ヒルドイドの効果と副作用・シミ・シワ・ニキビへの美容効果は嘘?逆効果の可能性も

ネットやテレビや新聞などで【シミやシワ・そばかすに効果がある】【2~3万円する高級乳液や美容クリームより効果が高い】などと話題になった【ヒルドイド】。
実はシミ・シワ・そばかすなどへの美容効果はないばかりか、肌荒れ・ニキビといった副作用が出る可能性もあるのです。そんなヒルドイドの効果や副作用についてご紹介いたします。

間違い!肌荒れ皮膚炎のステロイド・ヒルロイドの正しい塗り方

ヒルドイドとは?

医薬品のヒルドイドには油分・水分量の違いにより4種類のタイプがある。(マルホ)

1954年から発売されている、長く使用されている医薬品になります。
マルホという「皮膚科学領域」に強みを持つ会社が製造・販売を行っています。

ヒルドイド〇〇〇〇0.3%とあるように、「ヘパリン類似物質」という成分を0.3%だけ含んでいます。
その他は、油分や水分などでできているのです。
(簡単に言うと、ヒルドイドが1000gあったら、3g分だけ含んでいることになります。)

ヘパリン類似物質とは、人間の体で作られる保湿成分の一種「ヘパリン」と似ている物質なのです。

★皮膚の保湿
★血行促進
★炎症を抑える

として、皮膚科やアレルギー科を中心に処方されてきました。

乾燥肌の方に、保湿剤として処方されることが多い医薬品なのです。

最近、シミ・シワ・そばかす対策や、化粧水代わりの美容目的として医師に処方してもらう方が急増しており問題になっています。
医師による正しい診断をしてもらった上で、正しい使い方を守らないとニキビができたり炎症が起こってしまうと言った副作用が出てしまったり、逆効果になる場合もあります。(副作用については後述します。)

ヒルドイドの種類・剤型は4種類!効果効能も違う!

医師に処方されるヒルドイドには、現在4種類のタイプがあります。

★ヒルドイドソフト軟膏0.3%・・・油分が多く、若干べたつきがあるが保湿効果が高い。
ヒルドイドソフト軟膏0.3%


★ヒルドイドクリーム0.3%・・・ソフトより油分が少ない。しっとりしている。
ヒルドイドクリーム0.3%


★ヒルドイドローション0.3%・・・油分がかなり少な目で、水分が多め。さらっとしていてべたつかない。
ヒルドイドローション


★ヒルドイドゲル0.3%・・・水分をゲル状にしたもの。油分なし
ヒルドイドゲル0.3%

これらの4種類は、
薬効成分の「ヘパリン類似物質」以外の、材料(添加物成分)の違い
により、★塗り心地と★効果効能
が違います。

ヒルドイドの効果効能の違い

先ほど4種類ご紹介しましたが、
効果効能で分類すると以下の2分類にわかれます。

★【ヒルドイドゲル】
ヒルドイドゲル0.3%


★【ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドクリーム、ヒルドイドローション】・・・ゲルと比べて効果効能が下の2点多い
★痔核つまり、おしりの「ぢ」の炎症にも使用できること
★皮脂の分泌が少ない皮脂欠乏症
ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドクリーム、ヒルドイドローション


ゲルは、油分を含んでいないため、皮脂欠乏症には効果がないのと、
患部を保護する効果が薄いために「ぢ」への効果効能が薄いわけなのです。

では、シミ・シワ・そばかすなどへの効果はあるのでしょうか?効果ないのでしょうか?
処方時に渡される製薬会社マルホの添付文書をご紹介します。

ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドクリーム、ヒルドイドローションの効果効能

ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドクリーム、ヒルドイドローションの効果効能は、共通

血栓性静脈炎(痔核を含む)、
血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、
凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、
皮脂欠乏症
外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘
炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)
(製造元の)マルホの添付文書より

となっています。ただ、次で解説するとおり、ヒルドイドゲルだけは効果効能が違います。

ヒルドイドゲルの効果効能

前のソフト軟膏・クリーム・ローションと比較してみて下さい。

ヒルドイドゲルの効果効能はこちらです。(原文は順序がバラバラなので、並び替えました。)

血栓性静脈炎、
血行障害に基づく疼痛と炎症性疾患(注射後の硬結並びに疼痛)、
凍瘡、肥厚性瘢痕・ケロイドの治療と予防、進行性指掌角皮症、
外傷(打撲、捻挫、挫傷)後の腫脹・血腫・腱鞘
炎・筋肉痛・関節炎、筋性斜頸(乳児期)
(製造元の)マルホの添付文書より

となっています。

シミ・シワ・そばかすなどへの美容効果はある?効果ない?

シミ・シワ・そばかすなどへの美容効果はあるのか、効果ないのか気になると思います。

★結論から申しますと、皮脂の分泌が少ない乾燥肌の方には、ヒルドイド単体でのシミ・シワ・そばかすなどの美容効果は少しだけあるようです。お肌の外からのダメージを防ぎ、みずみずしい状態を保ち、血行を促進するためです。

★ただ、皮脂の分泌が正常な方は、ヒルドイドを塗ることでかえって毛穴をふさいでしまい、ニキビや肌荒れ等の副作用が出る可能性もあります。(副作用については次の項目にて解説)

★また、自分のお肌の状態に合った美容目的の美容液・美容クリーム・乳液・化粧水・のほうが効果が高いといえます。保湿効果・血行促進効果に加え、お肌に良い成分を含んでいることが多いです。
これらは、お肌の外から働きかけるのですが、飲み薬もおすすめです。

例えば、チョコラBBハイチオールCキミエホワイトプラス
といった飲み薬は、肌の内側から、新しい健康的な皮膚細胞を作るのに役立ちます。

★お肌の美容目的の内服薬・飲み薬は最低2か月は続けてみる必要があります。
(ただし、目に見えた効果が表れてくるのは、お肌のターンオーバー(生まれ変わりサイクル)ぶんの時間が経過してからになります。お肌の部位や、個人差により1か月~2か月かかります。)

★ヒルドイドは外からうるおいを補い、即効性があるように感じるので、下手な美容液よりいい!とインターネットで拡散してしまったのでしょうね。万人に効果があるのではなく、医師から必要と判断され、処方された場合のみ効果がある訳なのです。

ヒルドイドの副作用は?

結論から申し上げますと、ヒルドイドの副作用は少なめといえます。
ただし、ヒルドイドの種類によっては若干、副作用があります。

副作用は、ヒルロイドの種類にもよりますが、

★ヒルドイドソフト軟膏0.3%・・・承認時に119例中、副作用は認められなかったとのこと。
★ヒルドイドローション0.3%・・・承認時に121例中、副作用は認められなかったとのこと。
ヒルドイドソフト軟膏、ヒルドイドローション

認められなかっただけであり、若干の肌トラブルはある可能性もあります。

しかし、

●ヒルドイドゲル0.3%・・・副作用が認められた[159例中、1例(0.63%)]
●ヒルドイドクリーム0.3%・・・副作用が認められた[2471例中、23例(0.93%)]
ヒルドイドクリーム0.3%とヒルドイドゲル0.3%

とのこと。

ヒルドイドゲル0.3%の副作用

製薬会社マルホによると、159例中、皮膚への投与により、刺激感 1(0.63%)があったとのことです。
ピリピリと刺激を感じた程度のようであり、深刻なものではないようですね。
参考:マルホ・ヒルロイド副作用抜粋(ヒルドイドゲル0.3%)

ヒルドイドクリーム0.3%の副作用

製薬会社マルホによると、総投与症例2471例中、23例(0.93%)に副作用が認められました。

効能追加時点にて、

皮膚炎 9(0.36)、そう痒 8(0.32)、発赤 5(0.20)
発疹・丘疹・皮疹 4(0.16)、潮紅 3(0.12)
湿疹 2(0.08)、刺激感 2(0.08)、紅斑 1(0.04)
分泌物増加 1(0.04)、熱感 1(0.04)
マルホ・ヒルロイド副作用抜粋(クリーム・ソフト軟膏・ローション0.3%)

となっています。

炎症が起きたり、かゆみが出たり、赤くなったり、発疹が出たり、熱く感じたりしたようです。この副作用の中には、ニキビも含まれると思われます。
クリーム使用時は、若干注意が必要ですね。
皮膚の状態などをしっかり医師に診てもらい、適切な処方・指導をしていただきましょう。

関連記事:
間違い!肌荒れ皮膚炎のステロイド・ヒルロイドの正しい塗り方