ADHDの子供との接し方はどうしたら?対応方法は?注意欠如多動性障害

ADHD注意欠如多動性障害)の症状が見られる子供の子育ては、周囲の理解も得られにくく大変なものです。
※ここでは、子供との接し方対応方法のポイントについてまとめてみました。
多動性

ADHD(注意欠如多動性障害)の子供の典型的な行動パターンは?接し方・対応方法は?

こんな行動で困っていませんか?

★部屋の片付けができない(散らかしっぱなし)
片付けが苦手な子供は多いものですが、さらに好奇心が旺盛な面も加わります。
おもちゃなど気になるものをどんどん出してきますが、片付けはさっぱりということが多いようです。
注意しているとだんだんお片付けできる場合は、心配はいりません。

★宿題を何度言ってもやらない

何度注意しても宿題をやらないというのも困った行動のひとつです。
ついイライラして怒鳴ってしまうことが多いものです。やらない理由は大きく4つあるようです。

・宿題よりもやりたいことを優先してしまう
・宿題をやっている最中に、他のことが気になり気が散ってしまう
・宿題があることを忘れてしまう
・学校の授業に集中できないため、そもそも宿題が何かわからない

★お友達に乱暴してしまう
最も悩まされるのが、お友達に手をあげてしまうなど、乱暴をしてしまうことです。
まだ3~4歳ぐらいの子供は自分の気持ちを言葉に出して伝えることができずに手を出してしまうことはあります。
その場合は根気よく、手を出さないで言葉で伝えようと教えてあげる必要があります。
それ以上の年齢でも続く場合はADHD(注意欠如多動性障害)の可能性が高くなります。

★落ち着きなく動きまわる
じっとしていられないのも、集団行動するうえで大きなハンデとなります。
周囲から冷たい目で見られる原因にもなる行動です。
幼稚園、保育園から小学校に上がるときに、じっと座っていられない、我慢できないことはあります。
酷い時はADHD(注意欠如多動性障害)の影響だと思われます。

★忘れ物が多い
ADHD注意欠如多動性障害)の場合、ワーキングメモリーという記憶に関する機能不全があります。
そのため、「今回困った経験をすれば、少しは改善するはず」という考え方は通用しません。

★声が大きく、いつもしゃべっている

そんなに大きな声で話さなくても聞こえるよと、思わず言いたくなる大きな声。
しかも、ずっと話をしているのです。
周りの状況がうまく読み取れず、状況に合わせた行動がとれないために起きてしまう行動だと思われます。
子供のADHD(注意欠如多動性障害)

子供への接し方対応方法はどうすればよい?

★片付ける習慣に向けて
いきなり整理整頓を目指すのは、かなりハードルが高いものです。
まずは、散らかってしまう範囲を限定することから始めてはいかがでしょうか。
例えば、部屋の中でおもちゃを出してよいゾーンや散らかしてもよい部屋を決めるのも一案です。
または、部屋の隅に大きな箱を置き、その中に入っていれば片付け合格とするのもよいでしょう。
決めたルールを守れたら、その場ですぐほめてあげることも大切です。

★宿題ができるようになるには
ちょっとしたことで気が散ってしまうのが特徴です。
環境を考える場合は、集中のしやすさを第一に。
勉強するスペースを部屋の端にする、ついたてを使って視覚的な刺激を防ぐなどの工夫も必要です。
机のうえは片付け、宿題をするのに必要なものだけ準備し、集中することを経験させましょう。
もともと集中することが苦手ですので、すぐに別のことを始めてしまうかもしれません。
その場合は、教科を変える、タイマーを使って時間の意識を高めるなどの気分転換が有効です。
あとは宿題を認識することです。ファイルに入れることといったルールを作るのも大切です。
授業中にでた宿題も、メモ用紙に書いてファイルに入れることと決め、毎日の日課にするのです。
ルールを守ろうとする良さを持ち合わせているケースが多く、意外と続くものです。

★お友達への乱暴は減らせないの?してしまったときの接し方は?
親も切羽詰まっていますので、感情的になるのも仕方ないのですが、子供が一番パニック状態です。
何はともあれ子供を落ち着かせることを最優先に考えましょう。
そして、「そうだったんだね。大変だったね」と共感してあげながら、「乱暴はダメ」と伝えましょう。
その上で、乱暴する以外で問題を解決する行動を提案してみましょう。
例えば、「いやだから、次からそういうことは言わないで」と言葉で言ってみたらと提案するなどです。
なかなかすぐには改善できないかもしれませんが、辛抱のしどころかもしれません。

★少しでもじっとしてもらうためのテクニックは?
興味があるものや好きなものに対する執着心は非常に強いのが特徴です。
お気に入りの絵本やDVDなど、興味のあるものに外出先で接点をもてるように考えることも大切です。
また、不慣れな場所や緊張を強いられる場所などでは、より多動の傾向が出やすいようです。
強く注意すると、緊張してコントロールが難しくなることも多いので、落ち着いた対応が必要です。

★忘れ物対策
子供は嫌がるかもしれませんが、こまめなチェックは有効です。
「あれは持ったよね?」「宿題入れた?」など、具体的内容で聞き、出来ていればほめることも重要です。

★大きな声対策
本人は気づいていない声の大きさ。しかも、自分ではコントロールできないのが大きなポイントです。
本人に悪意はないのです。はっきり声が大き過ぎると伝え、意識する練習をさせましょう。

ADHD(注意欠如多動性障害)の子供と接するとき、注意すべきポイントは?

何か伝えたいときに注意すべきポイントは?

★伝える内容は具体的に一つずつ
くどくどと長い説明や、「急いで」「しっかりしなさい」などの抽象的な言い方はなかなか伝わりません。
やって欲しいことを、短く具体的にひとつだけ伝えることが大切です。
たとえば「急いで」→「早くお着替えできると遅刻しなくて助かるよ。」
「しっかりしなさい」→「ぼんやりしているとお怪我するよ。気を付けようね」など

★感情的な言葉は控えましょう
「危ない」「やめて」「この前も言ったでしょ!何度も同じこと言わせないで」と感情的になっても無駄。
伝える前に、パニック状態から落ち着かせる手間が増えるだけです。

★視覚的な工夫をしてみては?

ADHDの子供は言葉の指示を理解しにくい特性があります。
逆に、視覚的な情報に強いケースも多いようですので、イラストや絵を見せながら伝えるのも有効です。
文字が読める年齢なら、朝の準備の順番を書いて、目のつくところに貼る。
文字が読めない子には、イラストで何をしなければいけないか、注意することを書いて貼っておきましょう。
ADHD

習慣にするための工夫は?

★子供が納得できるルールでしょうか?
子供がやりやすいか、ルールを守りやすいかということを考え、子供の納得できるルールにしましょう。
我慢できる時間や頑張る目標は、ほんの少し先のスモールステップが第一です。
少しレベルを低く目標にすると、達成感もあり、進んでやれるようになります。

★ごほうびが大好き

子供はみんなごほうびが大好きですが、特にADHDの子供は頑張る力につながりやすい傾向があります。
シールなどの目に見えるごほうびは、もっと増やそうという気持ちをアップさせます。

★ほめるときのポイント
その場ですぐにほめるのがポイントです。
何がよかったのかがわかり、達成感もあります。
また、目を合わせてちょっとオーバーかなと思う程度でもよいので、大げさにほめてあげましょう。

叱るときに注意すべきポイントは?

★傷つけない効果的な叱り方を
ADHDの子供は傷つきやすい面があります。
子供の近くに行って、静かに指摘してあげましょう。
きつく叱られると、怒られたことしか頭に残らず、どうしてなのかわからないというケースもあります。

・きつい口調で感情的に叱らない
・人格を否定するような叱り方をしない
・他の子と比べない
・細かいことをここぞとばかりにいくつも注意しない

★親も頭にきたときは抑えられないもの
頭ではわかっていても、実際には口をついて言葉が出てしまうものです。何度反省したことか。
親自身も切り替える術を身につけましょう。

・誰でも失敗はするものだ。今日は調子が悪かったに違いないと一瞬あきらめる
・少しハードルが高かったかもしれない。長い目でみようと我慢する
・今まで気づかなかったできない要因があるのかもしれない。事実を思い返してみよう。

子供がADHD(注意欠如多動性障害)かも?特徴は何?診断チェックする方法は

※悪気のない子供とどうしたらよいのか不安を抱える親、ともに大変な思いをするものです。
※周囲の理解者は大きな助けとなります。専門家への相談も大切ですね。