ハチミツは1歳未満の乳児・幼児に厳禁!その理由とは?

ハチミツは体に良い!ということで子供に与えたいというご両親、祖父母も多いと思います。実は、1歳未満乳児・幼児にハチミツは厳禁なのです。
赤ちゃんが乳児ボツリヌス症という症状になり、死亡することもあるのです。

祖父母や親戚等に赤ちゃんを預ける場合にも注意するように一言言っておくと安心です。

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ハチミツは1歳未満の乳児幼児赤ちゃんには厳禁!乳児ボツリヌス症を引き起こす可能性

もちろん、ハチミツは1歳以上の健康な幼児や子供であれば問題ないのですが、1歳未満の子供(乳児・幼児)で、
胃酸の分泌が悪い子や、腸内細菌がしっかりしていない場合には、ハチミツを摂取することで最悪の場合死に至る危険性があります。

つい最近の2017年、ハチミツを食べた乳幼児が死亡してしまうという、怖い事件が起きてしまったのです。

2017年、ハチミツを含んだ離乳食を食べた生後5か月の乳児が死亡

2017年、東京に住む生後5カ月の男児が、ジュースにハチミツを混ぜたものを離乳食として与えていたとのこと。

【乳児ボツリヌス症】を発症し、【せきや鼻水等の症状】が続き、【けいれんと呼吸不全】により、救急車にて運ばれ入院しながら治療が続けられましたが約1か月後に亡くなってしまいました。

ハチミツに含まれるボツリヌス菌が原因と分かったのは、その5か月の乳児の便から大量のボツリヌス菌が検出されたからで、ご両親から事情を聴き、家庭にあったハチミツを調べた所、ハチミツにもボツリヌス菌が検出されたのだそうです。

保健所では、この乳児の死因が、ハチミツによるボツリヌス菌感染であると結論付けたそうです。

この事件を受け、厚生労働省と消費者庁では、ハチミツを1歳未満の乳児に与えないようにと、ネットも使い呼びかけを行っています。

ハチミツだけでなく、コーンシロップや野菜ジュースにもまれに含まれる可能性があるため、念のため1歳未満の乳児には与えないようにしてほしいとのことです。

実はこの事件が起こる前から、1987年(昭和62年)から、厚生労働省の離乳食資料に、1歳未満の乳児にハチミツを使わないようにと記載されているのだそうです。

また、1歳以上の乳児や幼児であっても、体調が悪かったり、胃酸や腸内細菌がしっかりしていない場合に、ボツリヌス菌を多く含んだハチミツなどの食品を大量摂取すると、この病気を発症する可能性があります。

実は母子手帳にも書いてあったりもするのですが、読み飛ばしてしまう方もいるようです。

また、大手有名レシピサイトの離乳食のレシピにハチミツを書いてしまい、1歳未満には与えないようにと、注意書きを書かずに投稿する方もいたりして、問題になったりもしました。

こういった事件を受けて、削除されたり注意書きが書かれたりしていますが、まだ残っている場合もあるので注意が必要です。

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乳児ボツリヌス症ってどんな病気?

この【乳児ボツリヌス症】は、1歳未満の乳児のみ発症する変わった病気なんだそうです。

お口から入ったボツリヌス菌が体の中で大量増殖してしまい、毒素(特に神経毒で、筋肉をしびれさせます)を出し、様々な症状を引き起こします。

全てのハチミツいるわけではありませんが、ハチミツに含まれることはよくあり、
まれにコーンシロップや野菜ジュースにも含まれていることもあるのだとか。

ボツリヌス菌の症状はどんなものがある?

蜂蜜やコーンシロップや野菜ジュースを子供に与えていて、こんな症状が出たら、乳児ボツリヌス症を疑ってください。

★お腹の中の筋肉が働かず、便秘や軟便になったり、
★手足や首などの動きが悪くなります。
★お口や喉の筋肉の動きが鈍り、食欲も減ります。
★表情筋もしびれるので、表情があまりなくなったりします。
★ひどい場合には呼吸をする筋肉もしびれて、呼吸不全
★体の全身にけいれんなどが起こります。

軽い場合は、小児科を受診し、酷い場合は救急車を呼びすぐに受診するようにして下さい。

1歳以上の幼児であれば、胃酸や腸内細菌の働きで、
ボツリヌス菌の増殖が抑えられます。

このボツリヌス菌、熱に強く、100度で長時間加熱しても殺菌できないのだとか。

ボツリヌス菌を殺菌するには、120度以上で4分以上の過熱が推奨されていますが、こんな加熱を行うのはなかなか難しいですよね。

ボツリヌス菌は酸素も嫌うのですが、酸素があったり、熱い所では、殻に閉じこもって、卵・種の状態となって耐え忍ぶのだとか。

ボツリヌス菌の潜伏期間はどれくらい?

お口からボツリヌス菌を摂取してから、乳児ボツリヌス症を発症するまで、【3日~30日】とのこと。

卵・種の状態で体内に入り、体内で増殖し、大量に毒素が出てから症状が出るため、すぐに発症するのではなく、少し遅れて発症するとのことです。

赤ちゃん・乳児がハチミツを食べてしまった場合の対処法は?

気を付けていたのだけれど、何らかの事情でハチミツを食べてしまった場合の対処法ですが、無理やり手を突っ込んだりして吐かせる必要はありません。逆に肺炎などを引き起こし危険です。

★お口の中に残ったハチミツきれいなふきん等でふき取ります。
★手や体についている場合もあるので、ふき取ったり、洗い流します。
★早く体外に出させるため、ミルクや母乳、白湯などを多めに飲ませます。

心配であれば、医者を受診し、ハチミツを食べてしまったことを伝え、医師の指示・対処法に従って下さい。

全てのハチミツにボツリヌス菌が含まれているの?

厚生労働省が平成14年~16年に、日本で市販されているハチミツを調査したところ、
一番高い数値で6.7%(約15本に1本)であったとのことです。

つまり全てのハチミツに含まれているわけではないのです。


ハチミツは健康に良いですが、1歳未満の乳児や、体調の悪い幼児には与えないように注意しましょう。