こころ)をはぐくむ~第二期(7~14歳)
・思考(あたま)をはぐくむ~第三期(14~21歳)

その後も、7年ごとに成長。

●シュタイナー教育は授業に芸術が結びついています。

●外に出て自然に触れ、体全体で感じることで感受性を育てます。

●シュタイナー教育では、先生(大人)は子供に寄り添います。

●小学1年生からの8年間、担任が変わりません。

●子供らしい生活を送ることができ、学力が重視されません。

●幼稚園、保育園、小学校のシュタイナー学園などで、教育を受けることができます。
(小学校はフリースクールになっていることが多いです)

●日本の社会が求めている水準の学力を伸ばすことが難しいため、
シュタイナー教育のみでは学力を重視した高校、大学の受験は困難になる場合があります。
ただし、芸術系の大学への入学はしやすいかもしれません。

●シュタイナー教育から学ぶべきことはたくさんありますが、
日本と、シュタイナー教育ヨーロッパ(ドイツ)とでは、
文化の違いや教育に対する考え方の違いがありますし、
200年ほど前の思想でもあります。

良い面・悪い面がありますので、シュタイナー教育に偏らず、
日本流の教育に、シュタイナー教育の良いところを取り入れていくという方法も
よいのではないでしょうか。

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